クールネ・ブリュッセル・クールネ2025:77回大会をフィリップセンが貫録のスプリント勝利!バースデー勝利で自らを祝う


©Alpecin-Deceuninck
先日行われたワールドツアーのオムループ・ヘット・ニウスブラッドに続く連戦となったが、こちらのレースは一つ下のカテゴリーのプロシリーズのレースとなる。だがその歴史は古く、今大会で77回目を迎えた。そんな縁起のいい数字の大会を制したのは、オムループ・ヘット・ニウスブラッドで3位に終わったヤスパー・フィリップセン(アルペシン・ドゥクーニンク)、力あるアシスト勢に守られて、お手本のようなスプリント勝利で栄冠を手にした。移籍前はエーススプリンターだったカデン・グローヴス(アルペシン・ドゥクーニンク)が、新たにリードアウトとなり完璧なお膳立て、「これを逃しては、エースは名乗れない」というほどの綺麗なスプリント勝利となった。自らの27歳のバースデーを祝う勝利を、力で勝ち取って見せた。
「正直27歳のバースデーに勝利できるとは思ってもいなかったよ。でもそれは勝ちたいと思うモチベーションにはなっていたよ。今日チームは完ぺきだった、最強のチームだったよ。今日はレース中盤で動きがあったのでスプリントになる可能性が高いと踏んでいたけど、常に集団のペースが高くなかなか逃げ切るのは困難だったからね。」
ベルギーのクラシックシーズンが開幕し、各チーム主要タイトルを目指して勝利を狙ってくるが、昨年度はヴィズマ・リースアバイクがその前半大暴れをした。だが今シーズンは様相が違う。ここにきてようやく来シーズン以降の新スポンサーが確定的となったヴィズマ・リースアバイクだが、それまでは来年以降のチーム運営に暗雲が立ち込めていたこともあり、選手の流出などによる戦力ダウンもありチームとしては主軸をステージレースとグランツールへ集中させる方向性があった。もちろんワウト・ファン・アールトのようにクラシックタイトルホルダーもいるため力を抜くことはないが、レースをコントロールするだけのメンバーを毎回用意することはせず、レースを絞り込んでの編成となっている。その為昨年のようにレースを支配するような展開はなかなか難しくなっているが、だがそんな中でもオラフ・クーイ(ヴィズマ・リースアバイク)がスプリントで2位に食い込んで見せた。
また3位にはユーゴ・ホフステッター(イスラエル・プレミアテック)が入って見せた。 また昨日オムループ・ヘット・ニウスブラッドを制したソレン・ワレンショルド(UNO-Xモビリティ)はこの日のステージ中盤でメイン集団から脱落、連日の勝利を逃してしまった。

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クールネ・ブリュッセル・クールネ2025順位
優勝 ヤスパー・フィリップセン(アルペシン・ドゥクーニンク) 4h42’24”
2位 オラフ・クーイ(ヴィズマ・リースアバイク)
3位 ユーゴ・ホフステッター(イスラエル・プレミアテック)
4位 アルネ・マリ(インターマルシェ・ワンティ)
5位 リック・プルイメルス(チュードル・プロサイクリング)
6位 ヨナタン・ミラン(リドル・トレック)
7位 マリン・ファン・デン・ベルグ(EFエデュケーション・イージーポスト)
8位 パヴェル・ビットナー(ピクニック・ポストNL)
9位 ルーカス・クビス(ウニベット・ティテマ・ロケッツ)
10位 ミラン・フレティン(コフィディス)
H.Moulinette