ティレーノ・アドリアティコ第3&4ステージ:第3ステージは”ポケットミサイル”ユワンが低弾道スプリントで圧勝、第4ステージはポガチャルが一撃粉砕のアタックで勝利!(ダイジェスト動画あり)
ティレーノ・アドリアティコ第3ステージは激しいスプリントバトルとなった。ゴール前選手たちを待ち構えていたのは滑りやすい石畳、実績あるメンバーが顔を揃える中で、ひときわ小柄な”ポケット・ミサイル”ことカレブ・ユワン(ロット・ソウダル)が最高の位置取りをする。そのまま低弾道スプリントであっという間に先頭に躍り出ると、ライバルを寄せ付けぬ完璧な走りでステージを制した。
「この大会では過去に何度も不運に見舞われてきたけど、でもこのレースは勝ちたかったレースなんだよ。とにかくスーパーハッピーだよ。でもこれは全てチームのおかげだね。そしてデマールの背後を取れたのが勝因だよ。バッチリのタイミングで飛び出して勝てたね。いい形でシーズン序盤をこなせているので、次は今シーズン最大の目標のミラノ・サンレモだね。」ユワンはすでにビッグタイトルに照準を合わせている。
ティレーノ・アドリアティコ第3ステージダイジェスト
ティレーノ・アドリアティコ第3ステージ順位
1位 カレブ・ユワン(ロット・ソウダル) 4h07’24”
2位 アルノー・デマール(グルーパマFDJ)
3位 オラフ・クーイ(ユンボ・ヴィズマ)
4位 ナセル・ブアニ(アルケア・サムシック)
5位 ティム・メリエール(アルペシン・フェニックス)
ティレーノ・アドリアティ総合順位
1位 フィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアス) 9h48’04”
2位 レムコ・エヴァネポエル(クイックステップ・アルファヴァイニル) +11”
3位 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ) +18”
4位 キャスパー・アスグリーン(クイックステップ・アルファヴァイニル) +24”
5位 アレックス・ダウセット(イスラエル・プレミアテック) +25”
フランスでユンボ・ヴィズマが旋風を巻き起こす中で、イタリアではタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)が旋風を巻き起こしている。残り4.4㎞からの上り勝負となった第4ステージ、大きく絞られた選手たちの中から絶え間なくアタックが仕掛けられる壮絶なバトルとなる。しかしポガチャルはその全てに涼しい顔で対応、後続のライバルの位置を確認しながら淡々と集団前方で推移する。たいして最大ライバルのレムコ・エヴァネポエル(クイックステップ・アルファヴァイニル)は位置取りで出遅れた後、何とか先頭付近に戻り様子をうかがう。そしてエヴァネポエルの揺さぶりも難なくかわしたポガチャルは、満を持して残り1㎞を切りヴィクトル・ラフェイ(コフィディス)のアタックを利用してカウンターアタック一閃、あっという間にライバルたちを引き離し、ガッツポーズでステージ優勝を挙げた。
「今日はチームが牽引し続けてくれたんだ。だから勝たないといけないと思ったんだよ。全てのピースがドンピシャにはまったね。これで一気に総合リーダーだし、明日もまた新たなスタートとなるよ、その先にさらにクイーンステージがあるから、気を緩められないね。ライバルたちしっかりとマークしていかないとね。」ポガチャルは総合優勝を狙っている。
ティレーノ・アドリアティコ第4ステージダイジェスト
ティレーノ・アドリアティコ第4ステージ順位
1位 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ) 4h48’39”
2位 ヨナス・ヴィンゲガード(ユンボ・ヴィズマ) +02”
3位 ヴィクトル・ラフェイ(コフィディス)
4位 レムコ・エヴァネポエル(クイックステップ・アルファヴァイニル)
5位 ギウリオ・チッコーネ(トレック・セガフレド) +05”
ティレーノ・アドリアティ総合順位
1位 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ) 14h36’47”
2位 レムコ・エヴァネポエル(クイックステップ・アルファヴァイニル) +09”
3位 フィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアス) +21”
4位 シーメン・アレンスマン(チームDSM) +36”
5位 タオ・ゲイガンハート(イネオス・グレナディアス) +43”
H.Moulinette