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2007/7/25 12:31

ツール・ド・フランス2007

ツールに衝撃、ヴィノ陽性でアスタナがツールを去る


ヴィノクロフ
『アレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ)』
ASOの会見
『ヴィノクロフ陽性の会見に臨むクリスチャン・プリュドムとパトリス・クレルク(ASO)』
2007年ツール・ド・フランスに衝撃が走った。ステージ2勝を飾ったカザフの英雄、アレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ)に血液ドーピング陽性反応が出たのだ。アスタナはヴィノを出場停止にするとともに、レース主催者の意向を受け入れてツール撤退を決定した。

フランスのレキップ紙が伝えたところによると、ヴィノクロフが復活のステージ優勝を飾った第13ステージ個人タイムトライアル後のドーピング検査で陽性反応が出た。採取されたヴィノクロフの血液から他人の血液を輸血したという証拠が見つかったのだ。血液ドーピングと言えば2004年のタイラー・ハミルトンの陽性反応が思い浮かぶ。ハミルトンは血液ドーピング初の違反者として2年間の出場停止処分を受けた。

アスタナチームはこれを受けてヴィノクロフに即時出場停止処分を下した。まだBサンプルの検査結果が待たれている状態だが、チーム内で取り決めている倫理規定に沿っての決定だ。同時にチームはツール主催者(ASO)からの要請を受けてレースから撤退する決定を下した。ヴィノクロフのツールが終わるとともに、総合5位のアンドレアス・クレーデン(ドイツ)、総合8位のアンドレイ・カシェチキン(カザフスタン)を含むアスタナチームのツールが同時に終わった。

ヴィノクロフは第5ステージの落車で両膝に怪我を負い、続くアルプス第8ステージではライバルたちに遅れをとってタイムを失った。「もうヴィノはダメだ」と思われたが、第13ステージ個人タイムトライアルで圧倒的な走りを見せて復活勝利。しかしピレネーに突入した第14ステージで再び遅れ、続くピレネー2日目の第15ステージで優勝を飾った。ヴィノクロフはドーピング検査を受けることをもちろん承知していたはずだ。

ドーピングを徹底的に排除し、クリーンなイメージを作り上げることに積極的に取り組んでいた主催者のASO。このヴィノクロフのドーピング陽性はロードレース界に多大な影響を及ぼす。レース中断も噂されたが、ASOはレース続行を決定している。

text:Kei.TSUJI
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