ツール・ド・フランス第20st:総合バトルはほぼ決着、最後のクラシックステージは逃げ切り容認確定の為大荒れのアタック合戦に!勝利を決めたのはグローヴス、グランツールクラブ入りを達成!

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昨日のステージで実質的に今年のツール・ド・フランスの総合バトルが決着した感があり、このクラシックのようなステージは逃げ切りが容認されることが予想された。そしてそんなステージを制したのはスプリンターのカデン・グローヴス(アルペシン・ドゥクーニンク)、だがその勝利はスプリントではなく13人の逃げから飛び出しての独走勝利だった。
今年のツール・ド・フランスは最終ステージはパレードランではなく、最終ステージまできっちりと勝負のステージとなっているため、最終ステージまで勝利は確定とならない。そして最終ステージもステージ勝利を目指しこのステージ同様に荒れた展開となる可能性があり、最後まで気が抜けないステージとなるだろう。

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第20ステージはスタートと同時にアタックがかかる、更には総合9位のベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト)がさらにアタックを仕掛けるなど荒れた展開となる。すると今度はティム・ウェレンス(UAEチームエミレーツXRG)がアタック、そしてそこにマッテオ・ヨルゲンセン(ヴィズマ・リースアバイク)、さらにはグローヴスらが加わり最終的に13名にまで膨れ上がる。しかしこの逃げに総合11位のジョーダン・ジェガト(ダイレクトエナジーズ)が乗ったことで、追走のメイン集団はジェイコ・アルーラがベン・オコナーの総合10位を守る動きに入る。
だがそれでもジェガトはアタックを敢行、しかしこれはハリー・スウィーニー(EFエデュケーション・イージーポスト)のカウンターアタックで封じられてしまう。そしてこの日も雨がメイン集団の追走の手を緩める結果となる。これによりオコナーの総合10位死守は徐々に危険信号へと変わっていく。そんなか逃げ集団はスウィーニーを吸収するとアタックを繰り返しながら激しく順位を入れ替えるが、残り24㎞でグローヴス、フランク・ファン・デン・ブロック(ピクニック・ポストNL)、ジェイク・スチュワート(イスラエル・プレミアテック)ら6名となる。

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しかし残り21㎞のコーナーでイヴァン・ロメオ(モビスター)とロメイン・グレゴワール(グルーパマFDJ)が激しく落車、グローヴスも巻き込まれそうになったが、何とか難を逃れた。ここからファン・デン・ブロックとスチュワートと共に新たに3名の逃げを形成するが、ファン・デン・ブロックが牽引しないのを見ると、残り17㎞で飛び出し一人旅へと持ち込んでいった。そしてそのまま最後まで逃げ切りゴール、見事にジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャに続くステージ勝利を挙げ、これで全てのグランツール勝者となりグランツールクラブ入りを果たした。
総合上位勢は雨の路面に細心の注意を払いながらゴール、総合10位を守り抜きたかったオコナーだったが、結局ジェガートの逆転を許し、総合トップ10陥落となった。
カデン・グローヴス(ステージ1位)
「凄く色々な感情がこみあげてくるよ。チームは今大会に、ヤスパー・フィリップセンとマシュー・ファン・デル・ポエルを中心としての布陣で戦略を立てていたんだよ。でも状況が変わり、最後は僕にチャンスが訪れたんだよ。今日は脚が良く回っていたし、その全てがこの勝利へと導いてくれたよ。
今日は好きにやっていいと自由を与えられて、でも実際今日仕掛けるべきか明日仕掛けるべきか悩んだんだよ。でも結果的に雨が降ってくる予報もあり、悪天候が得意なので強に決めたんだよ。そして独走勝利は僕自身初めてのことなんだよ。僕は競技開始が遅かったから、グランツールでの勝利は子供のころからの夢ではないけど、ジロ・ブエルタは制したけど、ツールだけは高嶺の花に感じていたんだよ。でもこうして勝てたよ!」

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ツール・ド・フランス第20ステージ順位
1位 カデン・グローヴス(アルペシン・ドゥクーニンク) 4h06’09”
2位 フランク・ファン・デン・ブロック(ピクニック・ポストNL) +54”
3位 パスカル・エンクホーン(ソウダル・クイックステップ) +59”
4位 シモーネ・ヴェラスコ(アスタナXDS) +1’04”
5位 ロメイン・グレゴワール(グルーパマFDJ)
6位 ジェイク・スチュワート(イスラエル・プレミアテック)
7位 ジョーダン・ジェガト(ダイレクトエナジーズ)
8位 ティム・ウェレンス(UAEチームエミレーツ)
9位 マッテオ・ヨルゲンセン(ヴィズマ・リースアバイク)
10位 ハリー・スウィーニー(EFエデュケーション・イージーポスト)
ツール・ド・フランス総合順位
1位 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG) 73h54’59”
2位 ヨナス・ヴィンゲガード(ヴィズマ・リースアバイク) +4’24”
3位 フロリアン・リポウィッツ(レッドブル・ボーラハンスグロエ) +11’09”
4位 オスカル・オンレイ(ピクニック・ポストNL) +12’12”
5位 フェリックス・ガル(デカスロンAG2Rラモンディアル) +17’12”
6位 トビアス・ヨハンセン(Uno-Xモビリティ) +20’14”
7位 ケヴィン・ヴォークラン(アルケアB&Bホテルズ) +22’35”
8位 プリモズ・ログリッチ(レッドブル・ボーラハンスグロエ) +25’30”
9位 ベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト) +28’02”
10位 ジョーダン・ジェガト(ダイレクトエナジーズ) +32’42”
H.Moulinette












