自転車用ドライブレコーダーCycliq Fly12CE(サイクリック):前モデルに比べ画質アップで小型化!身を守るためのドライブレコーダーはこれからの必需品

昨今自転車が事故に巻き込まれ、賠償責任が生じる事故が増えている。その際に証人がいればいいのだが、必ずしもそう都合よくはいかないものだ。嘘八百を並べて悪者にされてしまうケースだってあるのだ。しかし車用にドライブレコーダーができてからは、某元アイドルのひき逃げのように悪意のある嘘はすべて白日の下にさらされるようになった。そして今、自転車用ドライブレコーダーも徐々に種類が出始めている。しかしまだまだ価格は高額、簡単に買えるものではないかもしれないが、安全と証拠を確保するためと考えれば、自転車用ドライブレコーダーは、ヘルメット同様に身を守るものとしての投資と考えるべきだろう。

ドライブレコーダーはこれからは必需品になるかもしれない ©66

前モデルと新モデル ©66
今回紹介するのはCycliq(サイクリック)だ。クラウドファンディングで出資を集め商品化された初期の初代Cycliq Fly12(フロント用)とCycliq Fly6(リア用)がリニューアルされ、第2弾として、Cycliq Fly12CE(フロント用)とCycliq Fly6CE(リア用)となり、よりコンパクトに扱いやすくなった。数少ない自転車用ドライブレコーダーの中では信頼のおけるブランドだ。
GoProやほかのアクションカムを使用している人はよく見かけるが、あれはあくまでもビデオカメラであり、ただ撮影されるだけの機能しかない。それに対して自転車用ドライブレコーダーのサイクリックシリーズは、落車などの衝撃が加わった際に、一定角度以上倒れて一定時間(サイクリックでは5秒)がたった場合には、そこからさらに30分を録画した後自動で電源が落ち上書きを防ぐのだ。これにより証拠となるのである。

ボックスなどは簡素化されたがそれでもしっかりとしている ©66
今回は新しくなったCycliq Fly12CEを使用してみた。まずはパッケージなどが大幅に簡素化された。最初のモデルはプラスチックの外箱など、かなり梱包が豪華だったが、そのあたりは省かれたが、それでもパッケージなどはかなりしっかりしている。またそれと同時に説明書も大きくグレードダウンした。これは問題ではないが、説明書の内容が簡素すぎて逆にわかりづらいと感じる人もいるかもしれない。

ひねれば外せるのは簡単で使いやすい ©66

前モデルと新モデルの取り付けパーツ ©66
取付方法は前モデルに比べて大幅に簡単になった。しかし取り付けブラケット自体は、アルミの削り出しからプラスチックへとかわった。ただし使った感じで不安は一切感じなかった。以前のモデルはねじ止めで本体をブラケットに固定したが、今回は本体とブラケットを約45度回転させることでロックさせる方式となり、簡単な脱着が可能となった。
使用方法は極めてシンプル、電源ボタンを長押しでそのまま電源が入り録画がスタートするのだ。電源が入っているかどうかは緑色のLEDライトが点滅するのだが、本体のサイドに小さくついており、自転車に乗った状態では見にくいので、できれば本体上部に欲しいところだ。また同じボタンをもう一度短く押すとライトが点き、繰り返す押すと調光モードから点滅モードへと変わるのだ。それぞれいくつものパターンがあるため、このライトを一度つけてしまうと消すにはかなり何度もボタンを押さねばならないので、かなり煩わしいかもしれない。
もう一つのボタンが電源ボタンの後ろについており、それを押すことでマニュアルで動画を強制保存させることも可能となっている。画質は前モデルに比べて向上しており、かなり使えるだろう。
放っておけば延々とループで録画をするのだが、それが細かく分けてファイルに保存されていく。万が一事故にあった場合などは、本体が録画を一定時間録画後に自動停止してそのファイルが上書されないことで保存されるのだ。そしてその際にドライブレコーダーとして重要なのが本体の頑丈さ、その意味でこの重量あるカメラはそう簡単には破壊されない。

アクションカメラではないが動画を楽しむことはできる、その上で安全のための保険と思えばよい©66
録画の画質は日中使う分には十分だ。決してアクションカメラではないので、同じことを求めるべきではないが、十分に動画を楽しむことはできる。夜間に関しては少し画質的に不満が残る。ライトの光軸とカメラのアングルが変えられないことで、ライトを下げて走りやすいように足元を照らすと、カメラも一緒に下がってしまうので、これは次の商品ではぜひとも可変式、またはライト軸とカメラのアングルを変えてほしいと思う。
ドライブレコーダーは決して安い買い物ではない。しかしこれをつけておくことで、万が一の場合に映像という証拠を確保できると考えれば、安い保険と言えるだろう。いざという時に泣き寝入りしないための最強のツールがドライブレコーダー、その中でも先駆者的なCycliqシリーズはまさにそのスタンダード、自転車を楽しむのであればこれは一つ持っておいて損はないだろう。
H.Moulinette