ジロ・デ・イタリア第13ステージ:スプリントステージは俺のものだ!横風で遅れるもなんのその、豪快ミランが今大会3勝目の圧倒的スプリント!リドル・トレックの豪華なトレインが完全炸裂!

©Giro d’Italia
スプリンターエースの使命はただ勝つことだ。その任務を追ったスプリンターが各チームにいる中で、エーススプリンターのヨナタン・ミラン擁するリドル・トレックは、そのアシスト勢自体がそのままエースを張ったことのある男が揃っている。ヤスパー・ストゥーヴェン、エドワルド・テウンス、シモーネ・コンソーニら豪華なスプリンターたちがそのままアシストをするのだから、ペースは速く、ライバルたちにとっては付いていくだけで一苦労だ。そして最後に控える紫色のポイント賞ジャージを着たひときわ大きな男が、さらにそこから馬力と力感あふれるハードなスプリントを披露、豪快に今大会3勝目を奪い去った。エース格のスプリンター4人を揃え、明確に意思をもってポイント賞ジャージに目的を絞って混地下に挑んできているリドル・トレック、今のところその成果は着実に積み重ねられている。
ド平坦な179㎞のステージは、予想通りハイペースで展開していく。昨今の流れともいえる超ハイペースな展開は、時に時速55km以上でクルージングするなど、機材の変革以上に選手たちのフィジカルの向上が大きく影響している。それでもこの日は4人の逃げを序盤に容認、追走のメイン集団をスプリンターチームが掌握し、わずか1ポイントの5位通過スプリントポイントなど競い合う展開が続いた。

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しかしレースが後半、残り62㎞に差し掛かると、横風区間でイネオス・グレナディアスが動く。スプリンターチームの思惑関係なく、横風区間を利用しての集団分断作戦に入ると、その最大に犠牲者となったのがリドル・トレックとそのエースミランが後方集団に取り残されてしまう。これはまずいと最初はミラン自身が風表に立って追走、更にはチームメイトたちが集結し猛追を仕掛ける。逃げを捉えても止まらないイネオス・グレナディアスの攻撃の姿勢に、さらにはアルペシン・ドゥクーニンクやソウダル・クイックステップなども加勢し、その差はじわじわと広がっていく。横風区間とそうでない区間を繰り返す為、一度は目と鼻の先迄近づいたが、横風区間の難しさでそこからまたじわじわと離されてしまうなど、大きく体力を削られることとなる。それでも20㎞という距離追走を続け、何とか集団への復帰を果たした。
そこから単発のアタックがかかるが、この日はスプリンターチームの集中力は高く、そんなアタックは眼中にない。集中力を見せる各チームは、順にトレインを形成しながらペースを上げていく。また残り3㎞の救済措置エリアまでトラブルを割く得たい総合勢も、万が一の落車で後方に取り残されるのを避けるために集団先頭に集まり、その速度はさらに上がっていく。そんな課総合8位のフィリッポ・ザナ(ジェイコ・アルーラ)が落車してしまうが、最終的に集団復帰をなんとか果たした。

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ライバルチームからすれば、エースのミランの消耗は相当なはずだと思っていたが、残り1㎞で突如としてらわれたリドル・トレックトレインには、その疲れは微塵も感じられなかった。一気に爆上がりするペースに耐え切れず、フェルナンド・ガヴィリア(モビスター)が先行してスプリントを始めるが、ミランはあっさりと自らのリードアウト、コンソーニの背後からがヴィリアに乗り換えると、その勢いを利用して自らもスプリントを開始、ライバル達全てを力で三度ねじ伏せて見せた。そしてスタニスロウ・アニロコウスキー(コフィディス)が殊勲の2位フィニッシュとなった。
ヨナタン・ミラン(ステージ1位)
「ちょっと脚を止めた瞬間にやられたよ。(横風分断に関して)本当に今日もチームのおかげだよ。あそこで追いつけなければ終わっていたし、追いついてからはずっと隊列の先頭付近で構えていたよ。最後のコーナーをいかにいい位置取りで抜けるかが今日の勝負のカギだった。そして完璧なポジション取りがチームとしてできたことがすべてだったよ。本当にチームには感謝している。こんなチームの一員でいられることを誇りに思うよ。」
タデイ・ポガチャル(総合1位)
「以前は横風区間はいつもストレスだったよ。でも今はチームがしっかりとそれを計算してくれて守ってくれるから安心していられるよ。ここ数年で我々は間違いなく最強のチームになってきているよ。特にリーダージャージを着ていることで、その戦略がはっきりしているから、より強固なチームとなっているよ。」

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ジロ・デ・イタリア第13ステージ順位
1位 ヨナタン・ミラン(リドル・トレック) 4h02’03”
2位 スタニスロウ・アニロコウスキー(コフィディス)
3位 フィル・バウハウス(バーレーン・ヴィクトリアス)
4位 ティム・ファン・ダイク(ヴィズマ・リースアバイク)
5位 ユーゴ・ホフステッター(イスラエル・プレミアテック)
6位 フェルナンド・ガヴィリア(モビスター)
7位 セバスチャン・モラーノ(UAEチームエミレーツ)
8位 ローラン・ピシー(グルーパマFDJ)
9位 ジョバンニ・ロナルディ(チームポルティ・コメタ)
10位 アルベルト・ダイネーゼ(チュードル・プロサイクリング)
ジロ・デ・イタリア総合順位
1位 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ) 49h24’38”
2位 ダニエル・マルチネス(ボーラ・ハンスグロエ) +2’40”
3位 ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアス) +2’58”
4位 ベン・オコナー(AG2Rラモンディアル) +3’39”
5位 アントニオ・チベリ(バーレーン・ヴィクトリアス) +4’27”
6位 ロメイン・バルデ(チームDSMフィルメニッヒ・ポストNL) +4’57”
7位 ロレンツォ・フォーチュナト(アスタナ・カザフスタン) +5’19”
8位 フィリッポ・ザナ(ジェイコ・アルーラ) +5’23”
9位 アイナー・ルビオ(モビスター) +5’28”
10位 サイメン・アレンスマン(イネオス・グレナディアス) +5’52”
H.Moulinette












