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なんてことはないスプリントステージになるはずだった。雨にぬれた路面は展開を大きく左右、皆が警戒心満載で展開するも落車が頻発する大荒れの展開となった。中でも昨日までマリア・ローザを着用していた優勝候補大本命のレムコ・エヴァネポエル（ソウダル・クイックステップ）は序盤に野良犬によるワンワン落車でダウン、更には残り3㎞を切ってからの救済措置適応ゾーンで2度目の落車を喫し、怒り心頭だった。総合2位はキープしたが、2度も路面に叩き付けられたことの影響が今後出ないことを願いたい。

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そんなエヴァネポエルの落車も含めて多くの落車が頻発したステージは、そのままの流れで当初の目論見通りのスプリント勝負となった。自らも残り7㎞で落車を喫しながら、そこから驚異的な走りで先頭まで駆け上がったスプリント賞争いの大本命、カデン・グローブス（アルペシン・ドゥクーニンク）が切れ味鋭い走りで今大会初優勝を挙げた。そしてゴールでも落車が発生、マーク・カベンディッシュ（アスタナ・カザフスタン）が自らの前でスプリントする選手に前輪をひっかけられ落車、ひっくり返ったままスライドしながら5位でゴールラインを超えた。

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ステージ2位には第2ステージを制したヨナタン・ミラン（バーレーン・ヴィクトリアス）が入り、マッズ・ペデルセンは3位に終わった。総合でもトップ10のジェイ・ヴァイン（UAEチームエミレーツ）が順位を下げた。

ジロ・デ・イタリア第5ステージダイジェスト

ジロ・デ・イタリア第5ステージ順位
1位　カデン・グローブス（アルペシン・ドゥクーニンク）　　　4h30’19”
2位　ヨナタン・ミラン（バーレーン・ヴィクトリアス）
3位　マッズ・ペデルセン（トレック・セガフレド）
4位　アルベルト・ダイニース（チームDSM）
5位　マーク・カベンディッシュ（アスタナ・カザフスタン）
6位　ニコラス・ダラ・ヴァッレ（チームコラテック・セッライタリア）
7位　ミルコ・マエストリ（エオロコメタサイクリングチーム）
8位　フィリッポ・フィオレッリ（グリーンプロジェクト・バルディーニCSF）
9位　アンドレアス・ヴェンダラメ（AG2Rシトロエン）
10位　マイケル・マシューズ（ジェイコ・アルーラ）

ジロ・デ・イタリア総合順位ジロ・デ・イタリア総合順位
1位　アンドレアス・レクネサンド（チームDSM）　　　19h06’03”
2位　レムコ・エヴァネポエル（ソウダル・クイックステップ）　　　∔28”
3位　オーレリアン・パレ・パントレ（AG2Rシトロエン）　　　∔30”
4位　ジョアオ・アルメイダ（UAEチームエミレーツ）　　　∔1”00”
5位　プリモズ・ログリッチ（ユンボ・ヴィズマ）　　　∔1’12”
6位　ゲラント・トーマス（イネオス・グレナディアス）　　　∔1’26”
7位　アレクサンダー・ヴラソフ（アスタナ・カザフスタン）
8位　トム・スクインス（トレック・セガフレド）　　　∔1”29”
9位　タオ・ゲイガンハート（イネオス・グレナディアス）　　　∔1’30”
10位　ヴィンチェンツォ・アルバニース（エオロ・コメタサイクリングチーム）　　　∔1’39”

H.Moulinette