ツアー・ダウン・アンダー第1ステージ:新天地スプリンターバトルはベネットに軍配!昨年度最多勝利のドゥクーニンク・クイックステップが開幕いきなりの勝利で相変わらずのチーム力を披露!
ついに迎えた今シーズンの開幕戦、多くのスプリンターたちが移籍をしたことで、新天地で迎える開幕戦となったスプリントバトルを制したのはサム・ベネット(ドゥクーニンク・クイックステップ)、昨年度の最多勝チームでもあり、勝利の為のトレインを最も効果的に形成するドゥクーニンク・クイックステップが開幕戦でいきなりの勝利を挙げて見せた。
この日もドゥクーニンク・クイックステップはあまりにも鮮やかだった。混沌とする覇権争いの中、どのチームも勝利への隊列を組み主導権を握れない。各チームが潰しあう中で、タイミングを待ち息をひそめていたイリヨ・カイセ(ドゥクーニンク・クイックステップ)が一気にベネットを先頭へと引き上げる。そのままベネットは発車、ライバルたちにあっという間に差をつけ勝負を決めた。
「ドゥクーニンク・クイックステップに移籍してきたスプリンターは開花して勝利を量産する。」その過去の歴史はここでも明確な結果を見せ、新天地最初のレースでエーススプリンターとして移籍してきたベネットが勝利を挙げて見せた。そんなチームを去ったエリア・ヴィヴィアーニ(コフィディス・ソルーションクレジッツ)は表彰台にも届かず4位に終わる。
ベネットに唯一肉薄したのはジャスパー・フィリップセン(UAEチームエミレーツ)、そして表彰台最後の一角はエリック・バスカ(ボーラ・ハンスグロエ)が獲得した。また復活を期すアンドレ・グライペルも新天地イスラエル・スタートアップ・ネイション)のメンバーとして5位に入った。
「まさしくチームワークだよ。これはチームの勝利だね。もちろん常勝軍団のドゥクーニンク・クイックステップのエーススプリンターとしてのプレッシャーはあったよ。でも勝ててよかったよ。すべてがパズルのピースのようにはまり、ぼくをゴールへと導いてくれた。感謝しかないよ。」ベネットは新天地でプレッシャーをもろともせず勝利を挙げて見せた。
これで当然総合でも1位、チームは幸先よく総合リーダージャージも手に入れて見せた。果たして2020年度はどこまで勝利数を伸ばすのだろう。脂の乗り切ったトップクラスの選手を放出しては、もう一歩という選手を獲得してエースへと成長させるこのチーム、今年はベネットがその先陣を切ってみせた。
ツアー・ダウン・アンダー第1ステージ
1位 サム・ベネット(ドゥクーニンク・クイックステップ 3h28’54”
2位 ジャスパー・フィリップセン(UAEチームエミレーツ)
3位 エリック・バスカ(ボーラ・ハンスグロエ)
4位 エリア・ヴィヴィアーニ(コフィディス・ソルーションクレジッツ)
5位 アンドレ・グライペル(イスラエル・スタートアップネーション)
6位 クリストファー・ハルヴォーセン(EFプロサイクリング)
7位 カレブ・イーワン(ロット・ソウダル)
8位 マルク・サラウ(グルーパマFDJ)
9位 サム・ウェルズフォード(UniSAオーストラリア)
10位 アルベルト・ダイニース(チームサンウェブ)
ツアー・ダウン・アンダー総合順位
1位 サム・ベネット(ドゥクーニンク・クイックステップ 3h28’44”
2位 ジャスパー・フィリップセン(UAEチームエミレーツ) +04”
3位 エリック・バスカ(ボーラ・ハンスグロエ) +06”
4位 ダリル・イムピー(ミッチェルトン・スコット) +07”
5位 ジャラード・ドリズナーズ(UniSAオーストラリア)
6位 クリス・ロウレス(チームイネオス) +08”
7位 ディラン・サンダーランド(NTTプロサイクリング)
8位 ネイサン・ハース(コフィディス・ソルーションクレジッツ) +09”
9位 マイケル・ストーラー(チームサンウェブ)
10位 エリア・ヴィヴィアーニ(コフィディス・ソルーションクレジッツ) +10”
H.Moulinette