世界選手権男女エリートロード選手コメント:「早めに仕掛けちゃったんだよね」本能型ポガチャル躍動!100㎞大逃げに対して「自殺行為だと思った」「バカじゃないかと思った」
タデイ・ポガチャル(世界チャンピオン)
「夢のようだよ!ここまで最高のシーズンだったし、自分に少しプレッシャーをかけたんだよ。逃げもいたし、ちょっと焦って早めに仕掛けちゃったんだよね。でもそうしたらもう引っ込みは付かないし、トラトニックもいたんでそこからは全開でいったんだよ。あとは最後まで諦めないだけだったよ。あのアタックは本当に予定していなかったんだ。でも何となくあの瞬間にスイッチが入っちゃったんだよね。運よくそのまま最後まで行けてよかったよ。今までツール・ド・フランスとかの主要レースを目標としてきたけど、世界選手権を狙ってきたことはなかったんだ。でもこうして狙い通りに勝てるなんて想像もしていなかったよ。本当に最高の気分だよ。」
ベン・オコナー(銀メダル)
「いや~、自分自身を誇りに思うよ。正直メダルが取れるなんて思ってもいなかったからね。今日はチームにも支えられたよ。周回コースに入った時点ではあまりフィーリングが良くなかったんだよね。でも最後は絶妙の間合いで動けたよね。うまくいくとは思わなかったけど、背後から一発で決めたかったんだよね。これが戦術だよ。僕はワンデイレースタイプじゃないし、今まで結果を残してきてなかったんだよね。でもその最高峰で銀メダルを獲得できたなんて最高だよね。」
マシュー・ファン・デル・ポエル(銅メダル)
「最後はしくじったね。オコナーに行かれてしまったよ。でも本当にきついレースだった。それを考えたらこの順位には大満足だよ。こういうコースで過去最高の結果だと思うから銅メダルには納得しているよ。正直ポガチャルが100㎞で仕掛けたのがすべてを難しくしたよね。もうあそこから全員全開だったからね。あの仕掛けはぶっちゃけバカじゃないかと思ったんだよ。だってメイン集団には最強のメンバーががいて1対全員だったからね。でも結果ポガチャルが正しかったことを証明してみせたよね。」
レムコ・エヴァネポエル(5位)
「そりゃ残り100㎞でのアタックなんて普通に考えて自殺行為にしか思えなかったよ。でもあのコースの特性を熟知していたポガチャルがうまく逃げ続けたよね。あのアタックの瞬間から残り100㎞全員が全開状態になったんだ。最後は僕がスプリントで太刀打ちできないメンバーだけになってしまってどうもならなかったよ。今シーズンのポガチャルを考えれば、彼が一番世界チャンピオンに相応しいよ。」
ロッテ・カペッキー
「正直天候にイライラしたわ。雨のせいで寒かったのよ。上りではまだ暖かく感じるけど、下りではとにかく寒くて震えたわ。短い上りは問題なかったんだけど、長い上りは苦手だったの。でもとにかくそこでは焦らずに落ち着いて対応してマイペースでこなしたわ。あとはゴールでは駆け引きになったので落ち着いて対処したわ。要は仕掛けどころまでいかに力を温存するかだったのよ。」
H.Moulinette