ツアー・オブ・オマーン:今シーズン勝利量産中のアスタナの勢いそのままに6ステージ中3勝ののルチェンコが大会連覇!アスタナは早くもシーズン10勝に到達!


©Tour of Oman
今年のツアー・オブ・オマーンはアレクセイ・ルチェンコ(アスタナ)の為にあったと言っても過言ではないだろう。平坦スプリントステージ以外のステージをすべて制し、全6ステージ中3勝、頂上ゴールのクイーンステージ(もっとも重要なステージ)でも勝利を決め、圧倒的な存在感で大会連覇を決めた。今シーズンここまで好調な滑り出しを見せているアスタナは、このレースでルチェンコ一人でステージ3勝と総合1勝の4勝を獲得、これでチームは早くも10勝に到達した。
中東決戦開幕となるツアー・オブ・オマーン第1ステージ、制したのはアレクサンダー・クリストフ(UAEチームエミレーツ)だった。フェルナンド・ガヴィリアの加入によりチームの絶対的なスプリントエースではなくなったとはいえ、その速さと勝負勘は一級品、力強くスプリント勝利を決めた。

©Tour of Oman
第2ステージではステージ終盤、最後の上りでルチェンコが単独アタックを敢行、そのまま独走でステージ優勝を飾る。その勢いは翌日の第3ステージでも衰えることなく続く。レース終盤残り2.8kmで攻撃的アタックを決めたそのままこの日もステージ優勝を決めると総合でもリーダーとなる。
第4ステージはソニー・コルブレッリ(バーレーン・メリダ)が勝利するが、第5ステージ、グリーン・マウンテンのクイーンステージでルチェンコがまたしても攻撃を仕掛ける。そしてそのまままたしても単独勝利、総合2位のドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(バーレーン・メリダ)に44秒の大差をつけて総合連覇を確定的とした。最終ステージはルチェンコは余裕をもってスタート、ジャコモ・ニッツォーロ(ディメンション・データ)がステージを制した。

©Tour of Oman
昨年同様にシーズン前半戦で好調さを見せたルチェンコ、何度も存続の危機に立たされているチームにとっては、ミゲル・アンヘル・ロペス(アスタナ)でのグランツールを狙いながら、できる限り多くの勝利数を稼ぎたいところだ。その為にもルチェンコの今回の活躍は大きな結果となった。ライトブルーの集団が今シーズンどこまで大暴れし続けることができるのか、果たしてドゥクーニンク・クイックステップのように多くの勝利を刻んでいくことができるのか、今シーズンの活躍に期待したい。

©Tour of Oman
ツアー・オブ・オマーン
第1ステージ:アレクサンダー・クリストフ(UAEチームエミレーツ)
第2ステージ:アレクセイ・ルチェンコ(アスタナ)
第3ステージ:アレクセイ・ルチェンコ(アスタナ)
第4ステージ:ソニー・コルブレッリ(バーレーン・メリダ)
第5ステージ:アレクセイ・ルチェンコ(アスタナ)
第6ステージ:ジャコモ・ニッツォーロ(ディメンション・データ)
総合順位
1位 アレクセイ・ルチェンコ(アスタナ) 21h45’51”
2位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(バーレーン・メリダ) +44”
3位 ヘスス・エラダ(モビスター) +47”
H.Moulinette