別府史之もNIPPO・デルコ・マルセイユ加入へ!これで来シーズンチーム所属の日本人選手は4名に
NIPPOが新規にスポンサーとなったデルコ・マルセイユ・プロヴァンスが、別府史之の加入を発表した。これで日本人選手は石上優大、岡篤志、中根英登に続いて4人目の獲得となった。トレック・セガフレドに6年間在籍こそしたが、なかなかチャンスも結果も残せなかった別府にとっては、環境を変える選択は必然だっただろう。残り1年の契約を解除、そして新天地として新チームとなるNIPPOデルコ・マルセイユ・プロヴァンスへの加入となった。
「これは僕にとって新たな挑戦です。新たな道筋を進むタイミングでもあり、新たなステージへと進むタイミングでした。ワールドツアーチームで13年間走り、全てのグランツール、クラシック、ステージレースなど、UCIの最高峰のレースを数々こなしてきました。またトレーニングや様々な自分の経験を若い選手たちに伝えていく事が僕の2020に向けた目標でもあります。でもそれだけではありません。僕の目標は2020東京五輪であり、その代表となることです。でもそれには36才となった今、自分がまだまだ第一線級であることを証明せねばなりません。僕のヨーロッパでのスタートとなったチームに戻ってこれたことを誇りに思います。ここが僕にとってすべてが始まった場所なんです。このマルセイユに15年の時を経て戻ってこれたのは運命かもしれません。」
別府にとっては、チャンスの少ない トレック・セガフレドにいるより、東京五輪の枠を獲得するためにもより多くのメジャーレースで走れる機会を選択する形となった。別府がヨーロッパで走り始めたときに最初に所属したのが前身のチームであり、成長した姿をマルセイユのファンたちに見せる凱旋移籍となる。チームもすでに春先のクラシックなどでの役割に期待を寄せており、別府にとっては来シーズンは一つの集大成の年となりそうだ。
水を得た魚となるか、別府のヨーロッパでのシーズンがまた始まる。
H.Moulinette