クリテリウム・ド・ドーフィネ第1ステージ:イムピーがゴール前で飛び出し勝利!総合でも2位にジャンプアップ!総合狙うアラフィリップが2位で総合争いは激化の可能性
終盤に訪れた上りゴール決着は、総合系による積極的なバトルになるかに思われた。しかし最後に飛び出しを見せたダリル・イムピー(ミッチェルトン・スコット)が総合優勝を狙うジュリアン・アラフィリップ(クイックステップ・フロアーズ)の加速を軽々と振り払い勝利、総合でも一気に2位までジャンプアップを果たした。
今シーズンここまで3勝を挙げている南アフリカチャンピオン、背中に背負った母国の誇りをここでも力強く味方にした。今シーズンは開幕戦のツアー・ダウン・アンダーで大方の予想を覆してまさかの総合優勝を果たすと、そのままの勢いで南アフリカのロードと個人TTのチャンピオンにも輝き、まさに絶好調、そしてここへ来てドーフィネでもステージ勝利と勢いに乗っている。
残り1km弱、総合優勝を狙いヴィンチェンツォ・ニーバリ(バーレーン・メリダ)が鋭い飛び出しを見せる。しかし総合リーダーのミカル・クウィアトコウスキー(チームスカイ)を抱えるチームスカイはこれに反応、ジャンニ・モスコン(チームスカイ)が必死の追走を試みる。そして残り1kmでニーバリが脚を緩めるとロット・ソウダルが主導権を握るが、肝心のチームのエーススプリンターが集団に埋没してしまう。そして迎えた最終局面、いち早く動いたのはイムピー、リスキーながらもクウィアトコウスキーの陰から飛び出すと一気に加速、追いすがるアラフィリップを置き去りにして見事勝利をもぎ取った。
「正直調子は今一つだったんだよ。だからアレックス・エドモンドソンに、アシストではなく自分で仕掛けるように伝えたんだよ。だから結末にはびっくりだったよ。いい位置取りができてしまったんで、だったら自分で行くか!と思って残り200mで博打的にスタートしたんだよ。ロングスパートにはなったけど、脚がよく回ったね。ドーフィネで勝てたのは大きいよ。しかも総合系を狙っている選手やクラシック系の選手たちに勝てたからね。自分が何ができるかを示せたのはよかったね。」イムピーは勝利を素直に喜んだ。
アラフィリップは2位、そしてパスカル・アッカーマン(ボーラ・ハンスグロエ)がステージ3位に入った。総合上位勢は安泰、上位でゴールし無駄なタイムロス無くステージを終えた。
クリテリウム・ド・ドーフィネ第1ステージ
1位 ダリル・イムピー(ミッチェルトン・スコット) 4h24’26”
2位 ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップ・フロアーズ)
3位 パスカル・アッカーマン(ボーラ・ハンスグロエ)
4位 ティス・ベノート(ロット・ソウダル)
5位 ミカル・クウィアトコウスキー(チームスカイ)
6位 ヘスス・エラダ(コフィディス・ソルーションクレジッツ)
7位 ダミアーノ・カルーソ(BMC)
8位 ザンドロ・マウリッセ(ワンティー・グループゴベール)
9位 マイク・テウニッセン(チームサンウェブ)
10位 ジェイミー・ロンソン(モビスター)
クリテリウム・ド・ドーフィネ プロローグ&総合順位
1位 ミカル・クウィアトコウスキー(チームスカイ) 4h31’51”
2位 ダリル・イムピー(ミッチェルトン・スコット) +02”
3位 ジャンニ・モスコン(チームスカイ) +03”
4位 ボブ・ユンゲルス(エティックス・クイックステップ) +07”
5位 ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップ・フロアーズ) +08’
6位 イェンス・ケウケレール(ロット・ソウダル) +09”
7位 ヨナタン・カストロビエホ(チームスカイ)
8位 ブレント・ブックウォルター(BMC) +11”
9位 マイク・テウニッセン(チームサンウェブ) +13”
10位 ダミアーノ・カルーソ(BMC) +15”
H.Moulinette