ブエルタ・ア・エスパーニャ2026第1st:歴代最強のモンスターポガチャルが難コースのモナコ市街地コース個人TTを100分の9秒差で制す!人生最大のチャンスを逃したヘイターがっかり

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今年最後のグランツール、ブエルタ・ア・エスパーニャが開幕した。大本命は世界選手権3連覇を狙うためにも、「効率よく総合優勝を狙う」としている歴代最強モンスターのタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG)、そしてそれを若手やベテランの総合系が追う形だ。そんな今年のブエルタはモナコ王子が熱望していた通りポガチャルの参戦により例年以上に盛り上がりを見せている。そんな第1ステージを制したのはその最強ポガチャル、なんとわずか100分の9秒差でイーサン・ヘイター(ソウダル・クイックステップ)を撃破し、総合リーダージャージをあっさりと確保して見せた。2019年以来二度目の出場となるが、前回出場時はステージ3勝と総合3位という結果だったが、早くも初日で1勝とマイヨ・ロホ初確保と初のブエルタ総合優勝へ向け鮮やかな滑り出しを見せた。

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途中計測でも素晴らしいタイムではあったが、この日のコースはF1モナコGPでもお馴染みの難関市街地コース、王宮の地下を通るトンネルまでもがコースになっているかなり特殊なステージはポガチャルの走りで熱狂に包まれた。ゴール前に姿を見せたその習慣に響く地割れのような声援、その中を躊躇なくゴールまでペダルを踏みぬくと、暫定首位のヘイターがホットシートで見守る中誰よりも早くそのゴールラインを駆け抜けた。10分57秒の同タイムながら、100分の1秒までの計測で僅か100分の9秒という僅差でポガチャルが勝利して見せた。UAEチームエミレーツXRGのスタッフやチームメイトの反応は「本当に勝つんかい」といったところで狙っていなかった勝利であったようだ。

一方で僅差で敗れたヘイターは、暫定首位の選手が座るホットシートからゆっくりと立ち上がると、カメラに背を向けシートの背もたれに手を掛け、悔しさを滲ませた。選手にとって初日の勝利は総合リーダージャージを着る最大のチャンスでもあり、千載一遇のチャンスでもあったその機会を、誤差の範囲ともいえる僅差で落としただけに、その悔しさは言い表しがたいものがあっただろう。

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ステージ3位に入ったのはジョシュア・ターリン(ネットカンパニー・イネオス)、先日ポルトガルのレース中に命を落とした弟のフィンレイ・ターリン(NSNサイクリング)への弔いを込めた激走を見せたが、4秒届かずステージ3位に終わった。それでも新人賞ジャージを獲得、出場が危ぶまれたこのレースで全身全霊の走りで表彰台に上がって見せた。

カラム・ソーンリー(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)がステージ4位、クリストフ・ラポルト(ヴィズマ・リースアバイク)がステージ5位に入り、今大会リハビリ中ながらも出場してきたブエルタ4度制覇の元スキージャンパー、プリモズ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)もそんなコンデイションを全く感じさせない走りでステージを駆け抜けた。

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これでいきなり初日にして総合リーダーに躍り出たポガチャル、狙うかどうかは別問題だが、初日から最終日まで総合リーダージャージを着続けるという夢のような完全勝利を目指せる権利をまずは手にして見せた。

タデイ・ポガチャル(ステージ1位、総合1位)
「正直変な気分だよ。こんなに僅差で個人TTで勝利するとは露ほども思っていなかったからね。でも勝てたことは純粋にうれしいし、このジャージの赤は最高だね。多分あの100分の9秒差は僕のアパートの前のテクニカルセクションの差だね。あそこはいつも歩いているし自転車でも走る場所だからね。もちろんレースだから状況は違うけど、でも日常自分が通う道で隅々まで知り尽くしていたことがこの差に繋がったよね。明日もきついステージになるだろうけど、その時の状況次第でこのジャージを守れるかどうかだね。まだみんな脚がフレッシュだし僅差の中に選手たちがひしめき合っているから、逃げに乗る選手やスプリントでのボーナスタイム獲得を狙う選手もいるだろうからね。」

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第1ステージ順位
1位 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG)   10’57”
2位 イーサン・ヘイター(ソウダル・クイックステップ)
3位 ジョシュア・ターリン(ネットカンパニー・イネオス)   +04”
4位 カラム・ソーンスリー(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)   +05”
5位 クリストフ・ラポルト(ヴィズマ・リースアバイク)   +06”
6位 レオ・ビジャウ(デカスロンCMA・CGM)   +08”
7位 オスカー・チェンバーレイン(デカスロンCMA・CGM)   +09”
8位 ワウト・ファン・アールト(ヴィズマ・リースアバイク)
9位 アーサー・クラッカース(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)   +10”
10位 フィン・フィッシャー・ブラック(チュードル・プロサイクリング)   +11”

ブエルタ・ア・エスパーニャ総合順位
1位 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG)   10’57”
2位 イーサン・ヘイター(ソウダル・クイックステップ)
3位 ジョシュア・ターリン(ネットカンパニー・イネオス)   +04”
4位 カラム・ソーンスリー(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)   +05”
5位 クリストフ・ラポルト(ヴィズマ・リースアバイク)   +06”
6位 レオ・ビジャウ(デカスロンCMA・CGM)   +08”
7位 オスカー・チェンバーレイン(デカスロンCMA・CGM)   +09”
8位 ワウト・ファン・アールト(ヴィズマ・リースアバイク)
9位 アーサー・クラッカース(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)   +10”
10位 フィン・フィッシャー・ブラック(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)   +11”

H.Moulinette