クリテリウム・ド・ドーフィネ第5ステージ:日替わり総合交代もチームスカイの強さ際立つ、ステージ2位のゲラント・トーマスが総合リーダーに、ステージ優勝は復活のダン・マーティン!

今大会でもチームスカイはその強さをいかんなく発揮している。日替わりで総合リーダーが入れ替わる中で、昨日の総合リーダージャンニ・モスコン(チームスカイ)がアシストに徹し脱落する中で、満を持して総合エースのゲラント・トーマス(チームスカイ)がしっかりとステージ優勝争いに絡む走りを見せ、総合リーダージャージを引き継ぐ形となった。しかしステージ優勝はトーマスに先行して仕掛けたダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ)が抜群の加速で勝利、今シーズンここまで輝けていなかった男がここへ来て輝きを取り戻した。

©Tim D.Waele/Getty Images
アダム・イエーツ(ミッチェルトン・スコット)の動きで総合勢に揺さぶりがかかると、残り3km、まだ総合系が動かない中で、剃刀のごとく鋭い切れ味で飛び出していったのはマーティン、そのまま独走態勢へと持ち込んでいく。しばらく間を置き、その背後でトーマスが動き、そして炉メイン・バルで(AG2R)がそれに対応する。しかしバルデは脱落、背後のイェーツらに飲み込まれていく。先頭のマーティンのスピードは一向に衰えることなくそのまま一気にゴールを駆け抜けた。

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トーマスは単独2位をキープ、そしてイェーツは3位と粘りを見せた。エマニュエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグロエ)がステージ4位と着実に成長を感じさせた。
「僕がアタックをしても逃がしてくれるんじゃないかという期待はあったんだよ。チームTTのおかげで総合でだいぶ遅れているから、ここで失うタイムぐらいだったら問題ないだろうからね。イェーツがかき回してくれて、それで皆が結構いっぱいいっぱいだとわかったから、そのまま早目だけど仕掛けたんだよ。でも自分で思っていた以上に脚が回ったんで驚いたよ。」マーティンは上機嫌だった。

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これで総合がまたしてもシャッフル、トーマスに続いてダミアーノ・カルーソ(BMC)が総合2位へと順位を上げたが総合で1分差以上と大きく水をあけられる結果となった。踏ん張りを見せた昨日の勝者ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップ・フロアーズ)も総合4位と踏みとどまった。

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クリテリウム・ド・ドーフィネ第5ステージ
1位 ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ) 3h21’19”
2位 ゲラント・トーマス(チームスカイ) +04”
3位 アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット) +15”
4位 エマニュエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグロエ) +16”
5位 ダニエル・ナヴァーロ(コフィディス・ソルーションクレジッツ)
6位 ロメイン・バルデ(AG2R)
7位 ダミアーノ・カルーソ(BMC) +24”
8位 イルヌール・ザッカリン(カチューシャ・アルペシン)
9位 ギヨーム・マルティン(ワンティ・グループゴベール) +26”
10位 アントワン・トルホーク(ロットNLジャンボ)
クリテリウム・ド・ドーフィネ 総合順位
1位 ゲラント・トーマス(チームスカイ) 17h16’53”
2位 ダミアーノ・カルーソ(BMC) +1’09”
3位 ジャンニ・モスコン(チームスカイ)
4位 ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップ・フロアーズ) +1’10”
5位 ミカル・クウィアトコウスキー(チームスカイ) +1’15”
6位 アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット) +1’18”
7位 ロメイン・バルデ(AG2R) +1’53”
8位 ボブ・ユンゲルス(エティックス・クイックステップ) +2’03”
9位 マルク・ソレル(モビスター) +2’10”
10位 エマニュエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグロエ) +2’23”
H.Moulinette