パリ~ニース第3&4ステージ:混戦スプリントの第3ステージを制したのはペデルセン、個人TT第4ステージはユンボ・ヴィズマ勢がまたしても1-2-3!ファン・アールトが制す(ダイジェスト動画あり)


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フランス春のバトルは激しさを増していく。この医は逃げが決まり、最大で5分以上にまでタイム差が広がる。追走の加速などで、それによりスプリンターたちが次々と脱落、さらには先頭集団を吸収した後も散発的なアタックが発生し、これにより多くのスプリンターたちが犠牲になった。残った僅かなスプリンターの中で、トレック・セガフレドが完璧なお膳ただ手からマッズ・ペデルセン(トレック・セガフレド)を発車、そのまま先攻したペデルセンは他を寄せ付けずそのまま先頭でゴールラインを駆け抜けた。2位にはブライアン・コカード(コフィディス)が入り、久しぶりに好調なところを見せた。さらに3位にはワウト・ファン・アールト(ユンボ・ヴィズマ)が入り、改めてスプリント能力の高さを示した。

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「前の周回で走っていたことで、ここのゴール前が僕向きだと判断できたんだ。あとはチームが完璧なおぜん立てをしてくれたからね。あとはただ頭を低くしてガムチャラに漕いだだけだよ。世界チャンピオンを2019年に、ヘント・ウェヴェレヘムを2020年に勝ってから、ワールドツアーでは勝てていなかったからね。このままの調子でクラッシックシーズンを戦えそうだよ。今はとにかく調子がいいんだ。」ペデルセンはゴール後のコメントでも好調だった。
パリ~ニース第3ステージダイジェスト
パリ~ニース第3ステージ
1位 マッズ・ペデルセン(トレック・セガフレド) +4h23’29”
2位 ブライアン・コカード(コフィディス)
3位 ワウト・ファン・アールト(ユンボ・ヴィズマ)
4位 ヤスパー・フィリップセン(アルペシン・フェニックス)
5位 アンソニー・チュルギス(トータルエナジーズ)
パリ~ニース総合順位
1位 クリストフ・ラポルテ(ユンボ・ヴィズマ) 11h34’44”
2位 ワウト・ファン・アールト(ユンボ・ヴィズマ) +01”
3位 プリモズ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ) +9”
4位 ピエール・ラトゥール(トータルエナジーズ) +29”
5位 ブライアン・コカード(コフィディス) +33”

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そして迎えた第4ステージ個人TT、一気に総合勢の命運を分けかねないこのステージでまたしても輝いたのはユンボ・ヴィズマだった。なんとワウト・ファン・アールト、プリモズ・ログリッチ、ローハン・デニスで1-2-3を達成、開幕ステージに引き続き表彰台を独占した。TTスペシャリストのデニスのタイムをログリッチが上回り、さらにそれをファン・アールトが上回る形で圧倒的な存在感を見せつけた。ライバルチームに付け入るスキさえ与えずに完勝、今シーズン間違いなくこのチームが年間を通して主人公になりそうだ。これで総合リーダージャージはチーム内で移動、ファン・アールトが新たな総合リーダーとなった。

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「このレースで総合リーダージャージを獲得できたことは本当に光栄だよ。これが今年最後にならないといいけどね(笑)今週チームは完璧なレースができている。とにかくお互いモチベーションが高いし、今日のコースも僕向きだったからね。アップダウンがあり、リズムが途中で変わるコースは苦手だったんだけど、克服できたよ。大きな上りもきつかったけど、うまくそこで力が温存出来て、最後まで走り切れたよ。あとはこのリーダージャージをログリッチに渡して、チームで最後まで守り抜くだけだね。」今最強のチーム力を牽引しているのは間違いなくこのファン・アールトだ。
パリ~ニース第4ステージダイジェスト
パリ~ニース第4ステージ順位
1位 ワウト・ファン・アールト(ユンボ・ヴィズマ) 16’20”
2位 プリモズ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ) +2”
3位 ローハン・デニス(ユンボ・ヴィズマ) +6”
4位 ステファン・キュング(グルーパマFDJ) +10”
5位 サイモン・イェーツ(バイクエクスチェンジ・ジェイコ) +11”
パリ~ニース総合順位
1位 ワウト・ファン・アールト(ユンボ・ヴィズマ) 11h51’05”
2位 プリモズ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ) +10”
3位 クリストフ・ラポルテ(ユンボ・ヴィズマ) +28”
4位 サイモン・イェーツ(バイクエクスチェンジ・ジェイコ) +49”
5位 ピエール・ラトゥール(トータルエナジーズ) +51”
H.Moulinette