パリ~ニース第1&第2ステージ:開幕ステージを制したのはユンボ三銃士!アシストのラポルテに勝利譲る粋な演出、第2ステージはヤコブセンが圧巻スプリントで今シーズン6勝目(ダイジェスト動画あり)

2022年度のビッグステージレースもいよいよ開幕を迎えた。各チーム主力選手たちが顔を揃え、ビッグタイトルを目指しはっきりとした目的意識をもって狙ってくる。5月のグランツール開幕戦のジロ・デ・イタリアへ向けてのセレクション(選抜)も当然兼ねており、各選手、各チーム、それぞれに結果が求められる。開幕してからまだ勝利できていないチームもあり、是が非でもステージ勝利が狙いたいところだ。

©ASO
そしてその開幕となったパリ~ニースの第1ステージは、今シーズン最強布陣になったと呼び声高いユンボ・ヴィズマが鮮やかなチームワークで3人で抜け出すと、そのまま3人がガッツポーズでゴール、チームの絶対エース、プリモズ・ログリッチと先日オムループ・ヘット・ニウスブラッドを制したワウト・ファン・アールトを献身的にアシストしたクリストフ・ラポルテが先頭でゴールし、初日の総合リーダージャージも手にした。「気が付いたら僕ら3人になっていた、驚いたよ。」とファン・アールトは語ったが、それほどまでにこの3人の攻撃と走りは見事だった。

©ASO
「フランス人としてはパリ~ニースはとてつもなく価値のあるものなんだ。予定ではとにかくログリッチの総合とファン・アールトのスプリントだったんだけど、攻撃の許可が出て攻めたら、気が付いた僕ら3人だけになっていたよ。」ラポルテ自身も他チームを振り切ったその自チームの動きに驚いたようだ。
パリ~ニース第1ステージダイジェスト
パリ~ニース第1ステージ順位
1位 クリストフ・ラポルテ(ユンボ・ヴィズマ) 3h48’38”
2位 プリモズ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ)
3位 ワウト・ファン・アールト(ユンボ・ヴィズマ)
4位 ピエール・ラトゥール(トータルエナジーズ) +19”
5位 マッズ・ペデルセン(トレック・セガフレド) +49”
パリ~ニース総合順位
1位 クリストフ・ラポルテ(ユンボ・ヴィズマ) 3h48’28”
2位 プリモズ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ) +4”
3位 ワウト・ファン・アールト(ユンボ・ヴィズマ) +6”
4位 ピエール・ラトゥール(トータルエナジーズ) +29”
5位 マッズ・ペデルセン(トレック・セガフレド) +32”

©ASO
そのユンボ・ヴィズマにしてやられた最強曲者集団クイックステップ・アルファヴァイニルも黙っていなかった。よく第2ステージはこれ以上ないスプリント日和、主導権を譲らぬままゴールスプリントへ持ち込むと、先行して仕掛けた昨日の覇者ユンボ・ヴィズマのラポルテとファン・アールトを、ファビオ・ヤコブセン(クイックステップ・アルファヴァイニル)が難なくねじ伏せステージ勝利、これでヤコブセンは早くも今シーズン6勝目、復活してきたスプリンターの勢いは、もうだれにも止められそうにない。

©ASO
「こういう日が大好きなんだよ。横風で展開が激変するのはうちの十八番だよ。でもそういうステージは皆が神経質になるので、大変なんだよね。でもそれでもモチベーション高く攻められたよ。あとはチームワークが完璧だったね。僕は勝利することが何より好きなんだ!このままの勢いで行きたいね。」そう語ったヤコブセンの勝利は今シーズン自身6勝目、そしてチームにとっては早くも17勝目となった。
パリ~ニース第2ステージダイジェスト
パリ~ニース第2ステージ順位
1位 ファビオ・ヤコブセン(クイックステップ・アルファヴァイニル) 3h22’54”
2位 ワウト・ファン・アールト(ユンボ・ヴィズマ)
3位 クリストフ・ラポルテ(ユンボ・ヴィズマ)
4位 ルーカ・メズゲック(バイクエクスチェンジ・ジェイコ)
5位 マッズ・ペデルセン(トレック・セガフレド)
パリ~ニース総合順位
1位 クリストフ・ラポルテ(ユンボ・ヴィズマ) 7h11’15”
2位 ワウト・ファン・アールト(ユンボ・ヴィズマ) +05”
3位 プリモズ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ) +11”
4位 ピエール・ラトゥール(トータルエナジーズ) +36”
5位 ゼネク・スティバー(クイックステップ・アルファヴァイニル) +38”
H.Moulinette