ヴォルタ・ア・シクリスタ・ア・カタルーニャ第5&6ステージ:第5ステージを制したのはパンターノ、そして低温悪天候で短縮の第6ステージはシャックマン!バルベルデの総合変わらず
終盤戦に差し掛かったヴォルタ・ア・カタルーニャ、悪天候が各チームの作戦に大きな影響を与えている。第5ステージでは逃げ集団に総合の危険がないと判断、そのまま逃げ集団の中からヤーリンソン・パンターノ(トレック・セガフレド)が飛び出しステージ勝利をものにした。そして低温と雪で短縮の第6ステージは、またしてもクイックステップ・フロアーズがその選手層の厚さを見せつけ、マキシミリアーノ・シャックマン(クイックステップ・フロアーズ)がマッチレースを制して勝利、チームはこの時点で早くも19勝、そしてチームにとっては9人目の勝者となった。
第5ステージ
グランツールではアシストの役割を担うパンターノだが、このステージでは勝利を目指して積極的な動きを見せた。12名の逃げが逃げ続ける中、その集団からさらに飛び出したパンターノ、ヴェガード・ステーク・ラーンゲン(UAEチームエミレーツ)との一騎打ちとなったが、あっさりとこれを制してステージ勝利を確定させた。その工法ではメイン集団から追走のマテイ・モホリッチ(バーレーン・メリダ)が単独で逃げまで追いつき、その先頭を取ったが、その際に自らが勝利したと勘違いしガッツポーズをするハプニングがあった。
「高速の勝負だったね。2016年以来の勝利だから嬉しいよ。今日はラーンゲンがいてくれたから勝てたんだよ。いいメンバーが逃げにそろっていたからね。だからこそ勝てたことが嬉しいんだよね。最後はそのラーンゲンも引き離せたからね。」パンターノは安堵の表情を見せながら語った。
ヴォルタ・ア・カタルーニャ第5ステージ
1位 ヤーリンソン・パンターノ(トレック・セガフレド) 5h20’53”
2位 ヴェガード・ステーク・ラーンゲン(UAEチームエミレーツ)
3位 マテイ・モホリッチ(バーレーン・メリダ) +10”
4位 ジョバンニ・ヴィスコンティ(バーレーン・メリダ)
5位 ダニーロ・ワイス(BMC)
ヴォルタ・ア・カタルーニャ総合順位
1位 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター) 22h22’05”
2位 イーガン・バーナル(チームスカイ) +16’
3位 ナイロ・キンターナ(モビスター) +26’
4位 ピエール・ラトゥール(AG2R) +48”
5位 サイモン・イェーツ(ミッチェルトン・スコット) +1’12”
第6ステージ
極寒で194㎞から117㎞へと大幅に短縮されたこのステージ、選手達は手や足を振りながら走らねばならないほどに過酷なステージとなった。しかしこの日は追い風、逃げる選手たちにとっては恵みの風となった。それは最後の二人となったシャックマンとディエゴ・ルビーノ・ヘルナンデズ(ブルゴスBH)にとっても同じだった。最終局面になっても一向に後続との差が縮まらない。躊躇なく二人で協調体制を続け、駆け引きをしなかったことも有利に働いたが、最後はスプリント力に勝るシャックマンがプロ初勝利を大金星で上げ、絶好調のクイックステップ・フロアーズにまたしても新たな勝者が誕生した。
「嬉しいよ!信じられないよ!プロ初勝利をこんな形で達成できるなんて!今日という日を忘れないよ。なんとなく昨日からいけそうな気がしていたんだよね。すべてがうまくいったよ。」満面の笑みでシャックマンは語った。
総合リーダーのアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)はこの日も安泰、焦ることなく最強のアシスト勢に守られて難なく総合リーダーの座をキープした。
ヴォルタ・ア・カタルーニャ第6ステージ
1位 マキシミリアーノ・シャックマン(クイックステップ・フロアーズ) 2h34’25”
2位 ディエゴ・ルビーノ・ヘルナンデズ(ブルゴスBH)
3位 サム・ベネット(ボーラ・ハンスグロエ) +18”
4位 マテイ・モホリッチ(バーレーン・メリダ)
5位 ロベルト・フェラーリ(UAEチームエミレーツ)
ヴォルタ・ア・カタルーニャ総合順位
1位 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター) 24h56’48”
2位 イーガン・バーナル(チームスカイ) +16’
3位 ナイロ・キンターナ(モビスター) +26’
4位 ピエール・ラトゥール(AG2R) +48”
5位 サイモン・イェーツ(ミッチェルトン・スコット) +1’12”
H.Moulinette