最新世界ランキング!シーズン10勝のアラフィリップが世界ランク1位を堅守、ジロで大躍進のログリッチが2位、ドーフィネ制したフグルサングが3位!オクシタニー連覇のバルベルデが4位

今シーズンも折り返し地点をこえ、最新の世界ランキングが公表された。そのトップはジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)、今シーズンはクラシックで絶好調です、ミラノ・サンレモとフレッシュ・ワロンヌを制し、さらに”白い道”ストラーデ・ビアンケも勝利、つい先日行われたクリテリウム・ド・ドーフィネの第6ステージでも勝利を挙げるとともに、山岳賞も獲得するなど、ここまでで10勝を挙げ、オールラウンドに活躍を見せている。

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今シーズン限りで移籍をするのではないかとも噂されていたが、ドゥクーニンク・クイックステップの経済状況が落ち着いたことで契約を更新、契約が決まったことで安心したのか、水を得た魚のごとくレースシーンで大暴れをしている。ただこれからはグランツール、ステージ優勝を目指しての戦いとなることが予想される。グランツールウィナーや、総合上位はポイントを多く稼げるために、年間ランク1位を目指すのであれば、今の勢いのままで勝利を量産し続ける必要がある。

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ジロ・デ・イタリアで一気にレース界の主役へと躍り出たプリモズ・ログリッチ(ジャンボ・ヴィズマ)も今シーズンは、ツール・ド・ロマンディ、ティレーノ・アドリアティコ、UAEツアーと3つのステージレースを制し、さらにジロ・デ・イタリアでも総合3位と大活躍だ。それにより多きくポイントを稼ぎ出し、世界ランク2位となっている。今シーズンこの後どのレースに出場してくるかはわからないが、間違いなくまだまだポイントを逃してくるだろう。仮にブエルタ・ア・エスパーニャに出場すれば、そこでも大きくポイントを積み重ねる可能性もあり、年間1位も視野に捉えていると言えるだろう。

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ヤコブ・フグルサング(アスタナ)も今シーズン大きくポイントを稼ぎ出している一人だ。34才と中堅選手の年齢ではあるが、今シーズンはステージレースでもワンデイでも結果を残している。まずはヴエルタ・アンダルシアと先日行われたクリテリウム・ド・ドーフィネで総合優勝、さらにはクラシックのリエージュ・バストーニュ・リエージュでも優勝して見せた。また前出のアラフィリップとも激戦を繰り広げ、ストラーデ・ビアンケとフレッシュ・ワロンヌで2位を獲得、ティレーノ・アドリティコでは前出のログリッチにらに続き総合3位、クラシックのアムステルゴールドレースでも3位と安定感が抜群だ。ツール・ド・フランスの出場も決まっており、エースとして総合上位を狙うことになるだろう。もしここで押す号上位に入れば一気に世界ランク1位へとジャンプアップする可能性も秘めており、今シーズンの年間王者最有力とも言えるだろう。

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そして4位につけているのがアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)だ。絶好調だった昨年度も含め過去5度も年間総合1位を獲得している男は、今年も世界ランク1位に向けて視界良好だ。今シーズンはクラシックで勝利こそできなかったものの、ヴォルタ・バレンシア、ブエルタ・ムルシア、UAEツアーで総合2位を獲得、そして他の選手たちがドーフィネとスイスでツールへの調整をする中でツール・ド・オクシタニーを連覇という形で最高の仕上がりを見せている。グランツール総合優勝はさすがにきついと思われるが、総合ではトップ10入りが十分可能であり、ステージ優勝も狙えるだろう。
年間ランキング5位以下はスプリンターが顔を揃えるため、逆転で王者をというのは困難だろう。そうなればこのトップ4が年間王者に最も近いところにいると言えるだろう。果たして誰がシーズン終了時に笑うのか、こちらの王者争いからも目が離せない。
UCIレース年間王者ランキング
1位 ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ) 3720pts
2位 プリモズ・ログリッチ(ジャンボ・ヴィズマ) 3560pts
3位 ヤコブ・フグルサング(アスタナ) 3116pts
4位 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター) 2859pts
5位 ティボー・ピノー(グルーパマFDJ) 2751pts
6位 グレッグ・ヴァン・アーヴェルマート(CCC) 2657pts
7位 パスカル・アッカーマン(ボーラ・ハンスグロエ) 2405pts
8位 アレクサンダー・クリストフ(UAEチームエミレーツ) 2392pts
9位 マイケル・マシューズ(チームサンウェブ) 2328pts
10位 オリビエ・ナーセン(AG2R) 2284pts
H.Moulinette