クリテリウム・ド・ドーフィネ第2ステージ:アッカーマンがスプリントでライバル撃破!クウィアトコウスキーは残り3km以内でまさかの落車!救済措置もボーナスタイムでリーダージャージを失う
ドーフィネ第2ステージには落とし穴が待っていた。総合リーダーのミカル・クウィアトコウスキー(チームスカイ)が残り3㎞を切りまさかの落車、救済措置に救われたが、総合2位で昨日の勝者、ダリル・インピー(ミッチェルトン・スコット)がステージ3位に入ったためにボーナスタイムを獲得したために総合リーダージャージを失うこととなった。
そんなステージを制したのは昨日ステージ3位に入ったパスカル・アッカーマン(ボーラ・ハンスグロエ)、昨日の雪辱を果たし見事ステージ優勝を挙げた。狙いすましたようにエドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン(ディメンション・データ)の背後から飛び出したアッカーマンは、イムピーとオリビエ・ナーセン(AG2R)を振り切り、チームに貴重な勝利をもたらした。
「昨日はミスって勝利を逃してしまったからね。だから今日は冷静に自分の間合いまで待ったんだよ。スピードにも乗れて完璧な勝利だったよ。まさかドーフィネのようなビッグレースで勝てるとはね、最高の気分だよ。とにかく残り30kmでの上りが辛かったからね。あれを生き残れたから最後もスプリント出来たんだよ。」アッカーマンはこれで今シーズン2勝目、ツール・ド・ロマンディに次いでのビッグな勝利となった。
ステージ3位に入ったイムピーにとってはまさかの総合リーダージャージ奪取、このステージで3位に入ったことが大きくものをいう結果となった。「ステージ勝利をもう一つ、と思っていたけど、でも総合リーダージャージのほうが転がんできたからよしかな。まあボーナスのようなものだね。僕自身はケウケレールをマークしてたんだけど、その間にライバルたちに先行されちゃったんだよね。」イムピーはリーダージャージを獲得した喜びよりも、勝利を逃したことへの悔しさをのぞかせた。
対して総合リーダージャージを失ったクウィアトコウスキーは、「ちょっとロータリーへの侵入速度が早すぎたんだよ。エースのゲラント・トーマス(チームスカイ)についていこうと思ったら、そのまま地面に転がってしまったんだよ。」ジャージの背中を破くほど派手に転倒したクウィアトコウスキーは、しばらく地面に転がったままだったが、最後は自力でゴールまで到達することができた。
クリテリウム・ド・ドーフィネ第2ステージ
1位 パスカル・アッカーマン(ボーラ・ハンスグロエ) 4h19’57”
2位 エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン(ディメンション・データ)
3位 ダリル・イムピー(ミッチェルトン・スコット)
4位 オリビエ・ナーセン(AG2R)
5位 イェンス・ケウケレール(ロット・ソウダル)
6位 ジュリアン・シモン(コフィディス・ソルーションクレジッツ)
7位 ディオン・スミス(ワンティ・グループゴベール)
8位 パトリック・べヴィン(BMC)
9位 トム・スクジンス(トレック・セガフレド)
10位 ロメイン・ハーディ(フォーチュネオ・オスカロ)
クリテリウム・ド・ドーフィネ プロローグ&総合順位
1位 ダリル・イムピー(ミッチェルトン・スコット) 4h31’51”
2位 ミカル・クウィアトコウスキー(チームスカイ) +02”
3位 ジャンニ・モスコン(チームスカイ) +05”
4位 ボブ・ユンゲルス(エティックス・クイックステップ) +09”
5位 ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップ・フロアーズ) +10’
6位 イェンス・ケウケレール(ロット・ソウダル) +11”
7位 ヨナタン・カストロビエホ(チームスカイ)
8位 ブレント・ブックウォルター(BMC) +13”
9位 エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン(ディメンション・データ) +14”
10位 ダミアーノ・カルーソ(BMC) +17”
H.Moulinette