ジロ・デ・イタリア第16st:ヴィンゲガードがまたしても圧倒的な力量で頂上ゴールまで独走で4勝目、ガルが2位、エウラリオは新人賞ジャージを死守も総合は5位に(ダイジェスト動画あり)

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©Giro d’Italia

圧倒的な優勝候補は、やはり圧倒的だった。頂上ゴールを巡る第16ステージのバトルは、またしてもヴィンゲガードの圧勝となった。ヴィクター・カンペナールツ、セップ・クス、ダビデ・ピガンツァーリ(すべてヴィズマ・リースアバイク)という3枚のアシストが最後の上りで炸裂、それによりあっさりとヴィンゲガードは独走態勢へと持ち込むことができた。今までのように圧倒的なアシストができていないクスに代わり、ピガンツァーリが誰もここまでとは予想できなかった走りでアシスト、さらにはアシスト後ももう一度ペースを上げステージ順位にこだわる走りを見せるなど、ピガンツァーリの存在が大きくヴィンゲガードの圧倒的強さを後押ししている。これで今大会16ステージで4勝、1/4を勝っている計算となる。もはや誰も手が付けられない状況になってきた。

そうなれば気になるのが総合表彰台争いだ。長らく総合首位を守ってきたアフォンソ・エウアリオ(バーレーン・ヴィクトリアス)は今現在新人賞ジャージを着用しているが、そのジャージへのモチベーションはこの日の走りにもはっきりと表れていた。早々とヴィンゲガードら総合系選手たちからは脱落したものの、そこからマイペースで踏ん張り続けこの日もステージ11位でゴール、タイムはうしゅなったものの総合5位に踏みとどまり、ピガンツァーリとのタイム差も詰められこそしたがまだたもっている。

そのエウアリオが総合表彰台県内からは消えたことで白熱したのが2位争い、ヴィンゲガードに即座に反応したが、その後追走集団に吸収されたガルは、タイミングよくアタックを決め、ステージ単独2位を獲得、ボーナスタイムも含め獲得し、総合2位を盤石なものにしようとしている。そのガルに迫っていたテイメン・アレンスマン(ネットワーク・イネオス))だったが、ゴール前のガルのアタックにはついていけずにステージ4位、しかしそれでも総合3位へと順位を上げた。ジャイ・ヒンドリー(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエはステージ3位に入り、この3人で総合表彰台を争うこととなりそうだ。

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僅か113㎞という短距離ステージは、昨今の状況的にも当然のことながらハイペースバトルとなる。この日もアタックが決まりかけては吸収されが繰り返され残り80㎞を切りようやく8名の逃げが容認された。しかしそこには総合13位にまだつけているクリス・ハーパー(ピナレロQ36.5 プロサイクリング)、今大会ステージ3勝のヨナタン・ナルバエス(UAEチームエミレーツXRG)、さらにはマリア・ローザにもそでを通したジュリオ・チッコーネ(リドル・トレック)ら強豪メンバーも顔をそろえた。メイン集団はデカスロンCMA・CGM、さらにはヴィズマ・リースアバイクが常に主導権を握り、タイム差は2分ほどまでにしか広がらない。後続の追走のペースが速く、残り30㎞を切ると一気にそのアドバンテージは削られていき、あっという間に逃げは崩壊していく。ナルバエス、チッコーネも見どころは作ったが、最後まで粘ったのはハーパー、だがゴールまで9.7㎞で総合勢の集団に飲み込まれていった。

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カンペナールツの猛烈な引きでライバルチームのアシストがまず削られ、エースだけが取り残された状況となっていく。ジュリオ・ペリッツァーリ(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)も早々と脱落、この日で総合トップ10からの陥落となった。エウアリオもここで遅れていくが、いつも通りマイペース走法で、同じく遅れたベン・オコナー(ジェイコ・アルーラ))と協調してゴールを目指す。

©Giro d’Italia

クスの引く時間は少なく離脱、そしてピガンツァーリが最終アシストとしてペースを上げると、もはややライバルたちには耐えるだけの時間となった。そして満を持して発射されたヴィンゲガードに対し、ガルは一瞬ついていくそぶりを見せたが、結局諦めて後続のアレンスマンやベルナル、ヒンドリーらと勝負することに徹する選択をした。マリア・ローザを着用しての頂上ゴール制覇、早くもヴィンゲガードの総合優勝が確定的となった。

ヨナス・ヴィンゲガード(ステージ1位、総合1位)
「チームメイトも僕もモチベーションが高かったんだよ。マリア・ローザで勝利するというのは格別だからね。でももちろんうまくいかないこともあるから、いくつかのパターンは用意していたんだよ。チームメイトのお膳立てに対して、結果という形で回答できてよかったよ。まあここからもマイステージ着実に歩みを進めるだけだよ。あと残りのステージでもどこまで勝利を狙うかはまたチームで考えるよ。」

ジロ・デ・イタリア第16ステージ順位
1位 ヨナス・ヴィンゲガード(ヴィズマ・リースアバイク)   2h57’40”
2位 フェリックス・ガル(デカスロンCMA・CGM)   +1’09”
3位 ジャイ・ヒンドリー(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)   +1’11”
4位 テイメン・アレンスマン(ネットワーク・イネオス)   +1’14”
5位 デレク・ジー・ウエスト(リドル・トレック)   +1’18”
6位 ダビデ・ピガッツァーリ(ヴィズマ・リースアバイク)   +1’34”
7位 イーガン・ベルナル(ネットワーク・イネオス)   +2’04”
8位 マイケル・ストーラー(チュードル・プロサイクリング)   +2’18”
9位 マシス・ロンデル(チュードル・プロサイクリング)   +2’55”
10位 ワウト・ポエルス(ユニベット・ローズ・ロケッツ)   +3’04”

ジロ・デ・イタリア総合順位
1位 ヨナス・ヴィンゲガード(ヴィズマ・リースアバイク)   62h10’26”
2位 フェリックス・ガル(デカスロンCMA・CGM)   +4’03”
3位 テイメン・アレンスマン(ネットワーク・イネオス)   +4’27”
4位 ジャイ・ヒンドリー(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)   +5’00”
5位 アフォンソ・エウアリオ(バーレーン・ヴィクトリアス)   +5’40”
6位  デレック・ジー・ウエスト(リドル・トレック)    +7’09”
7位 マイケル・ストーラー(チュードル・プロサイクリング)    +7’14”
8位 ダビデ・ピガッツァーリ(ヴィズマ・リースアバイク)   +7’57””
9位 ベン・オコナー(ジェイコ・アルーラ)   +9’20”
10位 イーガン・ベルナル(ネットワーク・イネオス)  +9’40”

H.Moulinette