2017年度まではサッカー選手だったエヴァネポエルがツール・ド・ポローニュのクイーンステージ驚異の51㎞独走逃げ圧勝!そのまま総合優勝達成!今シーズン出場した4レースすべて総

昨シーズン台頭を通り越した覚醒を見せネオプロながらクラシカ・サンセバスチャンを制し、ツアー・オブ・ベルジャムでは総合優勝も果たしたエヴァネポエルの快進撃はいまだ継続中だ。2017年度まではオランダトップカテゴリーの強豪PSVアイントホーフェンなどのユースチームに所属してサッカー選手として活躍、その後2017年度にいきなり自転車に転向すると、2018年度はベルギー選手権、ヨーロッパ選手権、そして世界選手権のすべてのジュニアカテゴリーのロード、TTで勝利するなど、あっという間にジュニア最強選手となった。

©Tour de Pologne
そしてドゥクーニンク・クイックステップからプロデビューした昨年は、メジャーレースのみならず、ハンマーシリーズでもその圧倒的な独走力を見せつけるなどし、今シーズンでの活躍が期待されていた。そして迎えたシーズン再開、ツール・ド・ポローニュでチームのスプリンターエースヤコブセンの大怪我もあったが、クイーンステージの第4ステージで見事な独走逃げを敢行、なんと50㎞以上にわたって逃げ続けるとともに、タイム差も大きく広げることで総合リーダージャージを獲得して見せた。ゴールではヤコブセンの背番号を大きく掲げてのゴール、チームの結束力はより高まっている。

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その勢いのままにチームは最終ステージではチームメイトのダビデ・バレリー二(ドゥクーニンク・クイックステップ)がスプリント勝利を飾り、総合優勝を獲得した。今シーズンここまで出場したブエルタ・ア・サン・ホァン、ヴォルタ・アオ・アルガーベ、ブエルタ・ブルゴスにエヴァネポエルはすべて総合優勝、さらにはシーズン再開後最初の出場レースのツール・ド・ポローニュでも勝利し、なんと出場したレースすべてで総合優勝を飾るという離れ業を継続中だ。
「チームとしてステージ3勝に総合優勝、文句なしでしょ。でも最高のニュースは第1ステージで大けがをしたヤコブセンの回復だよ。手術が成功して意識が戻ったと聞いたことが、チームにとって大きな後押しになったよ。だからこの勝利はすべて彼に捧げるものなんだ。」最強の曲者集団でもあるドゥクーニンク・クイックステップの結束力の高さは圧倒的だ。

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そして次にエヴァネポエルが狙うのはイル・ロンバルディア。ついにワンデイクラシックをターゲットに連勝街道まっしぐらの20歳が動き出す。
H.Moulinette