ジロ・デ・イタリア第19ステージ:ヴェンダラメが逃げ切りで3年ぶりの勝利!スタインハウザーが3位!総合勢は残り5㎞でGトーマスが不意の落車でニュートラル化で20ステージでの決戦へ

©Giro d’Italia
総合勢にとってはステージ優勝は除外、だからこそ逃げに乗ることはとても重要だ。そして残り2ステージとなった山岳ステージでようやく本格的に逃げがはっきりと容認されることとなった。そしてその逃げメンバーによる激しいバトルの末、単独で逃げ切りを決めたのは、3年間勝利から遠ざかっていたアンドレア・ヴェンダラメ(デカスロンAG2Rラモンディアル)だった。さらに第17ステージで躍動したゲオルグ・スタインハウザー(EFエデュケーション・イージーポスト)がこのステージでも素晴らしい走りを見せステージ3位に入って見せた。

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総合勢によるバトルも最後の頂上バトルで始まるかと思われた矢先、よそ見をしていた総合3位のゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアス)が総合5位のアントニオ・チベリ(バーレーン・ヴィクトリアス)が進路を変えた際に、その後輪に接触、落車をしてしまった。勝負に出る動きが起きるタイミングだったが、これにより暗黙の了解による紳士協定で、勝負はニュートラル化されることとなった。これにより勝負はお預けとなり、総合上位勢は一団でのゴールとなった。

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この日はさすがに逃げが容認されるだろうという雰囲気が漂ったが、スタート直後に発生したヴェンダラメを含む逃げは、スタートから32㎞で吸収されてしまう。しかしここで大きな賭けに出たのが今大会絶好調のジュリアン・アラフィリップ(ソウダル・クイックステップ)だった。そこにペラヨ・サンチェス(モビスター)、ヨナタン・ナルバエス(イネオス・グレナディアス)、クインテン・ヘルマンス(アルペシン・ドゥクーニンク)、ルーク・プラップ(ジェイコ・アルーラ)、そしてまたしてもヴェンダラメだった。しかしそのタイム差は大きくは広がらないままに、追走のアタックがかかるなど、激しい出入りが続く。
新たにスタインハウザーらが合流し、ようやく19人の逃げが容認されたのはレース中盤、残り81㎞になってからだった。そしてここから25㎞ほどの間に逃げ集団とメイン集団の差は8分ほどまで広がり、この日の容認が確定的となる。そんなかメイン集団では総合リーダーのタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)がパンクに見舞われるが、余裕をもって隊列へと復帰を果たす。

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先頭集団では最大勾配18%のパッソ・デュロン峠に入ると、頂上通過時後にアラフィリップ、ナルバエス、サンチェス、ヘルマンス、スタインハウザー、ヴェンダラメの6名に絞られる。さらにその後続からはプラップが猛追をして合流を果たすと、これを危険と見るやアラフィリップが先頭集団からさらにアタックを仕掛ける。この揺さぶりは効果を発揮しなかったが、残り31㎞になり今度はヴェンダラメが下りで飛び出していく。これをアラフィリップとサンチェスが追うが、結局追走はまた一つとなる。この段階でポガチャルのいるメイン集団とは15分以上にまで広がり、追いつかれる可能性が無くなりステージ優勝争いは逃げ集団に委ねられた。

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そしてヴェンダラメが先頭でサイゴン頂上ゴールまでの上りへと突入すると、その背後ではまずスタインハウザーが単独追走となり、さらにサンチェスがこれを追う展開となる。スタインハウザーとサンチェスはいったんは合流を果たすが、上りが得意なサンチェスがスタインハウザーを振り切り単独2位となる。だがこの時点でタイム差が大きく追いつくことは不可能な状況となっていた。これでヴェンダラメは余裕をもって頂上ゴールを制し、久方ぶりに勝利の美酒に酔いしれた。さらにサンチェス、スタインハウザーが順にゴールを果たした。
その背後では総合勢のバトルが繰り広げられるかに思われたが、不慮のアクシデントを利用して攻撃に転ずるのは反紳士的行為であるというスポーツマンシップにより、落車をしたGトーマスは救われることとなった。しかしこれで勝負総合上位勢にとっては、純粋に勝負できるのは明日一日のみとなてしまった。

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アンドレア・ヴェンダラメ(ステージ1位)
「もう今日は絶対に逃げに乗るしかないという戦略だったんだ。だから必死だったよ。下りでは仕掛けたら誰もついて来なかったんでラッキーだったよ。さらに誰かが追いついてくるかとも思ったけど、結局誰も来なかったね。いいリズムで走れていたからね。うちは山岳最終日は総合4位のオコナーの順位死守が課題だよ。ポガチャルは間違いなく動いてくるし、他の総合勢も動いてくるだろうからね。」
ジロ・デ・イタリア第19ステージ順位
1位 アンドレア・ヴェンダラメ(デカスロンAG2Rラモンディアル) 3h51’05”
2位 ペラヨ・サンチェス(モビスター) +54”
3位 ゲオルグ・スタインハウザー(EFエデュケーション・イージーポスト) +1’07”
4位 ヨナタン・ナルバエス(イネオス・グレナディアス) +2’27”
5位 ルーク・プラップ(ジェイコ・アルーラ)
6位 シモーネ・ヴェラスコ(アスタナ・カザフスタン) +2’30”
7位 ヤン・トラトニック(ヴィズマ・リースアバイク)
8位 ミカエル・ヴァルグレン(EFエデュケーション・イージーポスト)
9位 ジュリアン・アラフィリップ(ソウダル・クイックステップ) +2’32’
10位 クインテン・ヘルマンス(アルペシン・ドゥクーニンク) +3’52”
ジロ・デ・イタリア総合順位
1位 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ) 71h24’03”
2位 ダニエル・マルチネス(ボーラ・ハンスグロエ) +7’42”
3位 ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアス) +8’04”
4位 ベン・オコナー(デカスロンAG2Rラモンディアル) +9’47”
5位 アントニオ・チベリ(バーレーン・ヴィクトリアス) +10’29”
6位 サイメン・アレンスマン(イネオス・グレナディアス) +11’10”
7位 ロメイン・バルデ(DSMフィルメニッヒ・ポストNL) +12’42”
8位 アイナー・ルビオ(モビスター) +13’33”
9位 フィリッポ・ザナ(ジェイコ・アルーラ) +13’52”
10位 ヤン・ヒルト(ソウダル・クイックステップ) +14’44”
H.Moulinette












