ジロ・デ・イタリア2026第8st:3エースを欠くUAEチームエミレーツXRGが驚異の8ステージで3勝目!またしてもステージを制したのはナルバエス、ビョルグとタッグで狙いすました勝利(ダイジェスト動画あり)
昨日の総合バトル勃発の翌日のこの日もゴール前は総合勢にとっては試される上りフィニッシュ、長くはないが仕掛けどころではある。しかし昨日の激しいバトルがあったことから、この日は逃げが容認される可能性が高かった。そうなればステージ勝利を目指すチームにとってはまず逃げに乗ることこそがチャンス拡大となる。そんな中、どのチームよりもどん欲に勝利を狙いに来たのがUAEチームエミレーツXRGだった。早々とトリプルエースが離脱したことにより、グランツールにおけるチーム戦略がどうなるかに思われたが、早々と個々の能力を生かしたステージ勝利へと切り替えたことが功を奏し、イゴール・アリエッタとヨナタン・ナルバエスが既にステージ勝利を挙げた。そしてこのステージでは逃げが決まるまでに相当な時間を要したが、タイミングを見計らったかのようにナルバエスとミケル・ビョルグ(UAEチームエミレーツXRG)の二人が飛び出した。

©Giro d’Italia
アンドレアス・レクネサンド(Uno-Xモビリティ)対UAEチームエミレーツXRGデュオはビョルグが多くの仕事をし、レクネサンドを疲弊させる戦略となる。脚を温存したナルバエスは、ゴール手前の上りでアタック一閃、レクネサンドを置き去りにする。しかしレクネサンドも粘りを見せタイム差が20秒前後を行ったり来たりする。しかしこれが限界だった。ゴールまでは上り、そしてナルバエスのほうが上りを得意としており、最後は32秒までその差を広げてゴール、今大会ステージ2勝目は自身ジロ・デ・イタリア通算4勝目となり、またチームとしては8ステージで3勝と圧倒的なパフォーマンスを見せている。アシストに徹していればこの勝利を狙うチャンスは与えられなかった可能性が高く、このクラスの選手がアシストに徹するからこそUAEチームエミレーツXRGは最強なのだとあらためて感じさせてくれた。

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レクネサンドは2位、そしてマルティン・チョッタ(Uno-Xモビリティ)がステージ3位に入り、Uno-Xモビリティとしては勝利こそ逃したが実りあるステージとなった。また総合上位勢は大きく仕掛けることなく最後の最後でヨナス・ヴィンゲガード(ヴィズマ・リースアバイク)が僅かに飛び出したが、この日もマリア・ローザのアフォンソ・エウアリオ(バーレーン・ヴィクトリアス)が素晴らしい走りを披露しヴィンゲガードに僅か2秒遅れでゴール、総合リーダージャージを守るというモチベーションが背中を押し躍動している。唯一総合で大きく順位を上げたのはクリスチャン・スカローニ(XDSアスタ)、先頭の逃げを追って飛び出した追走集団に入ったことでほかの総合勢に対して1分近くタイムを稼ぎ、一気に総合4位まで順位を上げた。

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昨日よりも90㎞近く距離の短いこのステージは、珍しくなかなか逃げが容認されない展開となった。序盤にフィリッポ・ガンナ(ネットワーク・イネオス)とアルベルト・ベッティオール(XDSアスタナ)が飛び出して逃げを形成するが、50㎞近くを逃げ残り103㎞で早々と吸収されてしまう。時速50㎞以上というハイペースな展開は、アタックこそ繰り返されるが、なかなかそれを容認しない状況となるしかしそんな課残り75㎞で集団が分断、そこにヴィンゲガードが乗り遅れてしまうこのタイミングでUAEチームエミレーツXRGは動き、ビョルグとナルバエス、そしてレクネサンドが飛び出していった。
ヴィズマ・リースアバイクの献身的な走りで分断された大集団は再び一つになったが、その間に逃げの3人はハイペースを維持しその差を広げていく。その背後では20名ほどの集団がメイン集団から飛び出し先行する3人を追走し始める。総合上位の選手が入らなかったことでメイン集団はここでこれをようやく容認するが、ここへブリッジしようとするアタックがまたしても乱発、最終的にメイン集団の前方をレッドブル・ボーラ・ハンスグロエとヴィズマ・リースアバイクが蓋をすることで状況が収まることとなった。

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そんな中でも快調に走り続ける先頭の3人は、残り距離が短くなっていくことで逃げ切りの可能性をどんどんと高めていく。追走の集団は最終的に30名ほどに膨らんでいたが、多すぎたがゆえに協調性が皆無となり、3人とのタイム差が詰まっていかない。それと同時に後続のメイン集団との差も詰まらず、完全に3つのグループが同じようなペースで走り続ける形となった。そしてそのままのステージ優勝争いとなったが、数的優位を作っていたUAEチームエミレーツXRGの戦略がドンピシャではまり、ナルバエスがまたしても勝利を手にして見せた。
ヨナタン・ナルバエス(ステージ1位)
「今日のステージは狙っていたよ。序盤は展開が難しかったけどでもうまくチームメイトと連携できたと思うよ。ビョルグは常にチームのために尽くしてくれる選手なんだ。だから今日も僕がステージ勝利を狙いうことを全力でサポートしてくれたんだ。序盤はとにかく向かい風も強くてしんどかったけど、本当にスマートに戦略を遂行できたよ。絶妙のタイミングで仕掛けられたからね。」
ジロ・デ・イタリア第8ステージ順位
1位 ヨナタン・ナルバエス(UAEチームエミレーツXRG) 3h27’26”
2位 アンドレアス・レクネサンド(Uno-Xモビリティ) +32”
3位 マルティン・チョッタ(Uno-Xモビリティ) +42”
4位 トーマス・シルヴァ(XDSアスタナ) +44”
5位 ロレンツォ・ミレシ(モビスター)
6位 クリスチャン・スカローニ(XDSアスタナ) +48”
7位 コルビン・ストロング(MSNサイクリング) +55”
8位 ホァン・ペドロ・ロペス(モビスター)
9位 ワウト・ポエルス(ユニベット・ローズ・ロケッツ) +58”
10位 マーケル・ベロキ(EFエデュケーション・イージーポスト) +1’00”
ジロ・デ・イタリア総合順位
1位 アフォンソ・エウアリオ(バーレーン・ヴィクトリアス) 34h28’42”
2位 ヨナス・ヴィンゲガード(ヴィズマ・リースアバイク) +3’15”
3位 フェリックス・ガル(デカスロンCMA・CGM) +3’34”
4位 クリスチャン・スカローニ(XDSアスタナ) +4’18”
5位 ジャイ・ヒンドリー(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ) +4’23”
6位 ジュリオ・ペリッツァーリ(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ) +4’28”
7位 ベン・オコナー(ジェイコ・アルーラ) +4’32”
8位 マシス・ロンデル(チュードル・プロサイクリング) +4’56”
9位 サイメン・アレンスマン(ネットワーク・イネオス) +5’07”
10位 マイケル・ストーラー(チュードル・プロサイクリング) +5’11”
H.Moulinette












