レ・サミン2021:ファン・デル・ポエルはまさかのハンドルバーが折れるハプニングで勝負できず、しかしチームメイトのメリエールの勝利をお膳立て!ここでもシクロクロッサーが躍動!
今シーズンここまでシクロクロス出身選手たちの活躍が目立っているが、レ・サミンでもそれは健在、絶対的エースのマシュー・ファン・デル・ポエル(アルペシン・フェニックス)が、まさかのハンドルが折れるハプニングで、右の変速、ブレーキレバーがぶら下がった状態で勝負できない中で、そのアシストを務める予定だったティム・メリエール(アルペシン・フェニックス)がそれを補うに余りある勝利、シクロクロッサー集団を揃えプロチーム(旧プロコンチネンタル)最強と言われているチームがいきなり結果を残して見せた。
2015年からはシクロクロスとロードの2足の草鞋を履きながら走ってきたメリエールだったが、シクロクロスでは結果を残してきたが、ロードではトップカテゴリーレースでの経験は乏しかったが、昨年よりシクロクロッサーを大量に契約しているアルペシン・フェニックスの一員となり、大金星を挙げた。
スプリント勝負となったこのレース、片方のハンドルバーしかないファン・デル・ポエルはフロリアン・セネシャル(ドゥクーニンク・クイックステップ)と共に最後の石畳区間に突入する。しかし残り1500m自らが勝負できないことを自覚し、アシストに徹し集団先頭でペースを上げる。ヴィクトル・カンペナールツ(キュベカ・アソス)がさらにペースをあげるが、ラスムス・ティリエール(UNO-X)が仕掛ける。メリエールはそれを冷静に見ながらスリップストリームに入り、一気に先頭に躍り出ると、そのままゴールラインへと先頭で飛び込んだ。ティリエールは2位、アンドレア・パスカロン(インターマルシェ・ゴベール・マテリオー)が3位に入った。
「うちのチームは本当にいいメンバーが揃っていたんだよ。だからバスの中で”今日は俺たちの日だ!”って言っていたんだよ。チームはいい感じで走れていたし、最後にきちんとそれが結果で示せて本当によかったよ。」メリエールは予想外の自らの大金星を喜んだ。
レ・サミン2021ダイジェスト
レ・サミン2021
1位 ティム・メリエール(アルペシン・フェニックス) 4h34’29”
2位 ラスムス・ティリエール(UNO-X)
3位 アンドレア・パスカロン(インターマルシェ・ゴベール・マテリオー)
4位 セップ・ファンマルケ(イスラエル・スタートアップネーション)
5位 ユーゴ・ホフステッター(イスラエル・スタートアップネーション)
6位 アマリー・カピオ(チームアルケア・サムシック)
7位 ジョン・デゲンコルブ(ロット・ソウダル)
8位 ディミトリ・クレイス(キュベカ・アソス)
9位 ティモシー・デュポン(ビンゴールWB)
10位 ミラン・メンテン(ビンゴールWB)
H.Moulinette