ジロ・デ・イタリア2026第17st:逃げによる激しいアタックの応酬から絶妙のタイミングで飛び出したヴァルグレンがポケモンのお守り掲げ勝利!ナルバエスは逃げでポイント稼ぎポイント賞ジャージ奪取(ダイジェスト動画あり)

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©Giro d’Italia

逃げ切りによる勝利は数多くあれど、この日のステージほど激しくその逃げによるアタックの応酬が発生し続けることは比較的珍しい。それは実力者が逃げに揃っていた証でもあり、その状況を制することができるのは、最も駆け引きがうまいものとなる。マイケル・ヴァルグレン(EFエデュケーション・イージーポスト)はタイプで言えばクラシックライダー、アムステルゴールドレースやオムループ・ヘット・ニウスブラッドなど主要レースを制してきている。1日のレースでの駆け引きが得意なタイプであり、このレースでも最後の最後にそれが発揮され、残り1㎞での絶妙のタイミングでのアタック一閃、鮮やかに勝利を手にすることとなった。

総合力もあるダミアーノ・カルーソ(バーレーン・ヴィクトリアス)、アイナー・ルビオ(モビスター)の二人に加え、既にステージ勝利を挙げているイゴール・アリエッタ(UAEチームエミレーツXRG)、さらにアンドレアス・レクネサンド(Uno-Xモビリティ)、アレクサンダー・ヴラソフ(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)とヴァルグレンは、元の逃げ集団から飛び出し6人の逃げを形成したが、ここから何度もアタックして先行、吸収を繰り返す。その中でも最も活発だったのがヴァルグレンとルビオだった。レース最終盤、この二人での勝負になるかに思われたが、わずか後方で走る残りの4人から残り2.3㎞でアリエッタが粘りの走りでブリッジし合流を果たす。

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そのまま3人でと思われたが、3人になったことでお見合いが発生、この僅かな隙に残りの3名が合流を果たし、ゴールスプリント勝負に向けて一息ついた残り1㎞、絶妙のタイミングでヴァルグレンがコース左側を一気に駆け上がっていった。一瞬落ち着いたタイミングだったこともあり誰も反応できず、これをあっさりと行かせてしまう。遅れてレクネサンドが単独で追走を試みたが時すでに遅し、ヴァルグレンはポケットから息子からもらったというポケモンのお守りを取り出し掲げ、歓喜した。レクネサンドはまたしても2位、グランツールでの勝利がいまだに遠い。

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そして総合勢ではステージ3位に入ったカルーソが一気に総合9位へとジャンプアップ、実力者が総合トップ10に食い込んできた。またこのステージでまたしても逃げに乗った今大会ステージ3勝のヨナタン・ナルバエス(UAEチームエミレーツXRG)が中間スプリントなどでポイントを積み重ねポール・マニエ(ソウダル・クイックステップ)からポイント賞ジャージを奪い取ることに成功した。通常スプリンターが着用することがほとんどのこのジャージ。アタッカーが連日のアタックと積み重ねた勝利で対抗するという珍しいバトルになっている

この第17ステージは前日のショートステージとは打って変わって200㎞越えのロングステージ、当然この日も逃げが発生したが、この日も当然逃げに乗るべく多くの選手が動く。序盤の上り区間を利用してのアタックに次々と選手たちが合流した結果、この日の逃げは29名という大所帯となった。エンリック・マス(モビスター)、ジュリオ・チッコーネ(リドル・トレック)ら総合から脱落した主力に加え既にチームで4勝を挙げているUAEチームエミレーツXRGはナルバエスとアリエッタに加えヤン・クリステンも入り3名、各チームかなり強豪メンバーを送り込むことに成功した。

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これ以上逃げが大きくならないためにヴィズマ・リースアバイクは懸命にメイン集団の主導権を握り対応を続けるが、これにより逃げの29名との差はあっという間に広がり6分台にまで広がってしまう。だが逃げもこれだけ人数がいれば一枚岩ではなく、また目的も異なるため協調性は強くない。レミ・カヴァニャ(グルーパマFDJユナイテッド)が一人抜け出したが、中間スプリント目的のUAEチームエミレーツXRGの猛追で捉まり、ナルバエスがしっかりとポイントを積み重ね手目的を果たした。

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そしてここから逃げは分断、そしてゴールが近づくにつれて更に細かく分断され6名にまで絞られる。チッコーネとナルバエスは何度となくこの6名への合流を目指したが、その都度ルビオを先頭に送り込んだマスらによって潰されてしまう。これで勝負は先頭の6名にゆだねられたが、ここからも激しいアタックと吸収が最後まで繰り広げられ、最後は勝負勘の差でヴァルグレンが栄冠を手にした。

ミカエル・ヴァルグレン(ステージ1位)
「面白いんだけど、みんな僕がスプリントが強いと思っているんだよね。実際にはかなり遅いんだけどね。あと僕もマックスピークパワーも恥ずかしいぐらい低いんで、勝利への選択は最後のあのアタックだったんだよね。ポケットから出したのは息子から貰ったポケモンのお守りだよ。グランツールでのステージ勝利は自分の記録にはまだなかったんだ。だから今日は自分は本当によくやったと思う。イタリアとは僕は相性がいいからね。」

ジロ・デ・イタリア第17ステージ順位
1位 マイケル・ヴァルグレン(EFエデュケーションイージーポスト)   4h41’33”
2位 アンドレアス・レクネサンド(Uno-Xモビリティ)   +03”
3位 ダミアーノ・カルーソ(バーレーン・ヴィクトリアス)   +06”
4位 アレクサンダー・ヴラソフ(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)
5位 アイナー・ルビオ(モビスター)
6位 イゴール・アリエッタ(UAEチームエミレーツXRG)   +14”
7位 ジャンマルコ・ガロフォリ(ソウダル・クイックステップ)   +52”
8位 ダビ・デ・ラ・クルス(ピナレロQ36.5 プロサイクリング)   +1’08”
9位 ヨナタン・ナルバエス(UAEチームエミレーツXRG   +1’44”
10位 マーク・ドノヴァン(ピナレロQ36.5 プロサイクリング)

ジロ・デ・イタリア総合順位
1位 ヨナス・ヴィンゲガード(ヴィズマ・リースアバイク)   66h57’14”
2位 フェリックス・ガル(デカスロンCMA・CGM)   +4’03”
3位 テイメン・アレンスマン(ネットワーク・イネオス)   +4’27”
4位 ジャイ・ヒンドリー(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)   +5’00”
5位 アフォンソ・エウアリオ(バーレーン・ヴィクトリアス)   +5’40”
6位  デレック・ジー・ウエスト(リドル・トレック)    +7’09”
7位 マイケル・ストーラー(チュードル・プロサイクリング)    +7’14”
8位 ダビデ・ピガッツァーリ(ヴィズマ・リースアバイク)   +7’57””
9位 ダミアーノ・カルーソ(バーレーン・ヴィクトリアス)   +8’34”
10位 ベン・オコナー(ジェイコ・アルーラ)   +9’20”

H.Moulinette