ジロ・デ・イタリア2026第6st:雨の石畳スプリントで波乱、落車の影響受けずは2人のみ、制したのはリードアウトマンのバレリー二!2位ストゥーヴェン、マニエは驚異のバランスで落車せず3位(ダイジェスト動画あり)

©Giro d’Italia
石畳と直角コーナー、このステージのファイナルは選手たちにとって懸念材料となっていた。「なぜこんなコース設定になったのか?」多くのチーム関係者は選手たちのそんな危惧は、現実のものとなってしまった。スプリント勝負へと持ち込まれた勝負は、残り300m、雨で濡れた180度コーナーでその落車は起きる。先頭で入ったユニベット・ローズ・ロケッツのリードアウト、エルマー・レインダースがディラン・グローネウェーヘンを連れてコーナー外側を抜けようと思った瞬間、順番に連鎖的に落車したのだ。これが連鎖的に落車を発生させてしまい、難を逃れたのはイン側を通過したダビデ・バレリーニ(XDSアスタナ)とヤスパー・ストゥーヴェン(リドル・トレック)の二人だけだった。バレリー二もストゥーヴェンもチームメイトのリードアウトをする予定だったが、条件を鑑みてすぐさまそれぞれ自らの勝利へと目的をシフトさせた。この素早い判断の末、そのまま先行したバレリー二が先頭でスプリントを開始、背後につけたストゥーヴェンに先頭を譲ることなくゴールラインまで駆け抜けた。
その背後では、驚異的なボディーバランスでフルブレーキングでコントロールを失ったバイクの態勢を制御したポール・マニエ(ソウダル・クイックステップ)が、そのまますぐさま二人を追いかけた。脇を抜けて先行したほかの選手をごぼう抜きにすると、そのままなんとかステージ3位を確保し、ポイント賞ジャージをがっちりとキープした。最大ライバルと見られたヨナタン・ミラン(リドル・トレック)はこの日は落車で足止めを食い、結局スプリント勝負に参加することさえできずに終わってしまった。これで二人の点差はさらに開き、ダブルスコア以上の差となってしまった。
総合勢は大きく動くことなく沈黙、翌日の山岳ステージに備え脚を休めるステージとなった。

©Giro d’Italia
141㎞の第6ステージほぼ平坦でスプリンター向けのステージ、5年連続のナポリ開催となったが昨年度と違うのは、よりテクニカルにするためにゴール前に用意された石畳と直角コーナーだった。レースは先行したアタックに、今大会4度目の逃げに乗ったマニュエル・タロッツィ(バルディアー二CSF7セイバー))らが合流、残り109㎞で4人となった。しかしこの日はわかりやすくスプリンターチームが距離を離れず走行、そのまま残り37㎞で早めに4人の逃げを捉えてしまう。

©Giro d’Italia
そこからスプリンターチームによる統率が行われ、レースはそのままスプリントへと向かっていく。目立つユニフォームのユニベット・ローズ・ロケッツは、エースのグローネウェーヘンでの勝負のため積極的に動き続ける。そして最高のポジショニングで突入した最後の直角コーナーに悲劇が待っていた。リードアウトのレインダースが路面の石畳にタイヤを取られ落車、背後で同じラインを走っていたグローネウェーヘンも当然落車してしまう。これが連鎖を呼びコースはふさがれてしまう形となる。

©RCS
同じタイミングでインとアウトに分かれたコース取りが命運を分けることとなり、二人のリードアウトマンのみがトラブルなく抜け出てしまう。バレリーニはストゥーヴェンを従えながらも躊躇なく踏み抜き最後まで先行したままゴールでガッツポーズを決めた。その背後ではシクロクロスの経験もあるマニエがフルブレーキングで絶妙に落車した選手や機材を回避、一度は完全にストップしたところから再び踏み始める。しかし脇をすり抜けた選手たちに先行されたためその背後からの追走となったが、僅か300m先のゴール目掛けロングスパートを仕掛ける。その馬力の差は圧倒的で、軽く1000wを超える出力で全員をごぼう抜きし3位でゴール、それでも悔しそうな表情を見せた。

©Giro d’Italia
ダビデ・バレリーニ(ステージ1位)
「もちろんジロに出場しているからには、例年通りステージ勝利を狙いたいと思っていたよ。でもこのステージは全く頭になかったんだ。今日のエースはマルチェッリの予定だったし、そのリードアウトを全力で務める予定だったんだ。でも最終コーナーで左手側で落車が見えて、その瞬間に無線から”行け~行け~行っちまえ~!!!!ギャップが広がったぞ!”って聞こえてきたんだ。あとはもう早くゴールラインが近づいてくれと祈りながら走ったよ。予想外の勝利、これもまたレースなんだよね。」
ジロ・デ・イタリア第6ステージ順位
1位 ダビデ・バレリーニ(XDSアスタナ) 3h19’30”
2位 ヤスパー・ストゥーヴェン(ソウダル・クイックステップ)
3位 ポール・マニエ(ソウダル・クイックステップ)
4位 ヤンセン・プロウライト(アルペシン・プレミアテック)
5位 ベン・ターナー(ネットワーク・イネオス)
6位 アレック・シーゲルト(バーレーン・ヴィクトリアス)
7位 ルーカ・モッツァート(チュードル・プロサイクリング)
8位 フィリッポ・マグリ(バルディアー二CSF7セイバー)
9位 エンリコ・ザノンチェッロ(バルディアー二CSF7セイバー)
10位 キャスパー・ファン・ウーデン(ピクニックポストNL)
総合順位
1位 アフォンソ・エウアリオ(バーレーン・ヴィクトリアス) 24h47’13”
2位 イゴール・アリエッタ(UAEチームエミレーツXRG) +2’51”
3位 クリスチャン・スカローニ(XDSアスタナ) +3’34”
4位 アンドレア・ラチャーニ・ノヴィエロ(ソウダル・クイックステップ) +3’39”
5位 ヨハネス・クルセット(Uno-Xモビリティ) +5’17”
6位 ジュリオ・チッコーネ(リドル・トレック) +6’12”
7位 ヤン・クリステン(UAEチームエミレーツXRG) +6’16”
8位 フロリアン・ストーク(チュードル・プロサイクリング)
9位 イーガン・ベルナル(ネットカンパニー・イネオス)
10位 サイメン・アレンスマン(ネットカンパニー・イネオス) +6’18”
H.Moulinette












