2009/2/22 22:06

2009年2月22日東京都港区の青山通りからほど近くの神宮外苑で、2008年度全日本学生ロードレースカップシリーズ最終戦となる第3回 明治神宮外苑学生自転車クリテリウム大会が行われた。
当日の天気は快晴、気温も予報では14度で日差しも暖かく、絶好のレース日和となった。都心で行われたことで観客も多く集まり、東京近辺のサイクリングチームも自走で見学に来る人が多数訪れた。
今大会は学連主体で行われる大学生中心のレースではあるが、小中学生タイムトライアルやマスターズクラス、また話題のチーム「Ready Go Japan」も参加する女子クラスも行われた。メインである大学生のクラスは3つのカテゴリーに分けられ、個人の他に学校対抗、年間学生チャンピオンの座が争われる。コースは交通規制を行った1.5kmの平坦な周回で行われ、選手が何回もすぐ通過する展開に観客も楽しんでいた様子だ。選手にとっては最後の着順以外にポイントも勝敗に関ってくるので、短い周回ならではのスピーディかつスリリングな展開に、それぞれが頭と体を使ってレースを走った。
応募資格が30歳以上で東京登録限定という限られた条件であったが、20人程のライダーがスタートラインに並ぶ。大きな大会での入賞者も多く、なるしまフレンドの小畑選手や、最近の市民沖縄200kmで優勝、2位入賞を飾っている高岡選手の姿も見受けらる。
レースは8周で12kmのスプリントレースだ。アタックが繰り返されるもなかなか決まらず、四周目までは各ライダー入り乱れたポイント争いとなる。レースが動いたのは5週目のホームストレート、高岡選手がアタック。後続に13秒の差をつけて独走を開始する。2位以下の選手は牽制が入り追う選手が決まらない状況だ。最後の周で7秒まで迫るも集団は追い付けず、結局高岡選手が独走勝利となった。SRMを使用した高岡選手のAvワットは275Wで平均速度は40km/h強だったとのこと。
「今年に入り強度の高い練習を取り入れているので、自分が思ったより早めに体ができあがってしまっている。このままでは10月まで持たないので、調整しながらトレーニングに励む」とコメントしている。
東京近辺のチームに所属している選手が多いこともあり、応援に来ていたチームメイトの声援を受けて選手たちは健闘していた。
女子クラスは12周で行われ、今回の目玉は、初の女子チームのReady Go Japan(以下RGJ)が全員で参加したことだろう。レースの前ではプレゼンテーションが行われ、各選手が抱負を語っていた。
しかしレースで話題をさらったのは、スタート間もなく一人で飛び出した荻島選手であった。独走を開始してからは、周回を重ねるたびに集団との差を広げ、最後はガッツポーズで圧勝。彼女はオランダを拠点として走り、シクロクロスの日本代表にも選ばれている。2位までの選手は、RGJと鹿屋大を中心にポイント争いが行われた。
今回のメインレースである男子グループ1は20周30kmで行われた。ポイント周回は隔週で、体とともに頭脳を使ったレースが求められた。一つの大学につき3人までという制限が設けられ、個人だけでなく大学対抗も兼ねてのレースとなる。
今年は韓国の安東大学からも選手が参加し、国際色豊かな大会になったことも話題になった。レースはまずスタートと同時に鹿屋大の伊藤選手が飛び出し、集団が追う形になった。独走力に定評がある伊藤選手ならではの展開になり、しばらく一人で逃げ続ける。しかし集団もこのまま容認するはずもなく、中央大や法政大を中心になって追い始め、伊藤選手は吸収される。
その後、アタックが繰り返されるも鹿屋大の強力なコントロールによってほかの大学は身動きができない状況が続く。半分ほどレースが進行したところで、残っている選手もかなり減った。残った選手はやはりこれまで成績を残してきている者が多く、サバイバルレースとなった。
終始、集団をコントロールした鹿屋大がほとんどのポイントを取る結果となり、内間選手が見事優勝を飾った。このことで大学対抗は鹿屋大が制することになった。
今大会は学生選手権の最終戦も兼ねており、年間王者も競われている。現在1位はリーダージャージを着る辻本選手であったが、2位で東大所属の西薗選手も着順によってリーダーが入れ替わる白熱したものとなった。結果は辻本選手が先着し年間王者になった。
マスターズ結果(2009年2月26日訂正)
1位 佐々木 一昭(岩手)
1位 善波 昭(東京)
3位 小畑 郁(東京)
女子クラス結果
1位 荻島 美香(アライレーシング)
2位 近藤 美子(鹿屋体育大学)
3位 堀 友紀代(Ready Go JAPAN)
男子大学生グループ3A結果
1位 川本 琢也(法政大学)
2位 棚原 憲崇(名桜大学)
3位 小山 真太朗(日本大学)
男子大学生グループ3B結果
1位 若生 大貴(法政大学)
2位 二階堂 尚志(関西大学)
3位 山田 亮(日本大学)
男子大学生グループ2結果
1位 角 玲於奈(鹿屋体育大学)
2位 田仲 康矢(名桜大学)
3位 大久保 陣(法政大学)
男子大学生グループ1結果
1位 内間 康平(鹿屋体育大学)
2位 吉田 隼人(鹿屋体育大学)
3位 窪木 一茂(日本大学)
総合結果
1位 辻本 翔太(順天堂大学)
2位 西薗 良太(東京大学)
3位 福田 高志(大阪経済大学)
学校対抗成績
1位 鹿屋体育大学
2位 中央大学
3位 日本大学
2008 年度全日本学生ロードレースカップシリーズ最終戦のリザルト詳細はこちらのPDFをご覧ください。
リザルトを一部訂正しました(2009年2月26日)
日本学生自転車競技連盟は2月26日、マスターズ・クリテリウムの結果を訂正し、発表した。1着となった高岡亮寛氏の使用器材(前輪)が現行競技規則により使用が認められないものであったことが判明したため、失格となり、2位以降の順位が繰り上げられた。当大会はポイントレース形式のクリテリウムであるが、合計得点、中間スプリント1位通過の数がともに同一の場合は同順位があたえられため、2名が1位となった。
補足説明
カーボン+エポキシ製のホイールや、リム高さが高くスポーク数が少ないホイールなどは、伝統的なスポーク組ホイールに比して、落車時のホイール崩壊過程に「粘り」が無く一瞬にして操舵不能に陥ったり、破壊後の断面が鋭利で競技者の身体や目に突き刺さるリスクが高いものがある。これらの理由から、UCI規則および日本自転車競技連盟競技規則では、一定の条件に適合する伝統的なスポーク組ホイール以外は、あらかじめUCIによる破壊試験を受けて認定されたもののみが、集団スタートのロードレースで使用できることとなっている。
参考情報
UCI規則 1.3.018
使用可能なホイールはこちら

第3回 明治神宮外苑学生自転車クリテリウム大会 グラフィックス
Text:Shusaku Matsuo
Photo:CYCLINGTIME.com Yusuke Shyukuya,Nobuhiro Suzaki

UPDATE 1.2 リザルト訂正
東京のど真ん中、外苑で開催! 第3回 明治神宮外苑学生自転車クリテリウム大会
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| 『小・中学生&親子タイムトライアルに参加するちびっこ』 |
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| 『スタート位置に着く子供』 |
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| 『独走する高岡亮寛選手』 |
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| 『独走する萩島選手』 |
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| 『ヘアピンを抜ける先頭集団』 |
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| 『集団から抜け出す鹿屋体大』 |
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| 『逃げ切る鹿屋体大』 |
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| 『優勝した 内間康平(鹿屋体育大学)』 |
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| 『2008年度、全日本学生ロードレースカップシリーズ 個人総合優勝 辻本翔太(順天堂大学)2位、西薗良太(東京大学)』 |
当日の天気は快晴、気温も予報では14度で日差しも暖かく、絶好のレース日和となった。都心で行われたことで観客も多く集まり、東京近辺のサイクリングチームも自走で見学に来る人が多数訪れた。
今大会は学連主体で行われる大学生中心のレースではあるが、小中学生タイムトライアルやマスターズクラス、また話題のチーム「Ready Go Japan」も参加する女子クラスも行われた。メインである大学生のクラスは3つのカテゴリーに分けられ、個人の他に学校対抗、年間学生チャンピオンの座が争われる。コースは交通規制を行った1.5kmの平坦な周回で行われ、選手が何回もすぐ通過する展開に観客も楽しんでいた様子だ。選手にとっては最後の着順以外にポイントも勝敗に関ってくるので、短い周回ならではのスピーディかつスリリングな展開に、それぞれが頭と体を使ってレースを走った。
マスターズクラス
応募資格が30歳以上で東京登録限定という限られた条件であったが、20人程のライダーがスタートラインに並ぶ。大きな大会での入賞者も多く、なるしまフレンドの小畑選手や、最近の市民沖縄200kmで優勝、2位入賞を飾っている高岡選手の姿も見受けらる。
レースは8周で12kmのスプリントレースだ。アタックが繰り返されるもなかなか決まらず、四周目までは各ライダー入り乱れたポイント争いとなる。レースが動いたのは5週目のホームストレート、高岡選手がアタック。後続に13秒の差をつけて独走を開始する。2位以下の選手は牽制が入り追う選手が決まらない状況だ。最後の周で7秒まで迫るも集団は追い付けず、結局高岡選手が独走勝利となった。SRMを使用した高岡選手のAvワットは275Wで平均速度は40km/h強だったとのこと。
「今年に入り強度の高い練習を取り入れているので、自分が思ったより早めに体ができあがってしまっている。このままでは10月まで持たないので、調整しながらトレーニングに励む」とコメントしている。
東京近辺のチームに所属している選手が多いこともあり、応援に来ていたチームメイトの声援を受けて選手たちは健闘していた。
女子クラス
女子クラスは12周で行われ、今回の目玉は、初の女子チームのReady Go Japan(以下RGJ)が全員で参加したことだろう。レースの前ではプレゼンテーションが行われ、各選手が抱負を語っていた。
しかしレースで話題をさらったのは、スタート間もなく一人で飛び出した荻島選手であった。独走を開始してからは、周回を重ねるたびに集団との差を広げ、最後はガッツポーズで圧勝。彼女はオランダを拠点として走り、シクロクロスの日本代表にも選ばれている。2位までの選手は、RGJと鹿屋大を中心にポイント争いが行われた。
男子クラス グループ1(大学対抗)
今回のメインレースである男子グループ1は20周30kmで行われた。ポイント周回は隔週で、体とともに頭脳を使ったレースが求められた。一つの大学につき3人までという制限が設けられ、個人だけでなく大学対抗も兼ねてのレースとなる。
今年は韓国の安東大学からも選手が参加し、国際色豊かな大会になったことも話題になった。レースはまずスタートと同時に鹿屋大の伊藤選手が飛び出し、集団が追う形になった。独走力に定評がある伊藤選手ならではの展開になり、しばらく一人で逃げ続ける。しかし集団もこのまま容認するはずもなく、中央大や法政大を中心になって追い始め、伊藤選手は吸収される。
その後、アタックが繰り返されるも鹿屋大の強力なコントロールによってほかの大学は身動きができない状況が続く。半分ほどレースが進行したところで、残っている選手もかなり減った。残った選手はやはりこれまで成績を残してきている者が多く、サバイバルレースとなった。
終始、集団をコントロールした鹿屋大がほとんどのポイントを取る結果となり、内間選手が見事優勝を飾った。このことで大学対抗は鹿屋大が制することになった。
今大会は学生選手権の最終戦も兼ねており、年間王者も競われている。現在1位はリーダージャージを着る辻本選手であったが、2位で東大所属の西薗選手も着順によってリーダーが入れ替わる白熱したものとなった。結果は辻本選手が先着し年間王者になった。
マスターズ結果(2009年2月26日訂正)
1位 佐々木 一昭(岩手)
1位 善波 昭(東京)
3位 小畑 郁(東京)
女子クラス結果
1位 荻島 美香(アライレーシング)
2位 近藤 美子(鹿屋体育大学)
3位 堀 友紀代(Ready Go JAPAN)
男子大学生グループ3A結果
1位 川本 琢也(法政大学)
2位 棚原 憲崇(名桜大学)
3位 小山 真太朗(日本大学)
男子大学生グループ3B結果
1位 若生 大貴(法政大学)
2位 二階堂 尚志(関西大学)
3位 山田 亮(日本大学)
男子大学生グループ2結果
1位 角 玲於奈(鹿屋体育大学)
2位 田仲 康矢(名桜大学)
3位 大久保 陣(法政大学)
男子大学生グループ1結果
1位 内間 康平(鹿屋体育大学)
2位 吉田 隼人(鹿屋体育大学)
3位 窪木 一茂(日本大学)
総合結果
1位 辻本 翔太(順天堂大学)
2位 西薗 良太(東京大学)
3位 福田 高志(大阪経済大学)
学校対抗成績
1位 鹿屋体育大学
2位 中央大学
3位 日本大学
2008 年度全日本学生ロードレースカップシリーズ最終戦のリザルト詳細はこちらのPDFをご覧ください。
リザルトを一部訂正しました(2009年2月26日)
日本学生自転車競技連盟は2月26日、マスターズ・クリテリウムの結果を訂正し、発表した。1着となった高岡亮寛氏の使用器材(前輪)が現行競技規則により使用が認められないものであったことが判明したため、失格となり、2位以降の順位が繰り上げられた。当大会はポイントレース形式のクリテリウムであるが、合計得点、中間スプリント1位通過の数がともに同一の場合は同順位があたえられため、2名が1位となった。
補足説明
カーボン+エポキシ製のホイールや、リム高さが高くスポーク数が少ないホイールなどは、伝統的なスポーク組ホイールに比して、落車時のホイール崩壊過程に「粘り」が無く一瞬にして操舵不能に陥ったり、破壊後の断面が鋭利で競技者の身体や目に突き刺さるリスクが高いものがある。これらの理由から、UCI規則および日本自転車競技連盟競技規則では、一定の条件に適合する伝統的なスポーク組ホイール以外は、あらかじめUCIによる破壊試験を受けて認定されたもののみが、集団スタートのロードレースで使用できることとなっている。
参考情報
UCI規則 1.3.018
使用可能なホイールはこちら
第3回 明治神宮外苑学生自転車クリテリウム大会 グラフィックス
Text:Shusaku Matsuo
Photo:CYCLINGTIME.com Yusuke Shyukuya,Nobuhiro Suzaki
1 コメンテーター: meitanfun コメント日: 2009/02/24 11:02:48
見に行ってきました!学生が頑張ってる姿って素晴らしいですね。
フォトグラフィック面白いです。
2 コメンテーター: ipody コメント日: 2009/02/24 12:43:30
中学、高校と陸上部だったのでゴール前の声援などの雰囲気が本当に懐かしく感じました。もっともっとメジャーになれば黄色い声が飛び交うのではないかと思います。けど都心でレースが観戦出来るのはやっぱり嬉しいですよね。







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