大物の移籍確定的!キンターナが移籍へ!モビスターのエースがチーム拡大予定のアルケア・サムシックと複数年契約で合意へ、ファン・デル・ポエルの為にカチューシャからアルペシンとキャニオンがスポンサー撤退


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8月の移籍解禁を前に、すでに大物の移籍の契約合意の声が漏れ聞こえてきた。モビスターのエースとして君臨してきたナイロ・キンターナが、いま開催中のツール・ド・フランスにワイルドカードで参加中のアルケア・サムシックへの移籍で合意した模様だ。すでに兄弟のダイエルをはじめ、複数のチームメイトも同時に移籍すると見られており、アルケア・サムシックが本気でワールドツアーライセンス獲得に動いているようだ。
キンターナはここ2年はそこそこの成績どまりであり、環境を変えて心機一転を図る模様だ。さらにはワーレン・バルギルというもう一人のエースもいることで、フランス籍のこのチームは一気に群雄割拠のグランツール、ワールドツアーに殴り込みをかける模様だ。
更にもう一つの大きなニュースが、カチューシャ・アルペシンのメインスポンサー2社、アルペシンとキャニオンが、今年クラシックも制した現シクロ世界王者のマシュー・ファン・デル・ポエルのサポートの為に現在のチームスポンサー撤退することが決定的となった。ファン・デル・ポエルは今年のロード本格挑戦で、クラシックでの勝利を含めビッグレースをいくつも制し、そのポテンシャルの高さを見せつけた。その所属チームコレンドン・サーカスはシクロクロスのチームであったがファン・デル・ポエルのロード本格挑戦の為にプロコンチネンタルへとステップアップ、それが今年の活躍に繋がったこともあり、ファン・デル・ポエルは多くの誘いを断りチームとの長期契約を結んでいる。結果が出たことで、チームとしても、ワールドツアー昇格というさらなる目標を視野に入れていたが、ここへきてアルペシンとキャニオンがファン・デル・ポエルのスポンサーとしてチームに加わることが決定的となっている。

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一方でメインスポンサーを失うカチューシャは、同じくワールドツアー昇格を狙うイスラエル・サイクリングアカデミーとの合併も噂されている。カチューシャのオーナー、マカロフは資材投入でチームを継続するとコメントしているが、現実は厳しくすでに選手たちには他チームとの交渉をオープン化している。
果たして来シーズンは各チームどんな布陣となっているのだろう。解禁前にもかかわらず既に移籍市場、チーム市場は、かなり賑やかになってきている。
H.Moulinette