ツール・ド・フランス2023第3st:昨年度のツール・ド・フランスでステージ3勝の勢いそのままにフィリップセンが完璧なスプリントで完勝!審議対象もお咎めなしで笑顔!(ダイジェストあり)


©ASO
昨年度のツール・ド・フランスでステージ3勝を挙げ、一躍トップスプリンターの仲間入りを果たした男は、今年もその再現をして見せた。ヤスパー・フィリップセン(アルペシン・ドゥクーニンク)はマシュー・ファン・デル・ポエル(アルペシン・ドゥクーニンク)の完璧なアシストから豪快に発車すると、緩やかに右へと曲がっていくスプリントで最短距離を駆け抜け今大会初勝利を挙げた。ライバルのワウト・ファン・アールト(ユンボ・ヴィズマ)の進路を斜行して塞いだかが審議対象になったが、結果は故意ではないとしてお咎めなしとなった。

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フィリップセンに迫ったのはフィル・バウハウス(バーレーン・ヴィクトリアス)とカレブ・ユワン(ロット・デスティニー)、各チームのトップスプリンターたちがトップ10に顔は揃えたが、結果はフィリップソンの快勝、各チームがリードアウトへとうまく繋げなかった中で、位置取りを完ぺきに決めたアルペシン・ドゥクーニンクがお手本通りの鮮やかなスプリント勝利を披露した。
この日はさすがに総合争いは動かず、アダム・イェーツ(UAEチームエミレーツ)が引き続き総合リーダーの証、マイヨ・ジョーヌを守り切った。

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この日のステージはローラン・ピション(アルケア・サムシック)と山岳賞ジャージを初日から守り続けるニールソン・パウレス(EFエデュケーション・イージーポスト)乗っ2人の逃げとなった。パウレスにステージを狙う意思はなく、着実に山岳ポイントを稼いでおくことが目的のため、早々と離脱すると。ぴしょんが最後まで逃げ続けた。この日はスペインからフランスへと国境をまたいで進んでいく中、スペインチームに所属するフランス人であるピションは、国境を超えるとそれをカメラに向かってさりげなくアピールして見せた。
この日はスプリンターを擁するほとんどのチームが狙うステージ、そのため追走のペースは上がり、ピションは早々と吸収され、その後は各チームによる主導権争いが勃発する。不用意なカウンターアタックを防ぐため、集団は平均時速で55㎞以上、下りでは70㎞以上のハイスピードで展開していく。

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しかしこの日のゴール前は一筋縄ではいかなかった。多くのシケインが用意され、右へ左へと曲がっていくと、隊列はおのずと伸び、各チームアシストとエースの隊列が乱れていく。こういうステージの場合、長いチームとレインの形成が難しくなり、いかに最後のアシスト、リードアウトが最高の仕事をするかが重要となる。そしてこの日それを成し遂げたのはファン・デル・ポエル、自らも十分な実力者で勝利を狙える選手でありながら、惜しげもなく最高のアシストでフィリップセンをゴール目へと誘導、発射して見せた。

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フィリップセンは緩やかな右曲がりのゴールスプリントで、最短を駆け抜けるためにコース右側へと徐々に寄っていく。しかしその隙間にワウト・ファン・アールト(ユンボ・ヴィズマ)が体をねじ込んでいた。しかしゴールバリアが僅かにコース内側に食い込んでいる場所で危険回避のためスプリントを断念した。これがのちに審議対象となったが、フィリップセンは激しい斜行はしておらず、自然の流れと判断され、勝ち名乗りを受けた。
ヤスパー・フィリップセン(ステージ1位):「勝てたかどうか不安だったよ(笑)。審判がよりエキサイティングなものにしてくれたからね。今日は各チームのエースが激突、そんな中で勝てたんで最高の気分だよ。そしてマシューのリードアウトを抜けるライバルチームなんていないからね。最高のチームワークだよ。」
タデイ・ポガチャル(総合2位):「今日はとにかく後半がハチャメチャだったよ。とにかく危険回避だけを心掛けたよ。総合争いはなかったけど明日もこんな感じで総合争いが勃発しないと助かるよ。」
ツール・ド・フランス第3ステージダイジェスト
ASO 公式ダイジェスト https://youtu.be/dy4HNPBYpx0
ツール・ド・フランス第3ステージ
1位 ヤスパー・フィリップセン(アルペシン・ドゥクーニンク) 4h43’15”
2位 フィル・バウハウス(バーレーン・ヴィクトリアス)
3位 カレブ・ユワン(ロット・デスティニー)
4位 ファビオ・ヤコブセン(ソウダル・クイックステップ)
5位 ワウト・ファン・アールト(ユンボ・ヴィズマ)
6位 マーク・カベンディッシュ(アスタナ・カザフスタン)
7位 ヨルディ・ミーウス(ボーラ・ハンスグロエ)
8位 ディラン・グローネウェーヘン(ジェイコ・アルーラ)
9位 マッズ・ペデルセン(リドル・トレック)
10位 ブライアン・コカード(トータルエナジーズ)
ツール・ド・フランス総合順位
1位 アダム・イェーツ(UAEチームエミレーツ) 13h52’33”
2位 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ) +06”
3位 サイモン・イェーツ(ジェイコ・アルーラ)
4位 ヴィクトル・ラフェイ(コフィディス) +12”
5位 ワウト・ファン・アールト(ユンボ・ヴィズマ) +16”
6位 ヨナス・ヴィンゲガード(ユンボ・ヴィズマ) +17”
7位 マイケル・ウッズ(イスラエル・プレミアテック) +22”
8位 ジャイ・ヒンドリー(ボーラ・ハンスグロエ)
9位 カルロス・ロドリゲス(イネオス・グレナディアス)
10位 マティアス・スケルモース(リドル・トレック)
H.Moulinette
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