ツアー・ダウン・アンダー2019第1ステージ:開幕戦勝利はヴィヴィアーニ!「これ以上のトレインとチームワークを俺は知らない!」と大興奮!新チームとなったCCCも表彰台をゲット
ついに開幕した2019年シーズン、その開幕戦となる南半球のレース、ツアー・ダウン・アンダーを制したのは昨シーズン大飛躍を遂げたエリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ)だった。「これ以上のチームワークとトレインを俺は知らない。」と豪語する男が、そのチームワークをキッチリと生かし切りチームスポーツの醍醐味をオープニングステージから見せつけた。
大混戦の乱戦状態となった最終局面、勝負は直接スプリント対決へ向かうと、先行したのはマックス・ワルシェイド(チームサンウェブ)、少し距離が開いてスプリンターたちが飛び出すタイミングを見計らう。そんな中コース左側、コース脇のバリアぎりぎりの隙間をぬってヴィヴィアーニがするすると前に出ると、そのまま一気にワルシェイドの背後から右へと展開、爆発的な加速で圧勝して見せた。これで昨シーズン勝利を量産したチームは今年もいきなりの勝利、どこまで勝利を積み重ねていくかが見ものだ。
「向かい風できつかったね。ああいった状況ではなるべく最後まで前に出たくはないんだよね。50m早く飛び出しただけでも間違いなく勝利を逃してしまうからね。あの瞬間進路左側にスペースが見えたんだよ。あれが無かったら勝負には出ていなかっただろうね。あの隙間が抜けられる気がしたから前に出たんだよ。あの動きはいい動きだっただろ。あれで視野が広がり、後は一気に勝負に出るだけだったよ。」ヴィヴィアーニは満面の笑みで語った。
ワルシェイドは粘り切りステージ2位、そして新チームとなったCCCチームは、幸先よくヤコブ・マレチェッコが3位を獲得、今大会のプレレースを制したカレブ・イーワン(ロット・ソウダル)、そして元世界チャンピオンのピーター・サガン(ボーラ・ハンスグロエ)はともにステージ優勝には絡めなかった。
総合ではヴィヴィアーニがトップ、そしてこの日の逃げに乗ったパトリック・べヴィン(CCCチーム)、ミカエル・ストーラー(チームサンウェブ)、ジェイソン・リー(UniSA・オーストラリア)がボーナスタイムを獲得した関係でトップ10に顔を揃えた。
ツアー・ダウン・アンダー
1位.エリア・ヴィヴィアーニ (ドゥクーニンク・クイックステップ) 3h19’47”
2位.マックス・ワルシェイド(チームサンウェブ)
3位.ヤコブ・マレチェッコ(CCCチーム)
4位.フィル・バウハウス(バーレーン・メリダ)
5位.ライアン・ギボンス(ディメンション・データ)
6位.ジャスパー・フィリップセン(UAEチームエミレーツ)
7位.クリストファー・ハルヴォルセン(チームスカイ)
8位.ピーター・サガン(ボーラ・ハンスグロエ)
9位.ダニー・ファン・ポッペル(チームジャンボ・ヴィズマ)
10位 ダニエル・ホールガード(グルーパマFDJ)
ツアー・ダウン・アンダー総合順位
1位.エリア・ヴィヴィアーニ (ドゥクーニンク・クイックステップ) 3h19’37”
2位.マックス・ワルシェイド(チームサンウェブ) +04”
3位.パトリック・べヴィン(CCCチーム) +05”
4位.ミカエル・ストーラー(チームサンウェブ)
5位.ヤコブ・マレチェッコ(CCCチーム) +06”
6位.ジェイソン・リー(UniSA・オーストラリア) +08”
7位.フィル・バウハウス(バーレーン・メリダ) +10”
8位.ライアン・ギボンス(ディメンション・データ)
9位.ジャスパー・フィリップセン(UAEチームエミレーツ)
10位 クリストファー・ハルヴォルセン(チームスカイ)
H.Moulinette