ツール・ド・フランス2026第13st:大逃げ容認!ステージを制したのはシュミット!同じく逃げに乗ったピドコックが大きくタイムを奪い返し総合4位へと浮上!ピーダースンはスクランブルで逃げ合流

©ASO
スプリンターステージが終わった後の第13ステージは、ステージ勝利を狙う各チームにとっては理想的な展開となった。容認された大逃げ、これにより逃げ切り勝利が確定的となったが、その中心にいたのは総合でのジャンプアップを狙うトム・ピドコック(ピナレロQ36.5 プロサイクリング)だった。容認された大集団から数を減らしていく逃げ、一時はステージ優勝争いも繰り広げたが、最終的にステージ優勝はハロルド・テハダ(XDSアスタナ)とマウロ・シュミット(ジェイコ・アルーラ)の一騎打ちとなった。そして最後に笑ったのはシュミット、自身初のツール・ド・フランスステージ優勝となった。ピドコックは先頭の二人に迫りステージ3位、総合上位勢に対して大きくタイムを奪還するとともにボーナスタイムも獲得、これで一気に総合4位まで順位を上げ総合表彰台争いに名乗りを上げた。

©ASO
今大会最長の205.8㎞のステージは逃げ集団による決着の可能性があったために、スタート直後から激しい応酬が繰り広げられた。最初の1時間の平均時速は51.45㎞、あまりの速さになかなか逃げが容認されない。一発目の逃げはスタートから25㎞で発生、しかしこの仕掛けはあっさりと潰されてしまう。だがここから新たな逃げが発生、総合リーダーチームのUAEチームエミレーツヴィズマ・リースアバイク、レッドブル・ボーラハンスグロエのエースを支える主要な面々が入ったことでこの逃げは確定的となった。37名という大所帯となり、その中には総合で11分49秒遅れのピドコックも混ざっていた。

©ASO
そんな中マッズ・ピーダースン(リドル・トレック)はポイント賞ジャージ争いをしているビニアム・ギルメイ(MSNサイクリング)とヤスパー・フィリップセン(アルペシン・プレミアテック)が中間スプリントを狙い、逃げに合流すべくカウンターアタックしたことで自らも合流せざるを得ない状況となる。最終的にこの20名が逃げに合流、この日の逃げは57名という大所帯となった。中間スプリントではまだステージ優勝を挙げられていないフィリップセンが先頭で通過、ピーダースンは2位通過で3位通過のギルメイとの差は広げた。
ピドコックが逃げに入ったことで、総合勢はタイム差が広がった後も、中盤はバーレーン・ヴィクトリアスが、終盤にかけてレッドブル・ボーラハンスグロエがペースを上げ続けるなど仕事をさせられる形となる。だが逃げの人数が多くタイム差は8分台を超えていく、総合首位のタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG)以外すべての総合上位チームがリスクを抱えることとなる。

©ASO
前方の逃げ集団では上り区間でアタック合戦が勃発、残り34㎞でその人数は一気に減っていく。マクシム・ファン・ギルス(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)のアタックを号砲に、ルーク・プラップとシュミットのジェイコ・アルーラコンビ、テハダ、ブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツXRG)、ピドコックら実力者たちが抜け出していく。さらにここにティム・ウェレンス(UAEチームエミレーツXRG)も合流し、先頭は10名となる。タイム差を稼ぎ出したいのはピドコック、だがUAEチームエミレーツXRG2名とファン・ギルスが入ったことで、ピドコックを自由にはさせない。それでもステージ優勝を狙うメンバーがペースを落とすことなくアタックを繰り返し、残り15㎞でシュミットとテハダが飛び出していく。ピドコックのマークとステージ優勝を天秤にかけ、UAEチームエミレーツXRGの二人は大きくは追走に関与しないものの、先頭の二名との差も開かせないためにローテーションには加わっていく。だが協調したテハダとシュミットは駆け引き抜きに必死でゴールを目指す。
最後は1対1のスプリント直接対決となったが、シュミットがテハダを抑え勝利、チームに貴重な勝利をもたらした。その背後ではピドコックも猛然とスプリントを開始、ステージ3位に入りボーナスタイムを獲得、総合勢の帰りを待つこととなった。

©ASO
総合勢はペースこそ上げどそのタイム差は大きく縮まらず、結局7分32秒差でゴール、この結果ピドコックは大きく総合順位を上げ総合3位のレムコ・エヴァネポエル(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)に僅差の総合4位となった。
マウロ・シュミット(ステージ1位)
「今日はなんとしても逃げに乗りたかったんだ。でもペースが速く序盤からハードすぎて。でも一気に多くのメンバーが合流してくれたことでスムースに行ったよ。去年似たような状況でステージ2位だったので、そのことが頭をよぎったよ。でも追走も近かったのでそうも言ってられず、最後は残り50mで思い切って行ったよ。」
トム・ピドコック(ステージ3位、総合4位)
「この後の個人TTでどうせタイムは失うからね。でもできることをやり続けるよ。でも今日は敢闘賞ももらったし、積極的に自分が動いた末のこの結果だから、皆に納得してもらえると思うよ。これから数日は総合勢のバトルになるので、そこでもベストを尽くすよ。」

©ASO
ツール・ドフランス第13ステージ順位
1位 マウロ・シュミット(ジェイコ・アルーラ) 4h06’58”
2位 ハロルド・テハダ(XDSアスタナ)
3位 トム・ピドコック(ピナレロQ36.5 プロサイクリング) +2”
4位 マクシム・ファン・ギルス(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)
5位 ブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツXRG)
6位 ケヴィン・ヴォークラン(ネットカンパニー・イネオス)
7位 ジョーダン・ジェガット(トータルエナジーズ)
8位 クレメント・ブラズ・アフォンソ(グルーパマFDJユナイテッド)
9位 ティム・ウェレンス(UAEチームエミレーツXRG)
10位 ルーク・プラップ(ジェイコ・アルーラ) +11”
ツール・ド・フランス総合順位
1位 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG) 47h18’31”
2位 ヨナス・ヴィンゲガード(ヴィズマ・リースアバイク) +3’36”
3位 レムコ・エヴァネポエル(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ) +4’06”
4位 トム・ピドコック(ピナレロQ36.5 プロサイクリング) +4’15”
5位 ホァン・アユソ(リドル・トレック) +4’22
6位 ポール・セクサス(デカスロンCMA・CGM) +4’35
7位 フロリアン・リポウィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ) +4’44”
8位 アイザック・デル・トロ(UAEチームエミレーツXRG) +5’08”
9位 マティアス・スケルモース(リドル・トレック) +5’45”
10位 レニー・マルチネス(バーレーン・ヴィクトリアス) +6’34”
H.Moulinette












