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シクロクロスの世界選手権シリーズ2021～2022が終了した。今年頂点に立ったのは小さな巨人、165㎝、56㎏のイーライ・イザービット（パウエルズ・サウザン・ビンゴール）、全16戦（うち1戦は中止）中7戦を制しての圧倒的パフォーマンスだった。スポット参戦していた東京五輪MTB金メダリストのトム・ピドコック（イネオス・グレナディアス）と、元シクロクロス世界王者のワウト・ファン・アールト（ユンボ・ヴィズマ）の二人にそれぞれ2勝ずつされたが、それでも昨年度と違いシーズンを通して最後まで安定した走りを続け、念願だった年間王者を手にした。

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年間総合2位には1勝に終わったが安定した結果をのこし続けたマイケル・ファントゥーレンハウト ( パウエルズ・サウザン・ビンゴール）が入った。これでチームはイザービットと合わせてシーズンワン・ツーを達成した。同じく年間1勝の トゥーン・アールツ (バロワーズ・トレック・ライオンズ ）は、3度目の年間王者にはほど遠いシーズンとなってしまった。他にもシーズン4位の クインテン・ヘルマンス (トーマンス・シクロクロスチーム）とシーズン5位の ラース・ファン・デル・ハール (バロワーズ・トレック・ライオンズ）も1勝を挙げるなど、今シーズンは7人の勝者が入り乱れる激戦となった。

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新旧世界王者の、ファン・アールトとマシュー・ファン・デル・ポエル（アルペシン・フェニックス）がそれぞれロードシーズンへの準備と背中痛再発の為アメリカで行われる世界選手権に出場しないことが決まっている。それだけに多くの勝者が誕生した大乱戦のシーズン同様に、激しい展開が予想される。大方の予想ではイザービットとピドコックの小兵同士の一騎打ちとの予想もあるが、果たしてどうなるか、今年のシクロクロスは読みにくい展開となりそうだ。

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総合最終成績
1. イーライ・イザービット (パウエルズ・サウザン・ビンゴール / BEL) 485 pts
2. マイケル・ファントゥーレンハウト ( パウエルズ・サウザン・ビンゴール / BEL) 357 pts
3.トゥーン・アールツ (バロワーズ・トレック・ライオンズ / BEL) 348 pts
4. クインテン・ヘルマンス (トーマンス・シクロクロスチーム / BEL) 299 pts
5.ラース・ファン・デル・ハール (バロワーズ・トレック・ライオンズ/ NED) 281 pts
6. ローレンス・スウィーク ( パウエルズ・サウザン・ビンゴール / BEL) 223 pts
7. コーン・ファン・ケッセル (トーマンス・シクロクロスチーム/ NED) 220 pts
8. トゥーン・ファンデルボッシュ( パウエルズ・サウザン・ビンゴール / BEL) 219 pts
9. ダーン・ソート (CXチーム・デスハフト・グループヘンス・マエスコンテイナーズ/ BEL) 212 pts
10. ヴィンセント・バエスタンス (CXチーム・デスハフト・グループヘンス・マエスコンテイナーズ/ BEL) 201 pts

［2021-2022ＵＣＩシクロクロス・ワールドカップ全16戦　優勝者］
第１戦 2021年10月10日 ウォータールー（米国）： イーライ・イザービット
第２戦 2021年10月13日 フェイエットヴィル・アーカンソー（米国）： クインテン・ヘルマンス
第３戦 2021年10月13日 アイオワシティ（米国）： イーライ・イザービット
第４戦 2021年10月24日 ゾーンホーヴン（ベルギー）： トゥーン・アールツ
第５戦 2021年10月31日 オーヴレイス（ベルギー）： イーライ・イザービット
第６戦 2021年11月14日 ターボル（チェコ）： ラース・ファン・デル・ハール
第７戦 2021年11月21日 コクセイド（ベルギー）： イーライ・イザービット
第８戦 2021年11月28日 ブザンソン（フランス）： イーライ・イザービット
第９戦 2021年12月5日 アントワープ（ベルギー）：中止
第10戦 2021年12月12日 ヴァル・ディ・ソーレ（イタリア）：ワウト・ファン・アールト
第11戦 2021年12月18日 ルクフェン（オランダ）：トム・ピドコック
第12戦 2021年12月19日 ナミュール（ベルギー）： マイケル・ファントゥーレンハウト
第13戦 2021年12月26日 デンデルモンド（ベルギー）：ワウト・ファン・アールト
第14戦 2022年1月2日 ハルスト（オランダ）：トム・ピドコック
第15戦 2022年1月16日 フラマンヴィル（フランス）： イーライ・イザービット
第16戦 2022年1月23日 ホーヘルハイデ（オランダ）： イーライ・イザービット

H.Moulinette