ジロ・デ・イタリア2026第7st:総合バトル勃発!ブロックハウスの頂上を制したのはヴィンゲガード!ガルが食らいつき2位、エウアリオが粘りの走りで総合首位をキープ!(ダイジェスト動画あり)

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第7ステージ、遂に総合バトルが勃発した。激しく風が吹き荒れる13.6㎞のブロックハウスの頂上を目指す山頂ゴールは総合勢にとって今大会初の直接対決となった。レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ、ヴィズマ・リースアバイクと連続して主導権を握ると、残り6.3㎞で遂にヴィズマ・リースアバイクの最強アシスト、セップ・クス(ヴィズマ・リースアバイク)が動く。一気に13人まで人数が減る中で、そのクライマーとしてのポテンシャルが未知数なアフォンソ・エウアリオ(バーレーン・ヴィクトリアス)は踏ん張ってきたが、残り5.6㎞で遂に遅れてしまう。あとはタイムロスをいかに抑えるかだけに専念しながらゴールを目指すこととなった。

©Giro d’Italia

そしてそれを確認した大本命のヨナス・ヴィンゲガード(ヴィズマ・リースアバイク)が残り5.5㎞で遂に動いた。勢いよく今大会初めてのアタックを決めたヴィンゲガードに対し、総座に反応できたのはジュリオ・ペリッツァーリ(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)とフェリックス・ガル(デカスロンCMA・CGM)のみだった。しかしすぐに残り5.3㎞でまずハガルが脱落、そして粘っていたペリッツァーリも残り4.4㎞で脱落してしまう。ここからペリッツァーリがずるずると遅れていく中、ガルは粘りの走りを披露、残り3.8㎞でペリッツァーリを捉えるとそのまま単独でヴィンゲガードを追う。その速度はヴィンゲガードよりも若干早く、じわじわとそのタイム差は縮まっていった。

©Giro d’Italia

しかし先頭で快走を続けるヴィンゲガードは焦る様子もなく淡々とゴールを目指す。そしてそのまま先頭で前半の山場の一つ、ブロックハウスの頂上を制した。これで総合2位へと浮上、早くもその強さが際立つ形となった。ガルは僅か13秒遅れでゴール、総合3位へと順位を上げるとともに自らヴィンゲガードの最強ライバルに名乗りを上げた。ペリッツァーリはそのあとチームメイトのジャイ・ヒンドリー(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)にも抜かれステージ4位に終わった。また昨日UAEチームエミレーツXRGのチームカーのリアウィンドウに突っ込んで破壊したマシス・ロンデル(チュードル・プロサイクリング))がステージ6位に入って見せた。

エウアリオは2分55秒遅れのステージ15位に終わったが、昨日までの貯金が大きくものを言い余裕で総合リーダージャージを堅守した。総合勢ではエンリック・マス(モビスター)が大きくタイムを失い、総合争いから早くも脱落してしまった。

©Giro d’Italia

今大会最長の244㎞の山岳ステージは、総獲得標高も4500m越えのサバイバルとなることが予想された。しかしそこには別の目的を持つ選手もいる。山岳賞ジャージを守り続けているディエゴ・パブロ・セヴィリア(ポルティ・ヴィジットマルタ)が今大会4度目の逃げに乗る。総合系のバトルが始まれば、おのずと総合勢が山岳ポイントを積み重ねてしまうだけに、それまでにどれだけ山岳ポイントを積み重ねられるかがこの山岳ジャージを死守する必須条件となる。そしてもう一人予想外の人物が逃げに乗る。ポイント賞ジャージ争いで大きくポール・マニエ(ソウダル・クイックステップ)に水を開けられているヨナタン・ミラン(リドル・トレック)が中間スプリント目的で逃げたのだ。これによりミランは予定通り113㎞地点の中間スプリントポイントを先頭通過で獲得、目的を達するとその後メイン集団へと下がっていく。セヴィリアも着実に山岳ポイントを積み重ね60ポイントまで伸ばしたが、結局この日勝利したヴィンゲガードが一気にポイントを稼ぎ出し逆転されてしまう結果となった。

最大で逃げの4人のタイム差は5分半ほどまで広がったが、ブロックハウスへの上り口までの下りでその差が一気に縮み4分差で最後の上りへと突入していく。その背後ではレッドブル・ボーラ・ハンスグロエとネットワーク・イネオスが一気にペースを上げライバルたちを削っていく。その後はレッドブル・ボーラ・ハンスグロエが主導権を握る。

©Giro d’Italia

しかし残り8.5㎞で主導権がヴィズマ・リースアバイクに移ると、新人のデビデ・ピガンツォーリ(ヴィズマ・リースアバイク)が素晴らしい走りをみえる。これによりマスとイーガン・ベルナル(ネットワーク・イネオス)が脱落、この日の逃げをすべて吸収すると満を持してクスへとバトンタッチ、さらにエースのヴィンゲガードのアタックへと繋いでいった。これでヴィンゲガードは自身通算49勝目、今大会中の50勝目が見えてきた。

ヨナス・ヴィンゲガード(ステージ1位、総合2位)
「今日はただ勝ちたかったんだよ。チームメイトが素晴らしい走りをしてくれたし、それに答えるかたちできっちりと勝てたことが、今はただ嬉しいよ。タイミングを見計らっていたんだけど、今日は向かい風が強くて激ムズだったよ。総合首位とのタイム差も詰められたし、ライバルにはタイム差をつけられたから、大満足のステージだったよ。わかってはいたけど、ガルは危険な相手だね。」

アフォンソ・エウアリオ(総合1位)
「限界まで粘ったんだよ。チームメイトのカルーソがいなければあと数分は失っていたと思うよ。今日は予定通り生き残れたので、これから先も同じように繰り返していくだけだよ。それにしても総合上位候補の選手たちは飛ぶように駆け上がっていくね。」

ジロ・デ・イタリア第7ステージ順位
1位 ヨナス・ヴィンゲガード(ヴィズマ・リースアバイク)   6h09’15”
2位 フェリックス・ガル(デカスロンCMA・CGM)   +13”
3位 ジャイ・ヒンドリー(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)   +1’02”
4位 ジュリオ・ペリッツァーリ(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)   +1’05”
5位 ベン・オコナー(ジェイコ・アルーラ)
6位 マシス・ロンデル(チュードル・プロサイクリング)   +1’29”
7位 ジュリオ・チッコーネ(リドル・トレック)   +1’40”
8位 デレック・ジー・ウエスト(リドル・トレック)   +1’42”
9位 マイケル・ストーラー(チュードル・プロサイクリング)   +1’44”
10位 サイメン・アレンスマン(ネットワーク・イネオス)

ジロ・デ・イタリア総合順位
1位 アフォンソ・エウアリオ(バーレーン・ヴィクトリアス)   30h59’23”
2位 ヨナス・ヴィンゲガード(ヴィズマ・リースアバイク)   +3’17”
3位 フェリックス・ガル(デカスロンCMA・CGM)   +3’34”
4位 ジャイ・ヒンドリー(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)   +4’25”
5位 ジュリオ・ペリッツァーリ(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)   +4’28”
6位 ベン・オコナー(ジェイコ・アルーラ)   +4’32”
7位 マシス・ロンデル(チュードル・プロサイクリング)   +4’56”
8位 ジュリオ・チッコーネ(リドル・トレック)   +4’57”
9位 サイメン・アレンスマン(ネットワーク・イネオス)   +5’07”
10位 マイケル・ストーラー(チュードル・プロサイクリング)   +5’11”

H.Moulinette