ジロ・デ・イタリア2025第2st:個人TTは僅差の勝負に!ステージ優勝は1秒差でターリン!1秒届かなかったログリッチは1秒差で総合リーダーの座をピーダースンから奪取!


©Giro d’Italia
昨日いきなり総合勢が大きく揺さぶられたジロ・デ・イタリア、落車したミケル・ランダ(ソウダル・クイックステップ)は下部脊椎骨折の重傷、また同時に落車したジオフリー・ブシャール(デカスロンAG2Rラモンディアル)は両鎖骨骨折に加え複数個所の脊椎骨折の重傷と、影を落とす形となった。しかしそんなステージで躍動したリドル・トレックとそのエーススプリンターのマッズ・ピーダースンはこの日も絶好調だった。個人TTで予想以上の走りを見せ何とか総合リーダーの座の死守を狙ったピーダースンだったが、ステージ7位となり僅か1秒プリモズ・ログリッチ(レッドブル・ボーラハンスグロエ)に逆転を許し、悔しい結果となった。

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そんなログリッチもステージ優勝はジョシュア・ターリン(イネオス・グレナディアス)に1秒届かずステージ優勝は逃した。しかしそれでも総合リーダージャージダッシュに満面の笑みだった。長らく暫定1位の選手が座るホットシートに座り続けたターリンは史上最年少でのジロ・デ・イタリア個人TT勝利者となったが、「心臓に悪かった、もう二度とこんなドキドキはごめんだよ。」と苦笑いをした。
このステージの優勝候補の一角で、明確に総合リーダージャージを狙うと宣言していたワウト・ファン・アールト(ヴィズマ・リースアバイク)だが、今シーズンは勝てない日々が続いている。そしてこのステージでも序盤から伸びず、徐々にタイムを失っていった。結局ステージ34位と大きく沈む結果となった。
総合上位候補ではホァン・アユソ(UAEチームエミレーツXRG)がステージ10位、チームメイトのジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツXRG)がステージ3位、アントニオ・チベリ(バーレーン・ヴィクトリアス)が18位、マイケル・ストーラー(チュードル・プロサイクリング)が19位、デレック・ジー(イスラエル・プレミアテック)が20位とまずまずの結果を残した。トム・ピドコック(Q36.5プロサイクリング)は39位とジュリオ・チッコーネ(リドル・トレック)は40位でステージを終えた。

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このステージの結果を踏まえての総合順位は大きくシャッフルされたが、主要な総合系は何とかログリッチから1分以内に踏みとどまる結果となった。第2ステージで早くも主導権を握ったのはログリッチ、チームの負担を考え総合リーダージャージをいったん手放す公算も大きいが、ライバルたちに対しては早くもアドバンテージをもって優位に戦略を立てられる状況となった。

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ジョシュア・ターリン(ステージ1位)
「信じられないよ!本当にハッピーだ!でも待ってる時間は地獄だったよ。正直心臓に悪かった、もう二度とこんなドキドキはごめんだよTTスペシャリストたちが本当に怖かったよ。ファン・アールト、ペデルセン、そしてとくにログリッチだよ。本当にストレスがたまる一日だったね。今日のコースは最後のセクションが一番きつかったんだ。だからあそこで自分を虐め抜いたよ。」
プリモズ・ログリッチ(ステージ2位、総合1位)
「本当に僅差だったね。でもこの僅差で勝ったり負けたりが真剣勝負の世界だよね。でも何よりも今自分自身が好調だと言えることが重要だよ。そして結果はおのずとついてくるものだよ。今はこのジャージ(マリアローザ)をどうすべきかを考えるよ。重要なのはこれを最後に着ていることだからね。明日のステージはピーダースン向きだからね。」
マッズ・ピーダースン(ステージ7位、総合2位)
「全開でも届かなかったね。でも明日は明日の風が吹く、挑戦あるのみ、また狙っていくよ。」

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ジロ・デ・イタリア第2ステージ順位
1位 ジョシュア・ターリン(イネオス・グレナディアス) 16’07”
2位 プリモズ・ログリッチ(レッドブル・ボーラハンスグロエ) +01”
3位 ジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツXRG) +03”
4位 エドアルド・アフィニ(ヴィズマ・リースアバイク) +06”
5位 マティアス・ヴァチェック(リドル・トレック)
6位 ダーン・ホール(リドル・トレック) +08”
7位 マッズ・ピーダースン(リドル・トレック) +12”
8位 ブランドン・マクナルティー(UAEチームエミレーツXRG) +13”
9位 イーソン・ハイター(ソウダル・クイックステップ) +14”
10位 ホァン・アユソ(UAEチームエミレーツXRG) +17”
ジロ・デ・イタリア総合順位
1位 プリモズ・ログリッチ(レッドブル・ボーラハンスグロエ) 3h52’32”
2位 マッズ・ピーダースン(リドル・トレック) +01”
3位 マティアス・ヴァチェック(リドル・トレック) +05”
4位 ブランドン・マクナルティー(UAEチームエミレーツXRG) +12”
5位 ホァン・アユソ(UAEチームエミレーツXRG) +16”
6位 アイザック・デル・トロ(UAEチームエミレーツXRG) +17”
7位 マックス・プール(ピクニック・ポストNL) +24”
8位 アントニオ・チベリ(バーレーン・ヴィクトリアス) +25”
9位 マイケル・ストーラー(チュードル・プロサイクリング) +27”
10位 ジュリオ・ペリッツァーリ(レッドブル・ボーラハンスグロエ) +31”
H.Moulinette