最強目指す日本発のコンチネンタルチーム:インタープロサイクリングアカデミーがツアー・オブ・ルワンダで大躍進!格上チーム相手にチーム総合2位、個人総合4位など大暴れ!

「日本国内でレースをしていては世界は目指せない。」そのチームオーナーの強い意志のもと始まった海外挑戦、インタープロサイクリングアカデミーは早くも今シーズン大きな飛躍を遂げている。一昨年は国内Jプロツアーを走り、昨年度から本格的に世界挑戦を始めたチームは、2年目にして爆発的な大躍進をシーズン開幕直後から続けている。フランスを第2の拠点としてのヨーロッパレース参戦、まずはチーム内のアジア組に先立ち、ヨーロッパ組が大きな結果と手ごたえをつかんだ。今後チーム所属の日本人選手にとっても、結果次第でどんどんとヨーロッパ参戦が見込まれるだけに、海外チームへの移籍よりも近道、最短ルートでの世界への道が広がっている。

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先日まで行われていたツアー・オブ・ルワンダ(UCI2.1 )ではインタープロ・サイクリングアカデミーは結果を残してみせた。全8ステージで行われた今大会は、ワールドツアーチームやプロコンチネンタルなど格上のチームや選手たちが多く顔を揃えるアフリカ最大級のステージレース、出場する5人の選手たちが世界の強豪とどこまで渡り合えるかに注目が集まった。

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すると選手たちはここから予想を大きく超える走りを見せる。全8ステージ中7ステージで逃げに乗ることに成功、これにより2ステージで敢闘賞を獲得し、山岳賞ジャージを2ステージ守り抜いた。しかし逃げだけではなかった。さらにはゴール勝負でもしっかりと絡みトップ10フィニッシュが11回を数え、ステージ優勝こそ逃したものの表彰台も3度獲得して見せた。総合でもヘルマン・アギーレ(コロンビア)が4位に入り、チーム総合では2位、アスタナやディメンション・データと言ったワールドツアー勢やデルコ・マルセイユ、ノヴォノーディスク、イスラエル・サイクリングアカデミーと言ったプロコンチネンタル勢を上回る結果を残した。
臆することなく挑んだ選手たちにとって、目指すはさらに高いレベルの世界、今シーズンの活躍が次へのステップアップにつながることを理解しており、積極的な姿勢を貫き通してみせた。

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今回の結果でチームUCIランキングは上昇、UCI登録の日本チームでトップ、UCIアジアランキングでも3位、そしてUCIの世界ランキングでも大きく順位を上げ55位まで順位を上げている。プロコンチネンタルに割って入り、さらに上位を目指せる位置でもあり、今後もUCIアジアツアー、UCIアメリカツアーのみならず、格上チームが参加するUCIヨーロッパツアーなどに参戦予定であり、さらなるポイントの積み重ねで順位も大きく上げていきそうな気配だ。

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日本のチームでありながら外国籍選手が多いチームではあるが、しかし若い日本人有力選手たちも所属、学業を続けながら結果を追い求めている。ヨーロッパ組に負けない貪欲なハングリーさと積極性で、次のツール・ド・ランカウイ、さらにはツール・ド・栃木での活躍に期待したい。