パリ~ニース第1&第2ステージ:オープニングステージでいきなり総合勢が大量脱落!ステージを連勝したのはグローネウェーヘン!成長著しく世代最強スプリンターの称号を射程圏内に

今シーズンのヨーロッパでのステージレース第1弾パリ~ニースは第一ステージから波乱の展開となった。横風が集団を大きく分断したこと、さらには落車も発生し、昨年の覇者マルク・ソレル(モビスター)を含む総合優勝を狙える位置にいた各チームのエースたちが数多くタイムを失ったのだ。

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それでもレースは続く、ゴール勝負となったこのステージを制したのは、伸び盛り真っ盛り、昨年一気にスターダムへとのし上がったディラン・グローネウェーヘン(ジャンボ・ヴィズマ)だった。圧倒的なパフォーマンスで、競合ひしめくスプリント勝負を制し、いきなりのステージ優勝と総合リーダージャージ獲得となった。ステージ2位には新天地に移籍をしたカレブ・イーワン(ロット・ソウダル)が入り、勝利量産中のドゥクーニンク・クイックステップのファビオ・ヤコブセンが3位表彰台を獲得した。
「きつかったね~。短いステージでもあったけど、その分ハードだったよ。でも楽しんでくれたかな?まあそれはわからないけど、とにかく”吹き曝しでの風”だよ。でもオランダ人ならそんなこと百も承知なんだけどね。」グローネウェーヘンは嬉しそうに語った。

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パリ~ニース第1ステージ
1位 ディラン・グローネウェーヘン(ジャンボ・ヴィズマ) 3h17’35”
2位 カレブ・イーワン(ロット・ソウダル)
3位 ファビオ・ヤコブセン(ドゥクーニンク・クイックステップ)
4位 サム・ベネット(ボーラ・ハンスグロエ)
5位 ジョン・デゲンコルブ(トレック・セガフレド)

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そして迎えた第2ステージ、ここでも輝いたのはまたしてもディラン・グローネウェーヘンだった。この日も風が選手達を苦しめることとなったが、昨日のコメントにもあったように「オランダ人には当たり前」と答える通り、勝手知ったる地の利を最大限に生かした男は、この日もゴールスプリントへと勝負を持ち込む。この日仕掛けたのはマッテオ・トレンティン(ミッチェルトン・スコット)、しかしそれを軽くグローネウェーヘンはねじ伏せステージ連勝を果たした。

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「今日もチームはいい仕事をしてくれたね。今日もきつかったけどでも最終的にはゴール勝負ができる位置にいたからね。これで連勝、嬉しいね~。」そう語るグローネウェーヘンはこれで総合でも首位を難なくキープ、しかしその背後には元世界チャンピオンのミカル・クウィアトコウスキー(チームスカイ)が順位を上げてきた。「今でもツール・ド・フランスの総合を狙いたい」と語る男にとっては、このステージレースは非常に重要なものとなりそうだ。

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パリ~ニース第2ステージ
1位 ディラン・グローネウェーヘン(ジャンボ・ヴィズマ) 3h14’04”
2位 イヴァン・ガルシア(バーレーン・メリダ)
3位 フィリップ・ジルベール(ドゥクーニンク・クイックステップ)
4位 マッテオ・トレンティン(ミッチェルトン・スコット)
5位 ミカル・クウィアトコウスキー(チームスカイ)
パリ~ニース総合順位
1位 ディラン・グローネウェーヘン(ジャンボ・ヴィズマ) 6h31’19’
2位 ミカル・クウィアトコウスキー(チームスカイ) +12”
3位 ルイス・レオン・サンチェス(アスタナ) +13”
4位 フィリップ・ジルベール(ドゥクーニンク・クイックステップ) +16”
5位 イーガン・ベルナル(チームスカイ) +19”
H.Moulinette