ツアー・コロンビア:南米で行われるステージレースに多くの山岳系強豪集結、総合優勝はロペス、キンターナは最終第6ステージを制す、クイックステップは6ステージ中3勝
今話題のチームスカイの新たなスポンサーの可能性と浮上したコロンビア、そのコロンビアで行われたツアー・コロンビアには多くのグランツールライダーが集結、南米ステージレースは豪華な布陣によるハイレベルなバトルが展開された。多くの逸材を輩出するコロンビア、南米最大の勢力を誇るエリアでハイレベルな6ステージが行われた。
総合優勝を果たしたのはミゲル・アンヘル・ロペス(アスタナ)、グランツール総合優勝を狙うアスタナの絶対的エースとなったコロンビアンが見事にビッグタイトルを手にして見せた。ステージ優勝こそなかったものの、第5ステージでステージ2位、最終ステージの山岳頂上決戦でも3位に入りボーナスタイムを獲得、そのボーナスタイムが最終的に大きな意味を持ち逆転での総合優勝となった。アスタナはここのところ各地のレースで勝利を量産しており、今シーズンはチーム力が大幅に向上、まとまりを見せている。
そのロペスを最終ステージで振り切ってステージ勝利を挙げたのが同じくコロンビアンのナイロ・キンターナ(モビスター)、昨シーズンのうっ憤を晴らすような会心の走りで最終ステージを制して今シーズンへの意気込みを見せた。
総合ではチームスカイ期待の星イーガン・ベルナルが総合4位に入る中、同じくコロンビア人のチームメイト、イヴァン・ソーサが総合2位に入るなど、コロンビア人選手がトップ10のうち8人を占める形となった。
しかしステージ優勝だけ見れば、第2、第4、第5をドゥクーニンク・クイックステップが勝利、今シーズンも早くも量産体制に入っている。そして今年も昨年同様に層の厚さを見せ、この大会でも3勝全て違う選手による勝利を挙げた。第2ステージではチームのコロンビアン、アルバロ・ホデグが、第4ステージではボブ・ユンゲルス、そして第5ステージではジュリアン・アラフィリップが総合優勝を果たしたロペスを撃破しての上りスプリント勝利と、バリエーションとんだ勝利スタイルを見せた。
勝者
第1ステージ:EFエデュケーションファースト・ドラパックp/bキャノンデール
第2ステージ:アルバロ・ホデグ(ドゥクーニンク・クイックステップ)
第3ステージ:セバスチャン・モラーノ(UAEチームエミレーツ)
第4ステージ:ボブ・ユンゲルス(ドゥクーニンク・クイックステップ)
第5ステージ:ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)
第6ステージ:ナイロ・キンターナ(モビスター)
総合順位
優勝 ルイス・アンヘル・ロペス(アスタナ)
2位 イヴァン・ソーサ(チームスカイ)
3位 ダニエル・マルチネス(EFエデュケーションファースト・ドラパックp/bキャノンデール)
H.Moulinette