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©Jumbo Visma

クラシックシーズンがいよいよ開幕した。ここ2年はコロナでスケジュールが大きく影響を受けてきたが、今シーズンはようやく大きな変更なく開幕を迎えた。そしてその開幕戦に照準を合わせ、あえてシクロクロス世界選手権をスキップしたワウト・ファン・アールト（ユンボ・ヴィズマ）が圧倒的な存在感で残り13㎞を制して見せた。

残り25㎞で逃げていたステファン・キュング（グルーパマFDJ）を捉えると、ユンボ・ヴィズマはティス・ベノートが揺さぶりをかける。これで脚を休めたファン・アールトはマテイ・モホリッチ（バーレーン・ヴィクトリアス）のアタックに反応、そしてそのまま最後の上り直前の丘ボスベルグでアタックを決めた。そのまま10秒差をつけて頂上をクリア、そのままゴールまで独走で勝利を決めた。その背後で激しいスプリント合戦が勃発、ソニー・コルブレッリ（バーレーン・ヴィクトリアス）が何とか2位を獲得、さらにはグレッグ・ファン・アーヴェルマート（AG2Rシトロエン）が表彰台最後の一角を手に入れた。

©Jumbo Visma

「称賛されるべきはチームだよ。勝負所はわかっていたから、そこで仕掛けたかったんだよ。頂上を超えた時点で差がついていたんで、そのままさらに加速したんだよ。戦略がハマったね。春先に向けていい準備ができていたけど、初戦からこんなにはまるとは思ってもいなかったよ。でもまだ改善点はあるよ。そうしないとこの先のビッグタイトルは獲れないからね。パリ～ルーベを狙うにはもっともっと精進しないとね。」ファン・アールトは謙虚に語った。圧倒的なチーム力を見せたユンボ・ヴィズマの躍進から目が離せない。

オムループ・ヘット・ニウスブラッド2022ダイジェスト

オムループ・ヘット・ニウスブラッド2022
1位　ワウト・ファン・アールト（ユンボ・ヴィズマ）　　　4h50’46”
2位　ソニー・コルブレッリ（バーレーン・ヴィクトリアス）　　　＋22”
3位　グレッグ・ファン・アーヴェルマート（AG2Rシトロエン）
4位　オリビエ・ナーセン（AG2Rシトロエン）
5位　ヴィクトル・カンペナールツ（ロット・ソウダル）
6位　ラスムス・ティラー（UNO-Xプロサイクリング）
7位　マッテオ・トレンティン（UAEチームエミレーツ）
8位　アンドレア・パスカロン（インターマルシェ・ワンティゴベール・マテリオー）
9位　フロリアン・セネシャル（クイックステップ・アルファヴァイニル）
10位　ジャスパー・ストゥーヴェン（トレック・セガフレド）

H.Moulinette