ブエルタ・ア・エスパーニャ第15st:逃げ集団によるスプリントを制したのはピーダースン!ポイント賞ジャージを守るためさらにポイントを積み重ねることに成功

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ここ数ステージ山岳バトルが続き、スプリンターたちにとってはタイムオーバーにならないようにするために必死に耐える時間が続いていた。久しぶりに訪れたチャンスは、マッズ・ピーダースン(リドル・トレック)にとっては逃すことのできない絶好のチャンスだった。ジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツ)とルイ・ファルバーケ(T-レックス・クイックステップ)を追走する45人の第2逃げ集団を牽引し、そこから7人の追走集団で飛び出し二人の逃げ切りを阻止する。そしてそのまま逃げと合流した7人の9人によるスプリント勝負へと持ち込んでいく。スプリント勝負では勝てないと見たライバル選手たちが波状アタックを繰り返すが、それ全てに対応すると、最後は豪快にスプリントを開始、そのまま余裕をもって背後を確認、ガッツポーズでステージ優勝を決めた。
総合優勝争いはこの日は連日の疲れもあり逃げに大きなタイムアドバンテージを許した。その結果逃げに乗ったジュニオール・ルセレフ(T-レックス・クイックステップ)が総合で大きくジャンプアップ、総合9位まで順位を上げた。これによりトースタイン・トレーエン(バーレーン・ヴィクトリアス)が総合10位へとランクダウンした。

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休息日前のステージは、総合系の選手にとっては無理なくこなすステージ、そうなれば各チームまだ勝利できていない選手たちにとっては数少ないチャンスとなる。そんな中167.8㎞のステージはまず14名の逃げが発生すると、そこに山岳賞ジャージのヴァインが合流、そしてその背後からさらに人数の大きいメンバーが合流し、最終的に47名という大所帯となる。するとそこからヴァインとファルバーケがアタックをし抜け出していく。ヴァインはここでも山岳賞をきっちり獲得し、山岳賞ジャージを守るだけではなく自身3勝目を可能性を信じ逃げ続ける。
しかしこの日はピーダースンにとっては待ちに待った自らにチャンスがあるステージ、チームが総力を挙げてヴァインらをじわじわと追い詰めていく。その背後のメイン集団は大きくタイムが空くが、これといった動きなく落ち着いた展開となる。だが終盤はトレーエンの総合9位を守るべくバーレーン・ヴィクトリアスが必至の走りを見せたが時すでに遅し、結果的にルセレフが大きなタイムを稼ぎ出してしまう。

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そんな中ピーダースンは自らがヴァインを捉えるべく追走集団からアタックを決める。タイム差の縮まり幅が小さくなっていた中で、自ら局面打開に向けた動きを見せた。これに反応したのは最終的に7名、だがここでももっぱら仕事はピーダースン頼み、勝ちたければお前が引けという駆け引きが続く。それでもクラシックなどのハードなコースで独走勝利出来る男は力が違った。自らの勝利の為に誰よりも先頭を牽引し、そして最後も圧倒的なスプリントを見せて余裕の勝利を見せた。これでポイント賞でもさらにポイントを積み重ねることに成功した。

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マッズ・ピーダースン(ステージ1位)
「本当に勝ちたかったんだよ。今日はチームがメンバーを5人ものげに送り込めたのが勝因だよ。途中で2人が抜け出して追いつくのに凄く時間がかかったけど、でもそのお陰で何とか捉まえることができたしね。その上で皆が僕が勝利を狙っていることをわかって徹底マークされたうえで勝てたのは本当に気分がいいよ。戦略通り進んで勝利できた、完璧だね。残り2㎞からはライバルたちの動き全てに対応しなければならなかったよ。でもそれも最後はちょうどいいリードアウトになったから結果オーライだよ。」
ブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージ順位
1位 マッズ・ピーダースン(リドル・トレック) 4h02’13”
2位 オールイ・アウラール(モビスター)
3位 マルコ・フリゴ(イスラエル・プレミアテック)
4位 サンティアゴ・ブイトラゴ(バーレーン・ヴィクトリアス)
5位 エドワード・ダンバー(ジェイコ・アルーラ)
6位 イーガン・ベルナル(イネオス・グレナディアス)
7位 ルイ・ファルバーケ(T-レックス・クイックステップ)
8位 ジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツ) +08”
9位 マグナス・シェフィールド(イネオス・グレナディアス)
10位 アレックス・シガート(ロット) +23”
ブエルタ・ア・エスパーニャ総合順位
1位 ヨナス・ヴィンゲガード(ヴィズマ・リースアバイク) 57h35’33”
2位 ジョアオ・アルメイダ(UAEチームエミレーツ +48”
3位 トム・ピドコック(Q36.5プロサイクリング ) +2’38”
4位 ジャイ・ヒンドリー(レッドブル・ボーラハンスグロエ) +3’10”
5位 フェリックス・ガル(デカスロンAG2Rラモンディアル) +3’30”
6位 ジュリオ・ペリッツァーリ(レッドブル・ボーラハンスグロエ) +4’21”
7位 マシュー・リッチテロ(イスラエル・プレミアテック) +4’53”
8位 セップ・クス(ヴィズマ・リースアバイク) +5’46”
9位 ジュニオール・ルセレフ(T-レックス・クイックステップ) +5’49”
10位 トースタイン・トレーエン(バーレーン・ヴィクトリアス) +6’33”
H.Moulinette












