ツアー・ダウン・アンダー第6ステージ:ポートが6年連続ウィルンガヒルゴールを制す!総合優勝は逆転でインピー、べヴィンは昨日の影響で大きく脱落

ついに最終日を迎えた開幕戦、その最終ステージでは大逆転劇が待っていた。昨日まで2位のダリル・イムピー(ミッチェルトン・スコット)が連覇を狙って挑んだ第6ステージ、昨日落車のパトリック・べヴィン(CCCチーム)は序盤からその影響で脱落し、イムピーにとっては一気に勝負しやすい状況となった。そんなステージを制したのはリッチー・ポート(トレック・セガフレド)、なんとこのウィルンガヒルのステージ6年連続ステージ優勝を成し遂げた。

©TDU
ステージ優勝争いは即総合優勝争いとなるこのステージ、狙っていたようにポートがアタックを繰り返していく。しかし飛び出したのはワウト・ポエルス(チームスカイ)、それをポートが残り600mで捉える。更にその背後ではイムピーがチームメイトにアシストされながらぎりぎりの踏ん張りを見せる。ポートは狙ったかのようにこのステージを制し、そして総合でも2位で大会を終えた。またポエルスもステージ2位で総合3位と最終日で表彰台を獲得して見せた。

©TDU

©TDU
「このレースみたいに山岳ステージが上り一か所なんて言う大会を僕が勝つのは至難の業だよ。でも今回は新しいチームメイトたちと素晴らしい開幕戦を演じられたね。総合優勝連覇のイムピーには脱帽だけど、僕だってこのステージは6連覇、これは快感だね。最高の形で新天地での開幕戦を終えられたよ。

©TDU
イムピーは何とか粘り切りポート、ポエルスと同タイムのステージ3位でゴール、タイムアドバンテージを生かし切り総合優勝を確定させ、大会初の連覇を成し遂げた。「パディー(べヴィンの愛称)はかわいそうだったね。彼と最後までバトルしたかったんだよ。でも昨日の落車の影響でそれが出来なかったのは本当に残念だよ。でもそれもまたレース、運もその一部なんだよね。彼は今大会で最も安定していたのは間違いないし、勝者に値する走りだったね。」勝ってもイムピーは今大会の最大ライバルだったべヴィンへの気遣いを見せた。
ツアー・ダウン・アンダー第6ステージ
1位.リッチー・ポート(トレック・セガフレド) 3h30’14”
2位.ワウト・ポエルス(チームスカイ)
3位.ダリル・イムピー(ミッチェルトン・スコット)
4位.ローハン・デニス(バーレーン・メリダ) +03’
5位.ルイス・レオン・サンチェス(アスタナ) +06”
6位.クリス・ハミルトン(チームサンウェブ) +10”
7位.マイケル・ウッズ(EFエデュケーション・ファーストドラパック) +15”
8位.ディエゴ・ウリッシ(UAEチームエミレーツ) +17”
9位.トム・イェルト・スラフテル(チームスカイ)
10位 ドリエス・デヴェニエンス(ドゥクーニンク・クイックステップ)
ツアー・ダウン・アンダー総合順位
1位.ダリル・イムピー(ミッチェルトン・スコット) 20h30’42”
2位.リッチー・ポート(トレック・セガフレド) +13”
3位.ワウト・ポエルス(チームスカイ) +17”
4位.ルイス・レオン・サンチェス(アスタナ) +19”
5位.ローハン・デニス(バーレーン・メリダ) +26”
6位.クリス・ハミルトン(チームサンウェブ) +33”
7位.マイケル・ウッズ(EFエデュケーション・ファーストドラパック) +38”
8位.ルーベン・ゲレーロ(カチューシャ・アルペシン) +40”
9位.ディエゴ・ウリッシ(UAEチームエミレーツ)
10位.ドリエス・デヴェニエンス(ドゥクーニンク・クイックステップ)
H.Moulinette