ジロ・デ・イタリア開幕!オープニングTTを制したのは大会連覇狙うデュムラン!3グランツール連続勝利狙うフルームはスタート前の練習ランでまさかの落車、その影響か大きくタイムロス
色々と話題に事欠かない形で開幕したジロ・デ・イタリア、そのオープニング個人TTはスタート前に波乱が続出した。第3ステージまで行われるイスラエルのアスファルトが合わなかったのか、なんとスタート前の練習ラン中に3グランツール連続の総合優勝に挑むクリス・フルーム(チームスカイ)が派手に落車、右半身に擦過傷を負うハプニングがあった。更にはアスタナのエースミゲル・アンヘル・ロペス(アスタナ)や、カンスタンティン・シウトソウ(バーレーン・メリダ)までもがスタート前に落車に見舞われ、シウトソウはスタート前にリタイアとなった。
そんなドラマチックなオープニングステージで輝いたのは、誰よりもジロの総合優勝に近い男、大会連覇を狙うトム・デュムラン(チームサンウェブ)だった。トップタイムでステージ優勝をあげ、今大会最初のマリアローザ獲得となった。
ステージ2位には2秒差でローハン・デニス(BMC)が入り、ヴィクトル・カンペナーツ(ロット・ソウダル)がステージ3位に入った。そして総合優勝を狙う選手の中ではサイモン・イェーツ(ミッチェルトン・スコット)がデュムランから20秒遅れのステージ7位と健闘した。またドメニコ・ポッツィヴィーヴォ(バーレーン・メリダ)が27秒遅れの10位と、こちらも予想以上の走りを見せた。
デュムランにとっての最大ライバルになるだろうと目されたフルームだったが、ケガが響いたのか37秒遅れの21位と大きく出遅れる形となった。
「ここ数日調子が良かったからね。でも実際にはレースで走らない限り何とも言えなかったんだよ。でもいきなりライバルたちに大きなアドバンテージを得られたのは大きいね。完璧なスタートだよ。とにかくコースは僕向きだったし、テクニカルだったのも味方したね。オンとオフをつけながらの走りができたのが勝因だよ。」デュムランはテクニカルなコースでの加減速の使い方こそが勝因だったと答えた。
「このままマリア・ローザを守り続けるかって?それはないよ。チームの負担が大きいからね。まあでもせっかく獲得したからには、どこまで維持できるかも考えないとね。まだまだレースは長い、これから毎日考えながら走ることになると思うよ。」
ジロ・デ・イタリア第1ステージ
1位 トム・デュムラン(チームサンウェブ) 12’02”
2位 ローハン・デニス(BMC) +02”
3位 ヴィクトル・カンペナーツ(ロット・ソウダル)
4位 ホセ・ゴンサルベス(カチューシャ・アルペシン) +12”
5位 アレックス・ダウセット(カチューシャ・アルペシン) +16”
6位 ペッロ・ビルバオ(アスタナ) +18”
7位 サイモン・イェーツ(ミッチェルトン・スコット) +20”
8位 マキシミリアン・シャックマン(クイックステップ・フロアーズ) +21”
9位 トニー・マルティン(カチューシャ・アルペシン) +27”
10位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(バーレーン・メリダ)
H.Moulinette