ジロ・デ・イタリア2023第8ステージ(ダイジェスト動画あり):若手実力者のヒーリーが単独逃げ切り勝利!ログリッチが遂に動く!総合はタイムシャッフルもレクネサンドがマリア・ローザキープ


©RCS
連日の山岳ステージはこの日も逃げ切り勝利となった。今シーズン春先のクラシックで台頭したベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト)が、12に人の逃げから残り50㎞で飛び出し、最後まで攻撃の手を緩めることなく走り切り優勝を獲得した。鮮やかすぎる攻撃から、独走態勢で初出場のジロ・デイタリアでいきなりのステージ優勝、新たに台頭してきた最強世代の一角は、まだまだこれからさらに勝利を積み重ねそうだ。

©EF education easy post
そして総合勢でも動きがあった、昨日の難関山岳ステージではなく、あえてこの日の中級山岳ステージで攻めの姿勢を見せたのはプリモズ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ)、アタックを仕掛けライバルたちを揺さぶる。更には最大ライバルのレムコ・エヴァネポエル(ソウダル・クイックステップ)が完全に孤立する。このチャンスにログリッチはさらにギアをげ一気にエヴァネポエル置き去りにする。ここにこの日コロナ陽性でフィリッポ・ガンナがリタイアを余儀なくされたイネオス・グレナディアスのダブルエース、ゲラント・トーマスとタオ・ゲイガンハートの二人がログリッチに合流、3名は協調してエヴァネポエルとのタイム差を詰めることに成功した。しかしこの日も総合リーダージャージは粘りの走りを見せたアンドレアス・レクネサンド(チームDSM)がキープして見せた。
207㎞のこの日の逃げは4名からスタートした。ヒーリー、デレク・ジー(イスラエル・プレミアテック)、ヴァレンティン・パレ・パントレ(AG2Rシトロエン)、カルロス・ヴェローナ(モビスター)らはこの日の逃げ切りを目指し飛び出していく。そこに徐々に選手たちが合流し、最終的には残り127㎞で逃げのメンバーは12名にまで膨れ上がる。だが残り50㎞を残しヒーリーが単独で飛び出すと、そのまま後続の集団との差を広げていく。ここからペースアップをしたヒーリーは、後続の集団との差を1分40秒ほどにまで拡大、そこからも尚攻めの姿勢を貫きこぎ続けた。このステージでまさかの長距離単騎アタックがうまくいくとはだれも思っていなかったことが大きな勝因となり、ヒーリーは後続と1分49秒という大きな差をもって第8ステージを制した。

©RCS
「脚が良かったんだよ。。だから早めに仕掛けて最後まで逃げ切れるか挑んでみたんだ。ステージ勝利をした多くのレジェンドと肩を並べることができて、記録として結果に名を刻めたのは最高の気分だよ。
完全にヒーリーに出し抜かれた追走集団から抜け出した3名によるスプリントは、ジーが僅差の勝負で2位、フィリッポ・ザンナ(ジェイコ・アルーラ)が3位、ワーレン・バルギル(アルケア・サムシック)は4位に終わった。

©Jumbo Visma
そのさらに後ろのメイン集団では、総合優勝争いを睨んだ動きでペースアップとともに人数が減ってい木、ログリッチが残り4.8㎞でアタック、エヴァネポエルは総合リーダーのレクネサンドとのタイム差を8秒にまで縮めたが、代わりにログリッチが総合で3位、エヴァネポエルとのタイム差を30秒にまで縮めた。翌日の個人TTを前に一気にエヴァネポエルのアドバンテージが削られたステージとなった。
エヴァネポエルは、「失敗した」と語るが、「たったの14秒だから大丈夫」とも語っており、状況をきちんと冷静に見ているようだ。
ジロ・デ・イタリア第8ステージダイジェスト
ジロ・デ・イタリア第8ステージ順位
1位 ベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト) 4h44’42”
2位 デレク・ジー(イスラエル・プレミアテック) ∔1’49”
3位 フィリッポ・ザンナ(ジェイコ・アルーラ)
4位 ワーレン・バルギル(アルケア・サムシック)
5位 カルロス・ヴェローナ(モビスター) ∔2’12”
6位 マッティア・バイス(エオロコメタ・サイクリングチーム) ∔2’37”
7位 トム・スクインス(トレック・セガフレド) ∔3’51”
8位 アレッサンドロ・トネリ(グリーンプロジェクト・バルディアー二CSFファイザネ) ∔3’56”
9位 オスカル・リーズビーク(アルペシン・フェニックス) ∔4”00”
10位 タオ・ゲイガンハート(イネオス・グレナディアス) ∔4’34”
ジロ・デ・イタリア総合順位
1位 アンドレアス・レクネサンド(チームDSM) 33h52’10”
2位 レムコ・エヴァネポエル(ソウダル・クイックステップ) ∔08”
3位 プリモズ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ) ∔38”
4位 ジョアオ・アルメイダ(UAEチームエミレーツ) ∔40”
5位 ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアス) ∔52”
6位 タオ・ゲイガンハート(イネオス・グレナディアス) ∔56”
7位 オーレリアン・パレ・パントレ(AG2Rシトロエン) ∔58”
8位 アレクサンダー・ヴラソフ(アスタナ・カザフスタン) ∔1’26”
9位 ダミアーノ・カルーソ(バーレーン・ヴィクトリアス) ∔1’39”
10位 レナード・カムナ(ボーラ・ハンスグロエ) ∔1’54”
H.Moulinette
- クリックしてHPへ
- クリックしてHPへ
- クリックしてHPへ
- クリックしてHPへ
- クリックしてHPへ
- クリックしてHPへ
- クリックしてHPへ
- クリックしてHPへ
- クリックしてHPへ
- クリックしてHPへ
- クリックしてHPへ
- クリックしてHPへ