トラック競技世界選手権で梶原悠未がオムニウムで日本勢33年ぶりの金メダル!世界チャンピオンの証アルカンシエル獲得!

梶原悠未が大きな仕事をやってのけた。ベルリンで行われているトラック競技世界選手権で、梶原悠未がオムニウムで見事金メダルを獲得した。今シーズンのワールドカップシリーズでも総合2位にランクされた梶原が、日本勢にとっては33年ぶりとなる金メダルを獲得した。

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成長著しい梶原は、昨年度は4位に入っており、今シーズンのワールドカップシリーズでは第3戦と4戦で連勝するなど着実に力をつけてきていた。それでも昨年度の金・銀・銅メダリストがすべて顔をそろえる今年の大会での金メダル獲得という結果は、見事と言わざるを得ない。
まずは馴染みのない人も多いだろうオムニウムという競技について説明を使用。この競技は4種目からコンバインド競技だ。今大会は20名によって行われ、スクラッチに始まり、テンポレース、エリミネーションという3競技を順に行いポイントを獲得していく。最後のポイントレースではそれに加算する形でポイントを上積みしていき、最終的に最も多くポイントを獲得した選手が勝利する。

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まずはスクラッチ、トラックを誰よりも早く30周回したものが勝者となる。周回数が多い為、序盤は誰も動かず様子見が続く。そして残り周回が少なくなると、有力選手たちが徐々に集団先頭に集まってくる。そして残り1周、仕掛けが始まったとたんに大きな落車が発生、これに有力選手も複数巻き込まれてしまう。そんな中、梶原はキッチリと得意のスプリント勝負に持ち込み勝利を挙げた。
そして続くテンポレースは、26周回で行われ、周回ごとに一着でゴールラインを通過した選手に1ポイントが与えられる。さらには集団を周回遅れにすれば20ポイントが加算される仕組みで、最終的に最もポイントを獲得した選手が勝者となる。梶原は後半に有力選手とともに飛び出すと、そのまま集団を周回遅れにしてポイントを大きく稼ぎ、26ポイントを稼ぎ出した。
エリミネーションレースは毎周回最後尾の選手が切り捨てられていくサバイバルレースだ、最後まで残ったものが勝者となる。このレースでは残りが6人になった時点で梶原ともう一人の選手が落車をするが、レースはニュートラル化され、二人の復帰を待って続行された。最終的に梶原は3位となる。

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そして最終ポイントレースは80周で行われ、10周回ごとにゴールライン通過順に1着5ポイント、2着3ポイント、3着2ポイント4着1ポイントを獲得する。そして最終周回のゴールだけがそのポイントが2倍となる。またテンポレース同様に集団を周回遅れにすると20ポイントが加算される。梶原は序盤から積極的に動きポイントを重ねていく。そして残り10周で3位通過した瞬間、他選手の逆転が不可能となり、レース終了まで走り切れば金メダルが確定となった。後はゴールまでウィニングラン、勝利をかみしめながらゴールラインを通過した。
日本女子は自転車競技ではロードレースで萩原真由子や與那嶺恵理らが活躍しているが、梶原は若くからロード、トラックの両方で頭角を現し、そしてついに世界の頂点へと上り詰めた。そして世界チャンピオンの証であるアルカンシエルを手に入れた。
BRAVO! YUUMI!
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H.Moulinette