ツアー・ダウン・アンダー第2ステージ:ゴール前落車で予想外の勝者!昨日逃げでボーナスタイムを稼ぎ出したべヴィンがまさかの勝利で総合リーダーに!CCCは早くもチーム初勝利!

何が起きるかわからないのがレース、だから毎日のステージが重要なのだ。ゴール前で発生した落車により、昨日の勝者であり総合リーダーのエリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ)が勝負できない中で、昨日逃げでボーナスタイムを獲得して総合上位につけているパトリック・べヴィン(CCCチーム)が会心のスプリントで見事ステージ勝利、さらにはまたしてもボーナスタイムを獲得したことで一気に総合でも首位に躍り出た。新チームとなったCCCにとっては幸先良い勝利、昨年度元母体のBMCが苦戦していただけに、今シーズンは最高の滑り出しとなった。

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ゴール前で発生した落車により多くのスプリンターが勝利のチャンスを失ったことで、レースは一気に少数の選手による優勝争いとなる。残り150m、先行したのはルイス・レオン・サンチェス(アスタナ)だったが、それを落車を免れた集団後方から一気に駆け上がったべヴィンが一気に捉える。カレブ・イーワン(ロット・ソウダル)、そしてピーター・サガン(ボーラ・ハンスグロエ)が追いすがるが、新チーム初勝利が目の前に見えたべヴィンのパワーはライバルたちを凌駕していた。

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「ああいう状況になれば、僕にもチャンスが生まれると思ったんだよ。昨日もボーナスタイムを獲得できたしね。正直勝利は選択肢の中にはなかったよ。でもまたとない機会が目の前に転がってきたんだよ。ちょうどサンチェスが目の前にいて、最高の発射台になってくれたんだよ。後は頭を下げてがむしゃらに漕いだんだよ。そしたら後は勝つか負けるかしかないからね。まあ脚は回っていたよ。」べヴィンは冗舌に語った。

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まさかの勝利でこの日はゴールラインでのボーナスタイムを獲得、それによりこの日ステージ8位に沈んだヴィヴィアーニを一気に抜かし総合首位に通り出た。CCCのジャーに身を包んだキウイが驚きの下克上をいきなり成し遂げ、さらには総合優勝を一気に視野に入れることとなった。
ツアー・ダウン・アンダー第2ステージ
1位.パトリック・べヴィン(CCCチーム) 3h14’31”
2位.カレブ・イーワン(ロット・ソウダル)
3位.ピーター・サガン(ボーラ・ハンスグロエ)
4位.ダニー・ファン・ポッペル(チームジャンボ・ヴィズマ)
5位.ジャスパー・フィリップセン(UAEチームエミレーツ)
6位.フィル・バウハウス(バーレーン・メリダ)
7位.エリア・ヴィヴィアーニ (ドゥクーニンク・クイックステップ)
8位.ルイス・レオン・サンチェス(アスタナ)
9位.キール・ライネン(トレック・セガフレド)
10位 クリストファー・ハルヴォルセン(チームスカイ)
ツアー・ダウン・アンダー総合順位
1位.パトリック・べヴィン(CCCチーム) 6h34’03”
2位.エリア・ヴィヴィアーニ (ドゥクーニンク・クイックステップ) +05”
3位.カレブ・イーワン(ロット・ソウダル)
4位.マックス・ワルシェイド(チームサンウェブ)
5位.アルティオム・ザカロフ(アスタナ)
6位.ジェイソン・リー(UniSA・オーストラリア) +10”
7位.ミカエル・ストーラー(チームサンウェブ)
8位.ピーター・サガン(ボーラ・ハンスグロエ) +11”
9位.ヤコブ・マレチェッコ(CCCチーム)
10位 ジェイミー・カストリッロ(モビスター) +12”
H.Moulinette