ミラノ~トリノ2022:最古のクラシックレースで完璧なアシストからマン島ミサイルが文句なしの勝利!(ダイジェスト動画あり)
歴史あるレースが多くある中で、最古のレース、1876年から続く最古のクラシックは、その栄誉と名誉を誰もが欲しがる大会でもある。昨年度はパンチャー向けのコース設定で、プリモズ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ)がその頂点に立った。しかし今年はスプリンターズクラシックとなり、199㎞の旅路の先、ゴール前に勝負は持ち込まれた。
完璧なおぜん立てを見せたのはクイックステップ・アルファヴァイニル、今大会エースは昨年度復活を遂げたマーク・カベンディシュが担い、たった二人になっても、お得意の最強トレインがこの日もさく裂した。曲がりくねったコースに難しい位置取り、しかし常に主導権を握っていたわけではなかった。最終コーナーを先行したのはナセル・ブアニ(アルケア・サムシック)とそのアシスト、しかし残り250mでブアニはアシストから切り離され否応なしに先頭に立たされてしまう。思わず周囲を見回すと、ミカエル・モロコフ(クイックステップ・アルファヴァイニル)が猛然とスパートをかける。しかしその背後にはさらにエースのカベンディッシュが控える完璧な隊列、文句ないタイミングで踏み込んだカベンディッシュは、ライバルたちを圧倒し、余裕のスプリント勝利を飾った。
イギリス人として初めてこの大会を制したカベンディッシュは、「勝利するのが最高に好きだよ。ワンデイのレースは、勝つか負けるかしかないからね。だから一瞬たりとも気が抜けないし、ドンピシャに調子をそこに合わせていかないといけないんだよ。チームはモチベーション高く、最後まで僕の勝利を信じてくれたよ。これがウルフパック、オオカミの群れの強さだよ。その一員であることを誇りに思うよ。そしてこの歴史あるレースの勝者に名を刻めたことを本当に光栄に思うよ。」とレース後笑顔で語った。
ミラノ~トリノ2022ダイジェスト
ミラノ~トリノ2022順位
1位 マーク・カベンディッシュ(クイックステップアルファヴァイニル) 4h31’22”
2位 ナセル・ブアニ(アルケア・サムシック)
3位 アレクサンダー・クリストフ(インターマルシェ・ワンティゴベール・マテリオー)
4位 マックス・カンター(モビスター)
5位 ピーター・サガン(トタルエナジーズ)
6位 アンドレア・ヴェンダラメ(AG2Rシトロエン)
7位 ミカエル・モロコフ(クイックステップ・アルファヴァイニル)
8位 ベン・スイフト(イネオス・グレナディアス)
9位 シモーネ・コンソーニ(コフィディス)
10位 ビニアム・ギルメイ(インターマルシェ・ワンティゴベール・マテリオー)
H.Moulinette