ジロ・デ・イタリア第12ステージ:お祭り男復活!2度の世界チャンピオン男アラフィリップがらしさを見せる走りで逃げ切り勝利!アップダウンを巧みな走りで駆け抜け全てのグランツールで勝利達成

©Giro d’Italia
観るものを楽しませ興奮させるお祭り男、2度の世界チャンピオン、そして6度のクラシック制覇など輝かしい戦歴を誇るパンチャー、ジュリアン・アラフィリップ(ソウダル・クイックステップ)が復活だ。怪我をして以降ある程度の結果しか残せて来ていなかったが、今シーズンはこのジロ・デ・イタリアに入り積極的な走りを連日披露、楽しむような表情で縦横無尽にコースを駆け巡っていたが、この第12ステージで、ついにその本領を発揮、残り138㎞からアタックを繰り返すと、最後はまるでクラシックレースのような細い田舎道のアップダウンで加速し独走、そのまま後続の追走にタイムを詰めさせることなく独走、鮮やかな勝利を飾った。これで全てのグランツールでのステージ優勝を達成、タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)に次いでグランツールクラブ入りを果たした。
総合勢は動くかに思われたが、ポガチャルも様子見に徹し動かず、またライバルたちも路面状況と道幅のない場所での高速アップダウンは避けたことで、メイン集団は一つとしてゴール、本格的勝負は山岳ステージへと持ち越された。

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193㎞と長丁場のこのステージは、序盤歴史的ハイペースで進んでいく。序盤60㎞近くを平均時速57㎞というハイスピードで展開したことで、各チーム仕掛けをする間もない状況だった。だが展開が大きく動いたのは海岸線からアップ段のある丘陵地帯へと進んでからだった。そこまでも何度となく様子見のアタックを繰り返したアラフィリップだったが、残り132㎞でこの動きに今大会ステージ勝利を挙げているヨナタン・ナルバエス(イネオス・グレナディアス)、ベンジャミン・トーマス(コフィディス)らが反応、集団は一気に38名の大所帯となって逃げを形成する。

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しかしこのサイズは多くと判断たアラフィリップは、残り126㎞でこの集団からも飛び出し、合流したミルコ・マエストリ(チームポルティ・コメタ)とともに飛び出すと、そのまま延々と逃げ続けることとなる。
その背後ではこの逃げに乗っていた総合11位のヤン・ヒルト(ソウダル・クイックステップ)を危険視したバーレーンヴィクトリアスがペースを上げ、射程圏内にメインの逃げ集団を捉えていく。すると逃げ集団からさらにアタックがかかり、前を行くアラフィリップらを負う9名の追走集団が形成される。これでヒルトを含む逃げ集団は徐々に後退し、メイン集団へと戻っていった。

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ひたすら逃げ続ける先頭の二人だが、残り20㎞の時点で追走集団との差は45秒と1分を切り、捉えられるのも時間の問題化と思われた。しかしここからこの二人が驚異の粘りを見せる。そして残り11.5㎞、この日最後の丘の頂上へ向けアラフィリップがアタック、マエストリを振り切って独走態勢へと持ち込む。マエストリは全くついていけず、後続の追走集団に飲み込まれていく。追走集団のナルバエスを筆頭にミカエル・ヴァルグレン(EDエデュケーション・イージーポスト)やクインテン・ヘルマンス(アルペシン・ドゥクーニンク)らがここでペースアップし、前のアラフィリップを追うが、細い道とアップダウンに阻まれ、その差は一向に縮まらない。
クラシックレースの走り方と勝ち方を知っているアラフィリップは、このまま逃げ切りガッツポーズで自らの勝利を祝した。2位争いはナルバエスが制し、ヘルマンスが3位に入った。

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ジュリアン・アラフィリップ(ステージ1位)
「今日は勝利を狙っていたわけではなかったんだよ。大きな逃げが容認されるとは思っていたけど、大きすぎたので、絞ろうと思ったらマエストリしかついてこなかったので、一緒に行こう、と提案したんだよ。彼の走りも素晴らしかった。彼も今日は勝利に値する走りだったと思うよ。勝利は最後まで確信できなかったよ。ナルバエスが猛追してきているのは知っていたし、彼は速いからね。でも勝利できて本当に嬉しい。ジロで勝つのは一つの目標だったからね。華族とチームに感謝だよ。」
ジロ・デ・イタリア第12ステージ順位
1位 ジュリアン・アラフィリップ(ソウダル・クイックステップ) 4h07’44”
2位 ヨナタン・ナルバエス(イネオス・グレナディアス) +31”
3位 クインテン・ヘルマンス(アルペシン・ドゥクーニンク) +32”
4位 カエル・ヴァルグレン(EDエデュケーション・イージーポスト)
5位 クリスチャン・スカローニ(アスタナ・カザフスタン) +43”
6位 マッテオ・トレンティン(チュードルプロサイクリング)
7位 サイモン・クラーク(イスラエル・プレミアテック) +1’30”
8位 ギース・リーメリゼ(DSMフィルメニッヒ・ポストNL)
9位 ミルコ・マエストリ(チームポルティ・コメタ)
10位 、ベンジャミン・トーマス(コフィディス)
ジロ・デ・イタリア総合順位
1位 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ) 45h22’35”
2位 ダニエル・マルチネス(ボーラ・ハンスグロエ) +2’40”
3位 ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアス) +2’58”
4位 ベン・オコナー(AG2Rラモンディアル) +3’39”
5位 アントニオ・チベリ(バーレーン・ヴィクトリアス) +4’27”
6位 ロメイン・バルデ(チームDSMフィルメニッヒ・ポストNL) +4’57”
7位 ロレンツォ・フォーチュナト(アスタナ・カザフスタン) +5’19”
8位 フィリッポ・ザナ(ジェイコ・アルーラ) +5’23”
9位 アイナー・ルビオ(モビスター) +5’28”
10位 サイメン・アレンスマン(イネオス・グレナディアス) +5’52”
H.Moulinette












