47才になる今シーズンも現役続行へ!最強おやじレべリンがアルジェリアのチームソヴァックで監督兼選手で若手育成へ!「心と体が音を上げるまでは現役を続けるよ」
第一線での現役を続けるというのは並大抵のことではない。40歳を超え、自分の半分以下の年齢の若い世代の選手たちに交じり、それでも勝利と言う結果を残し続けた男、ダビデ・レベリンが47才になる今シーズンも現役続行をすることを宣言、活躍を約束した。
流石にワールドツアーやプロコンチネンタルではないが、アルジェリア籍のチームソヴァック(チーム名は昨年度から変更)が引き続き今シーズンも居場所となった。「まだ現役が続けられてうれしいよ。まだまだモチベーションは衰えないしね。でも”最高齢記録”に興味があるわけじゃないんだよ。ただ僕の心と体が悲鳴を上げるまでは走り続けるつもりなんだよ。」レベリンはその心意気を口にした。
1992年にプロ転向、今シーズンでなんと27年目のプロ生活となる男は、フランセーズ・デジュー、ポルティ、リクイガス、ゲロルシュタイナーなどトップチームを渡り歩くと、今シーズンからBMCと合併したCCC(当時はプロコンチネンタル)では自分の半分以下の年齢の選手を相手にスプリント勝利するなど通算で58勝を挙げている。2004年のアルデンヌクラシック3連勝、パリ~ニース総合優勝など、クラシックから現ワールドツアーのトップカテゴリーでも勝利を重ね、生涯ランキングでも27位につけており、現役でその上をいくのはアレハンドロ・バルベルデ(生涯ランキング8位)とピーター・サガン(生涯ランキング23位)しかいない。2009年には出場停止処分を受けるが、復帰した2011年以降もコンスタントに結果を残し続け、黙々淡々とレースし続ける姿はストイックそのものだ。大ベテランとなっても変わらぬその闘志あふれる走りは、若手のいい手本となっており、チームサヴォックではキャプテンを務めるとともに、若手アルジェリア選手育成を目的とするチームでは兼任で監督も務めることとなった。
「アルジェリアでの自転車発展に貢献できるのは嬉しいことだよ。僕のこれまでの経験をどんどんと吸収していってほしいと思うよ。そのまま引退しても育成を続けていくかもしれないね。まあ今は今、僕はまだ現役だしリタイアしてからのことなんてわからないけどね。僕はいつでも新人の心構えでシーズンを戦い抜くだけだよ。」
大ベテランのその目にはまだまだギラギラしたハングリーさの輝きが感じられた。おそらく今現在の段階においても、ワールドツアーやプロコンチネンタルでも十分に通用するだろう。それでもあえてその身を自転車新興勢力を目指すアルジェリアの為に一肌脱ごうという心意気もまた”漢”をを感じさせる。「止まらない鉄人おやじ」は今年も我が道を突き進む。
H.Moulinette