パリ~ニース第1~4ステージ:前半を終えポガチャルが綿密かつ力強く総合リーダーに!最大ライバルのヴィンゲガードは、山で失速しチームTTでの貯金をすでに吐き出し総合3位


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今シーズンのパリ~ニースは、ヨナス・ヴィンゲガード(ユンボ・ヴィズマ)とタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)のグランツールの頂点を目指す2人の総合優勝争いに注目が集まっている。そんな大会は全8ステージ、チームTTもあることからチームとしての総合力も総合優勝嵐に大きな役割を果たす。そんな大会の前半4ステージを終え、総合リーダーの座に立ったのはポガチャル、第4ステージの山岳頂上バトルで圧倒的な走りで勝利、最大ライバルのヴィンゲガードに大きなタイム差をつけた。

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第1ステージ:空気まだ冷たいオープニングステージはスプリント勝負へと持ち込まれた。ステージを制したのはティム・メルリール(ソウダル・クイックステップ)、新天地へと移籍してこれで早くも今シーズン4勝目、チームのラフェーブル監督が、その勢いにツール・ド・フランスのエーススプリンターをファビオ・ヤコブセン(ソウダル・クイックステップ)にする予定だったが、メルリールも出したい、と言わせるほど絶好調だ。
お得意の組織力でゴール前までレースを支配したのはソウダル・クイックステップ、最後はスプリンターとしても実力十分なキャスパー・アスグリーン(ソウダル・クイックステップ)が完璧なリードアウトを見せメルリール が発車、そのままサム・ベネット(ボーラ・ハンスグロエ)を大きく引き離しての勝利となった。「お膳立ても含めて完璧だったよ。勝てるチームというのはこういう事だよ。」メルリールは移籍でさらに大きくその才能を開花させた。
パリ~ニース第1ステージ順位
1位 ティム・メルリール(ソウダル・クイックステップ) 3h50’52”
2位 サム・ベネット(ボーラ・ハンスグロエ)
3位 マッズ・ペデルセン(トレック・セガフレド)
4位 オラフ・コーイ(ユンボ・ヴィズマ)
5位 アルノー・デ・リー(ロット・デスティニー)
パリ~ニース総合順位
1位 ティム・メリエール(ソウダル・クイックステップ) 3h50’42”
2位 サム・ベネット(ボーラ・ハンスグロエ) ∔04”
3位 マッズ・ペデルセン(トレック・セガフレド)
4位 オラフ・コーイ(ユンボ・ヴィズマ) ∔06”
5位 ピエール・ラトゥール(トータルエナジーズ) ∔08”

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第2ステージ:昨日のステージ勝者でもあり総合リーダーの メルリールが完全に失速したスプリントとなったこのステージ、激しいバトルを制したのは昨日3位に入ったマッズ・ペデルセン(トレック・セガフレド)だった。ペデルセンは昨日とこの日のボーナスタイムでそのまま総合リーダーに躍り出た。昨日ステージ4位のコーイがこのステージでも2位に入るなど勢いがある。
そして昨日同様に中間スプリントでポイントを獲得したポガチャルがボーナスタイムを積み重ね、早くも一気に総合2位に順位を上げた。
パリ~ニース第2ステージ順位
1位 マッズ・ペデルセン(トレック・セガフレド) 3h28’57”
2位 オラフ・コーイ(ユンボ・ヴィズマ)
3位 マグナス・コルト(EFエデュケーション・イージーポスト)
4位 ダニエル・マックレイ(アルケア・サムシック)
5位 ライオネル・タミニオー(アルペシン・フェニックス)
パリ~ニース総合順位
1位 マッズ・ペデルセン(トレック・セガフレド) 7h19’35”
2位 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ) ∔02”
3位 ティム・メリエール(ソウダル・クイックステップ) ∔04”
4位 オラフ・コーイ(ユンボ・ヴィズマ) ∔08”
5位 サム・ベネット(ボーラ・ハンスグロエ)

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第3ステージ:チームTTでは大きく総合順位が入れ替わる可能性がある。だからこそ疎かにはできない。山岳ステージなどもあるステージレース全般を考えた時に、スペシャリストだけを揃えるわけにはいかないなど、このステージでの結果は総合争いで大きく影響を及ぼしかねないだけに各チームマシンも空力を最大限に生かした機材で挑んできた。
そんなステージでトップタイムをたたき出したのはユンボ・ヴィズマ、それにEFエデュケーション・イージーポストが僅差で続く形となった。これでマグナス・コルト(EFエデュケーション・イージーポスト)が総合リーダーに躍り出ることとなった。3位にはチームジェイコ・アルーラが入り、ポガチャル擁するUAEチームエミレーツは5位に踏みとどまった。
パリ~ニース第3ステージ順位
1位 ユンボ・ヴィズマ 33’55”
2位 EFエデュケーション・イージーポスト ∔1”
3位 チーム・ジェイコ・アルーラ ∔04”
4位 グルーパマFDJ ∔14”
5位 UAEチームエミレーツ ∔23”
パリ~ニース総合順位
1位 マグナス・コルト(EFエデュケーション・イージーポスト) 7h53’41”
2位 ネイサン・ファン・ホーイドンク(ユンボ・ヴィズマ) ∔01”
3位 マイケル・マシューズ(チーム・ジェイコ・アルーラ) ∔03”
4位 ヤン・トラトニック(ユンボ・ヴィズマ)
5位 ヨナス・ヴィンゲガード(ユンボ・ヴィズマ)

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第4ステージ:山頂ゴールフィニッシュのこのステージ、総合リーダーをめぐる直接対決が勃発するのは必然だった。先に仕掛けたのはヨナス・ヴィンゲガード(ユンボ・ヴィズマ))、残り4.3㎞でアタックを仕掛ける。しかしこれに対してポガチャルもじっくりと仕掛け返すと、そのまま一気に先頭にいたダビ・ガウドゥ(グルーパマFDJ)に追いつくと、そのままさらに加速をしガウドゥを引き離し、今シーズン5勝目を挙げた。これで一気に総合リーダーの座を再奪取して見せた。ステージ3位にはジーノ・メイダー(バーレーン・ヴィクトリアス)が入り、ヴィンゲガードはじりじりと後退し、結局ステージ6位に終わった。

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ポガチャルは前日チームTTで奪ったのと同じタイムを自力で取り返した。「正直ヴィンゲガードのアタックには驚いたよ。よほど調子がいいんだろうと思ったので、即座に反応するのは止め、じっくりと仕掛けたんだ。最後も機を逸したので追いつけなかったんじゃないかな。」ポガチャルは冷静にライバルを分析した。
パリ~ニース第4ステージ順位
1位 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ) 11h55’00”
2位 ダビ・ガウドゥ(グルーパマFDJ) ∔10”
3位 ジーノ・メイダー(バーレーン・ヴィクトリアス) ∔44”
4位 オーレリアン・ピエ・パントレ(AG2Rシトロエン) ∔56”
5位 ケヴィン・ヴォークラン(チーム・アルケア・サムシック) ∔41’19”
パリ~ニース総合順位
1位 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ) 11h55’00”
2位 ダビ・ガウドゥ(グルーパマFDJ) ∔10”
3位 ヨナス・ヴィンゲガード(ユンボ・ヴィズマ) ∔44”
4位 サイモン・イェーツ(チーム・ジェイコ・アルーラ) ∔56”
5位 ジーノ・メイダー(バーレーン・ヴィクトリアス) ∔56”
H.Moulinette
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