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これでファン・デル・ポエルは2021年以来のステージ勝利を獲得するとともに、総合リーダージャージも昨日勝利のチームメイトヤスパー・フィリップセン（アルペシン・ドゥクーニンク）からスライドする形で獲得、チームとしてステージ連勝、総合リーダージャージも守り切る形で最高のツール・ド・フランスの開幕2ステージとなっている。

ポガチャルはステージ2位、さらには早くも総合でも2位、また成り行きで山岳賞ジャージも獲得となった。ヴィンゲガードは二人の爆発的なスプリントの前では太刀打ちできずステージ3位、しかしこちらも総合で3位へと順位を上げ、好調な滑り出しとなっている。

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土砂降りの中でのスタートとなったこのステージは、交通状態でスタートが遅延するまさかの展開から始まった。そして直後に4人の逃げが発生、これがこの日のペースメーカーとなる。だがまたしても多くの落車が発生するステージとなり、逃げた選手たちもその餌食となった。

ゴールが近づく中、この日も昨日同様ヴィズマ・リースアバイクが積極的な動きを仕掛ける。上りに入ると一気に加速し、集団は縦に伸びていく。そしてそこから分裂をして頂上を超えると、そこからの下りで再び後続が追い付き一つとなる。この日もレムコ・エヴァネポエル（ソウダル・クイックステップは一時期取り残されるなど、不安が付きまとう。そしてこの戦略はスプリンターたちにとってはもはや拷問ともいえる状況となり、結局この日は総合勢とクラシックライダーが、先頭に残る形となっていってしまった。

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昨日ステージ勝利を挙げたフィリップセンもスプリンターでありながらクラシックライダーではあるが、流石にグランツールでの組織的な戦略の前では最後まで残ることは困難だった。しかしそうなれば本命は一気にファン・デル・ポエルと移る。自由を得た魚はここから躊躇なく自らの勝利の為の走りに徹する。ポガチャルらにとっては総合優勝という目標があることからも力の温存という意識が働く中、何の躊躇もなくステージ勝利にのみこだわることができるファン・デル・ポエルを止める手立てはなかったのかもしれない。

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ジュリアン・アラフィリップ（チュードル・プロサイクリング）、ケヴィン・ヴォークラン（アルケアB&Bホテルズ）と順に仕掛けるが、それらは眼中になく自分の間合いまで十分に引き付けると、そこから一気に加速、追いすがるポガチャルも同じ速度タイでの加速をするが、力が拮抗すれば先に仕掛けたファン・デル・ポエルが優位なのは当たり前だった。そのまま力で押し切りガッツポーズ、その後は路面へと倒れ込みチーム関係者と喜びを分かち合った。アラフィリップはこのステージでは5位、前哨戦のツール・ド・スイスでも総合5位に入るなど、新天地で復活の兆しを見せており、今大会でのステージ勝利を狙えそうな雰囲気だ。

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マシュー・ファン・デル・ポエル（ステージ1位、総合1位）
「今日はきつかったよ。特にゴール前は予想していたよりもだいぶしんどかったね。ツール・ド・フランスで3，4年勝っていなかったから、そろそろ勝ちたかったんだよね。だからモチベーションは高かったんだよ。僕がレース前のステージ優勝候補だったらしいけど、ゴール勝負でのあの顔ぶれを見たら、いい仕事ができたと思うよ。」

タデイ・ポガチャル（ステージ2位、総合2位）
「明日は僕にとって人生2度目の山岳賞ジャージでの出走だよ。皆が喜んでくれるんでこのジャージで走れるのは嬉しく思うよ。今日は雨は降るし、ストレスフルだし、混沌としているし、短くてきつい上りがあるし、まさにクラシックのようなステージだったよ。でも最後は気分良くステージを終えられたよ。チーム的にもうまくいっているしね。でも最後はファン・デル・ポエルに力負けしたよ。」

ジュリアン・アラフィリップ（ステージ5位）
「くそ・・・。ここ数日よりも昨日の方がましで、でも昨日は結果的に酷くて、今日のほうがよかったよ。最後まで残れたことは嬉しいね。」

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ツール・ド・フランス第2ステージ順位
1位　マシュー・ファン・デル・ポエル（アルペシン・ドゥクーニンク）　　　4h45’41”
2位　タデイ・ポガチャル（UAEチームエミレーツXRG）
3位　ヨナス・ヴィンゲガード（ヴィズマ・リースアバイク）
4位　ロメイン・グレゴワール（グルーパマFDJ）
5位　ジュリアン・アラフィリップ（チュードル・プロサイクリング）
6位　オスカル・オンレイ（ピクニック・ポストNL）
7位　オーレリアン・パレ・パントレ（デカスロンAG2Rラモンディアル）
8位　ケヴィン・ヴォークラン（アルケアB&Bホテルズ）
9位　シモーネ・ヴェラスコ（XDSアスタナチーム）
10位　イェノ・ベークモース（ロット）

ツール・ド・フランス総合順位
1位　マシュー・ファン・デル・ポエル（アルペシン・ドゥクーニンク）　　　8h38’42”
2位　タデイ・ポガチャル（UAEチームエミレーツXRG）　　　＋04”
3位　ヨナス・ヴィンゲガード（ヴィズマ・リースアバイク）　　　＋06”
4位　ケヴィン・ヴォークラン（アルケアB&Bホテルズ）　　　＋10”
5位　マッテオ・ヨルゲンセン（ヴィズマ・リースアバイク）
6位　エンリック・マス（モビスター）
7位　ヤスパー・フィリップセン（アルペシン・ドゥクーニンク）　　　＋31”
8位　ジョー・ブラックモア（イスラエル・プレミアテック）　　　＋41”
9位　トビアス・ヨハンセン（Uno-Xモビリティ）
10位　ベン・オコナー（ジェイコ・アルーラ）

H.Moulinette