クールネ・ブリュッセル・クールネ2022:復活のヤコブセンが快心のスプリントで勝利!クイックステップが圧倒的なチーム力と組織力を披露(ダイジェスト動画あり)
クラシックシーズン第2戦、クールネ・ブリュッセル・クールネはゴールスプリントへともつれ込んだ。大怪我から復帰して絶好調のファビオ・ヤコブセン(クイックステップ・アルファヴァイニル) はすでに今シーズン4勝を挙げていたが、そのままの勢いでクラシックのスプリント勝負も制して見せた。これで今シーズン早くも5勝目、シーズン序盤からエーススプリンターが本領発揮だ。
レースはスプリンター争いでのライバルを削りたい各チームがペースを上げ、残り80㎞でふるい落としを目論む。しかし2020年のこのレースでの勝者、キャスパー・アスグリーン擁するクイックステップ・アルファヴァイニルは幾重にも戦略を重ね、組織力で攻めていく。アスグリーンの動きに、ライバルチームは追走を余儀なくされ、残り16㎞でようやくその動きを捉えることに成功する。
それに合わせて3名のカウンターアタックが発生するが、これもアスグリーン、イブ・ランパート、フロリアン・セネシャルのクイックステップ・アルファヴァイニル勢が猛追を仕掛け潰しに行く。最終コーナーで先行する3人を視野に捕らえている集団は、満を持して残り300mでスプリントを開始、残り150mでヤコブセンが逃げていた3名を飲み込み、そのままトップでゴールラインを通過して見せた。
「レースはずっとピリピリしていたよ。特に最後の一時間はもう神経が高ぶっていたよ。目の前に3人が見えていたから、まずはそれを捉えてからだったからね。勝利するのは簡単なことじゃないよ。全てのピースが繋がり、そして初めて勝負ができるんだ。クールネ・ブリュッセル・クールネはスプリンタークラシックでもあり、スプリンターならだれもが欲しいタイトルだよ。今日は”ウルフパック”のチームとしてそれを制すことができて本当にうれしいよ。」ヤコブセンはチーム力を口にした。
さらにはウクライナとロシアでの戦争にも言及、「ベルギーやオランダでは自由に誰もが日常生活を送り、レースを見たり応援したりできている。当たり前のことが当たり前にできる現状がいかに幸せなことか。全ての犠牲者と被害者の心に寄り添いたい、一日も早く戦争が全て終わるように。」と語った。
クールネ・ブリュッセル・クールネ2022ダイジェスト
クールネ・ブリュッセル・クールネ2022
1位 ファビオ・ヤコブセン(クイックステップ・アルファヴァイニル) 4h32’13”
2位 カレブ・ユワン(ロット・ソウダル)
3位 ユーゴ・ホフステッター(アルケア・サムシック)
4位 ダニエル・マックレイ(アルケア・サムシック)
5位 ジャコモ・ニッツォーロ(イスラエル・プレミアテック)
6位 ドリエス・ファン・下ステル(トータル・エナジー)
7位 アモレイ・カピオ(アルケア・サムシック)
8位 クリストフ・ラポルテ(ユンボ・ヴィズマ)
9位 マッテオ・トレンティン(UAEチームエミレーツ)
10位 タコ・ファン・デル・ホーン(インターマルシェ・ワンティゴベール・マテリオー)
H.Moulinette